価格だけで比較しないで!良い解体業者は施工事例の更地の状態を比較した方がいい理由【解体業者が解説】

2026/06/09更新
<解体業者が教える3つのポイント>
・解体費用だけで比較すると痛い目にある理由を解説
・良い解体業者の見分け方を解説
・実際の解体作業を画像付きで解説
目次
1.3 良い解体業者ほど試掘をきっちりして地中障害物を撤去する
1.4 解体費用を抑えようとすると必ずどこかにしわ寄せがいく
1.4.1 荒い工事になって近隣住民の方からクレームが発生する場合も
1.4.2 地中に障害物がある状態で新築の住宅が建てられない場合も
3 地中障害物で失敗しないためにはどこに解体を依頼すればいいの?
解体業者は見積りの価格でしか比較されない現状

「相見積もりを取ってみたら、A社とB社とC社で数十万円も差が出た。それなら一番価格の低いC社にお願いしよう」
現在では、解体工事を検討される中で、このように考えるが普通なのかもしれません。
複数の業者から見積りを取り、金額を並べて比較する。これは一見、とても合理的な業者選びの方法に思えます。しかし解体工事の場合、見積りの数字だけで業者を選んでしまうと、工事後に思わぬトラブルへとつながることが少なくありません。
なぜなら、見積書の金額には「目に見えにくい施工品質」が反映されているからです。
そして、その施工品質を施主の方が最も分かりやすく確認できるのが、各業者が公開している施工事例の「更地(建物を解体し終えた後の土地)の状態」なのです。
本記事では、解体のプロの視点から、価格だけで比較してはいけない理由と、施工事例の更地の状態を見比べていただきたい理由を、分かりやすく解説します。
これから解体工事をご検討される方は、ぜひ業者選びの参考にしてください。
解体工事は、人生の中で何度も経験するものではありません。多くの施主の方にとっては、初めての解体工事というケースがほとんどでしょう。
そのため、複数の業者から見積書を受け取っても、「どの項目が適正で、どの工程が丁寧に行われるのか」を専門知識なしで判断するのは、非常に難しいのが実情です。
結果として、誰の目にも分かりやすい「総額の数字」だけで業者を比較してしまうというのが、現在の解体業界における業者選びの現状だといえます。
しかし、同じ建物の解体であっても、業者によって見積金額に差が出るのには明確な理由があります。
その差は、単に「良心的かどうか」という話ではなく、施工の丁寧さ・廃棄物処理の適正さ・整地の仕上がりといった、工事の中身そのものの違いを表しているのです。
ここからは、価格の数字だけでは見えてこない「良い解体業者」の条件を、いくつかの視点から見ていきましょう。
良い解体施工をする業者ほど見積り費用は高くなる

最初にお伝えしておきたいのは、「丁寧で質の高い解体工事を行う業者ほど、見積り費用は高くなる傾向にある」という事実です。
これは決して、良い業者が不当な金額を請求しているという意味ではありません。
適正な施工には、相応の人手・時間・処理費用がかかるためです。
たとえば、解体工事の費用には次のようなコストが含まれています。
- 人件費:手作業での分別解体や、丁寧な養生作業にかかる職人の人工(にんく)
- 重機・運搬費:現場に適した重機の使用と、廃材を正規ルートで運搬する費用
- 産業廃棄物処分費:木くず・コンクリートガラ・金属くずなどを種類別に適正処理する費用
- 整地費用:基礎の完全撤去・試掘・転圧・仕上げまでを含む、土地を整える費用
これらの工程を一つひとつ正しく行えば、当然ながらコストはかかります。
逆に、見積金額が相場よりも極端に低い場合は、これらのどこかが省略されている可能性を疑う必要があります。
価格の低さには、必ず理由があります。
その理由が「自社で重機を保有しているため中間コストを抑えられている」といった健全なものであればよいのですが、、、
「分別解体を省いている」「廃棄物を適正に処理していない」といった理由である場合、後々大きなリスクとなって施主の方に跳ね返ってきます。
良い解体業者ほど更地が綺麗に仕上がっている

施工品質を専門家でない方が見分けるには、どうすればよいのでしょうか。
最も分かりやすい方法が、各業者の施工事例に掲載されている「更地(整地後)の状態」を見比べることです。
解体工事の品質は、工事の最後に行う「整地」の仕上がりに如実に表れます。整地とは、建物を解体した後の地面を平らに均し、整った状態に仕上げる作業のことです。
丁寧な業者が仕上げた更地には、次のような特徴があります。
- 地面が平らに均され、デコボコがない
- コンクリートガラや鉄筋、廃材などが地表に残っていない
- 重機で転圧(締め固め)され、地盤が安定している
- 化粧土(真砂土)などで表面が綺麗に整えられている
一方、整地が雑な業者の現場では、地面がデコボコのまま、ガラや廃材が散乱した状態で引き渡されてしまうこともあります。
施工事例を見比べる際は、解体前の建物の写真と、解体後の更地の写真がセットで掲載されているかにも注目してみてください。ビフォーアフターをきちんと公開している業者は、自社の仕上がりに自信を持っている証ともいえます。
施工事例の写真は、その業者が「どこまで丁寧に仕上げるか」を映す鏡です。
複数の業者のホームページで施工事例をご覧になり、解体後の更地がどのような状態に仕上げられているかを比較してみてください。
価格表だけでは決して分からない、施工品質の差が見えてくるはずです。
良い解体業者ほど試掘をきっちりして地中障害物を撤去する

更地の見た目の美しさと並んで、もう一つ重要なのが「地中」の状態です。
地表が綺麗に見えても、地面の下に障害物が残っていては、本当の意味で綺麗な更地とはいえません。
ここで重要になるのが「試掘(しくつ)」という工程です。
試掘とは、解体した建物の基礎を撤去した後、さらに地面を掘り返して、地中に障害物が残っていないかを確認する作業を指します。
地中障害物として代表的なものには、次のようなものがあります。
- 過去に建っていた古い建物の基礎やコンクリート
- 使われなくなった浄化槽や古い井戸
- 地中に埋設された配管・ガラ・廃材
- 樹木の根や、撤去されずに残ったコンクリートブロック
これらは地表からは見えないため、試掘を省略してしまったも、表面上は気づかないかもしれません。
ただ、この試掘を省略した更地は、たいてい小石やコンクリートガラが残っていたり、割れたガラスや外壁材の一部が土に含まれていたり、あまり綺麗ではないことが多いです。
試掘をして、土はしっかりと重機のスケルトンアタッチメントでふるいにかけて、細かい解体材まで撤去されている更地は、とても綺麗なのです。
しかも、試掘や地中障害物の撤去には追加の重機作業と処分費用がかかるため、費用を抑えることを優先する現場では、省略されてしまいがちな工程でもあります。
良い解体業者は、こうした地中障害物まできっちりと確認・撤去し、土地の下まで綺麗な状態にして引き渡します。
地表だけでなく地中まで含めて仕上げるからこそ、施主の方が安心して次の活用へと進んでいただけるのです。
解体費用を抑えようとすると必ずどこかにしわ寄せがいく

ここまで見てきたように、丁寧な解体工事には相応の費用がかかります。
裏を返せば、相場よりも極端に費用を抑えた見積りは、どこかの工程を省略することで成り立っている可能性が高い、ということです。
解体工事は、人件費・処分費・運搬費といった「必ずかかるコスト」の割合が大きい工事です。
そのため、価格を無理に下げようとすると、利益を削るだけでは追いつかず、最終的には施工の質を落とすことでつじつまを合わせざるを得なくなります。
そして、そのしわ寄せは、最終的に施主の方やご近所の方へと向かってしまいます。ここでは、費用を抑えすぎたことで起こりやすい代表的な2つの問題を見ていきましょう。
荒い工事になって近隣住民の方からクレームが発生する
費用を抑えるために最も省略されやすいのが、近隣への配慮にかかる工程です。
解体工事では、騒音・振動・粉塵がどうしても避けられません。これらを最小限に抑えるためには、次のような手間とコストがかかります。
- しっかりとした防音シート・防塵パネルによる養生の設置
- 粉塵の飛散を防ぐための、こまめな散水
- 重機任せにせず、手作業を交えた丁寧な分別解体
- 工事車両による路面の汚れの毎日の清掃
費用を切り詰めた工事では、これらの工程が簡略化されがちです。養生が不十分なまま重機で一気に建物を壊せば、騒音も粉塵も大きくなり、近隣住民の方からクレームが発生しやすくなります。
近隣からのクレームは、施主の方の精神的な負担になるだけではありません。場合によっては工事を一時中断せざるを得なくなり、かえって工期が延びてしまうこともあります。
解体工事が終わった後も、その土地で暮らし続けたり、ご近所との関係を保ち続けたりするケースは少なくありません。目先の費用を抑えた結果、ご近所との関係が悪化してしまっては、良くないと考えておます。
リプロでは、工事前の近隣へのご挨拶から、作業中の養生・散水・清掃まで、近隣の方への配慮をしています。
「近隣トラブルを含む解体の3大トラブルはこちら」
地中に障害物がある状態で新築の住宅が建てられない
もう一つの深刻な問題が、地中障害物が残されてしまうことです。
先ほど触れたように、試掘を省略して地中に障害物を残したまま引き渡された土地は、その後の活用で大きな支障をきたします。
特に、解体後の土地に新築の住宅を建てる場合、地盤調査や基礎工事の段階で地中障害物が見つかると、次のような問題が発生します。
- 障害物を撤去するための追加費用が、別途発生してしまう
- 撤去作業のために、新築工事のスケジュールが遅れてしまう
- 地盤の強度が不均一になり、建物の安全性に影響するおそれがある
- 土地を売却する場合、引き渡し後に障害物が見つかると、買主とのトラブルに発展する
特に新築の住宅では、建物を支える地盤の状態が、そのまま住まいの安全性に直結します。地中に障害物が残っていると正確な地盤調査ができず、適切な基礎の設計に支障が出てしまうおそれもあります。解体の段階で土地の下まで綺麗にしておくことは、次に建てる家の安心にもつながるのです。
これらの問題は、解体時にきちんと試掘・撤去を行っていれば防げたものばかりです。
解体費用を抑えたつもりが、新築の段階でより大きな追加費用とトラブルを招いてしまっては、結果的に高くついてしまいます。
だからこそ、解体業者を選ぶ際には、目先の価格だけでなく「地中まで含めて綺麗に仕上げてくれるかどうか」という視点が欠かせないのです。
地中障害物があった住宅解体工事の事例紹介

実際に弊社で解体工事を行なった現場をご紹介していきたいと思います。
こちらは、HPからお問い合わせをいただいて、弊社で解体施工を行なった木造住宅の解体でした。
養生

それでは、実際の解体の流れについてご紹介していきます。
まずは、養生をおこなって解体作業に入る準備をしていきます。
駅からも近い立地でしたので、解体材が落下するなんてことが絶対ないように、養生をしていきます。
屋根材・内装材撤去

屋根材、内装材を躯体解体を始める前に先行で撤去していきました。
最近では、分別解体が当たり前になっていますので、産廃処理しやすいように、分けて解体を進めていきます。
2階部分の躯体手壊し

続いては、内装がない状態になってから、外壁を撤去していき、スペースを広くとることが難しい立地でしたので、職人の手壊しを進めていきます。
手壊し解体は、手際良く進めないと工期に遅れが生じてしまうので、段取り良く進めていきます。
1階部分の躯体手壊し

一回部分は半分くらいまで手壊し解体で進めて、その後は重機を入れて速やかに残りの解体材を撤去していきました。
基礎解体

基礎解体を重機で行なっていきます。
今回は古い建物でしたので、基礎の撤去には時間はかかりませんでした。
ところが、試掘をするまでもなく、数十センチ基礎の下に大きなコンクリートの塊があることがすぐにわかりました。
試掘・整地

地中の障害物の撤去で大事になってくるのが試掘です。
丁寧な解体業者と、そうではない解体業者で一番差がつくのが試掘かもしれません。
地中に何か埋まっていないか1.5mほど重機で掘って確かめていきます。

このように、重機で撤去したところ、このくらいの量の地中障害物が出てきました。
この場合、基本的には追加費用となってしまうことになりますので、リプロではもし地中障害物が出てきてしまったら、発注者様にすぐにお写真でご連絡し、地中障害物があった旨と、その量と、追加費用になることをお伝えしています。
整地

試掘を終えた後は、整地といって重機で土地を均(なら)していきます。
こちらの解体工事は、約3週間の工事期間で、完工となります。
地中障害物で失敗しないためにはどこに解体を依頼すればいいの?
地中障害物のあるの住宅解体の注意すべきポイントと、実際の解体の流れは掴めましたでしょうか?
解体工事の業者選びでは、つい見積りの総額という分かりやすい数字に目が向きがちです。しかし、本当に比較していただきたいのは、価格の数字ではなく「施工品質」であり、それが最も分かりやすく表れるのが、施工事例の更地の状態です。
本記事のポイントを、改めて整理します。
- 丁寧で質の高い解体工事ほど、相応の費用がかかる
- 良い業者ほど、更地が平らで綺麗に仕上がっている
- 良い業者ほど、試掘を行い、地中障害物まで撤去している
- 費用を抑えすぎると、近隣クレームや地中障害物の残置といったしわ寄せが生じる
もちろん、価格は業者選びの大切な要素のひとつです。
しかし、その金額が「どのような施工内容に対する対価なのか」を理解しないまま数字だけを比べてしまうと、かえって損をしてしまうことにもなりかねません。
解体業者を比較する際は、ぜひ各社のホームページで施工事例の写真をご覧ください。
解体後の更地がどのような状態に仕上げられているかを見比べることで、価格表だけでは分からない、業者の本当の実力が見えてきます。
リプロでは、これまでに数多くの住宅解体・施設解体を手がけ、地表から地中まで丁寧に仕上げた施工事例を多数公開しております。
解体工事をご検討中の方は、まずは施工事例をご覧いただき、お気軽にご相談ください。
現地調査からお見積りのご提出まで、一つひとつ丁寧に対応いたします。
「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」
そんなことはありません。
費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。
お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。
株式会社リプロの住宅解体の実績
株式会社リプロは、東京都練馬区に本社、埼玉県新座市に営業所を構え、住宅解体500件以上・プチ解体500件以上の施工実績があります。
東京23区・多摩地域・埼玉県主要エリアを中心に、私道や狭小間口など条件が難しい現場の解体工事を多数手がけてきました。
本記事を執筆した解体職長は、住宅解体の現場経験を重ねるなかで、私道・狭小地特有の搬入計画・近隣配慮・工程管理のノウハウを蓄積しています。
詳細は住宅解体の事例(心配りと気遣い編)でも紹介しています。
木造住宅の標準的な解体手順については木造住宅の解体手順事例、業者選びでお悩みの方は解体業者の選び方(総合ガイド)もあわせてご覧ください。
【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します
解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。
確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。
ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。
価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある
総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
・鉄骨造やRC造の解体に必要な建機を自社保有するためレンタルのマージンをカット
解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、
騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場
これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。
解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。
もし、お見積りのご依頼ございましたら、ぜひ弊社までご連絡いただけましたら幸いです!
<パートナー企業・協力会社様募集♪>
リプロでは、現在協業していただけるパートナー企業・協力会社様を募集しております。
工務店様、設計事務所様、不動産会社様、士業様など、お気軽にご連絡いただけますと幸いでございます。
<リプロの施工事例はこちらをご覧ください>
<リプロの解体の特徴はこちらをご覧ください>


















