木造住宅の解体手順事例のご紹介【実際の施工事例】
目次
- 木造住宅の解体手順
木造住宅の解体手順
こんにちは!
木造住宅解体担当の職長です!
今回は、2月に施工させて頂いた、木造家屋の解体手順をご紹介致します。
こちらの木造建物は、延床面積は約24坪の2階建てで、1階が店舗で2階が住宅の店舗兼住宅でした。
今回の木造住宅解体では、まずは内装材撤去を手作業で始めてみました。
その1 畳の撤去
その2 内装ボード類の撤去
ついでに、造作収納類も解体してしまいます。
その3 養生組立て作業
撤去した内装材を片付け・積込み・搬出したら、養生の組み立て作業です。
今回の建物は隣地との間が狭いので、しっかりと組立てていきます。手作業による解体を行うため、重機を搬入予定の道路面も一度組立てます。
裏側から見るとこんな感じです。
100%とはいきませんが、極力、作業中のホコリが外に漏れないように組立てます。
ここまでで、3日間ほどかかっています。
その4 屋根の撤去作業
養生組立てが完了したら、続いては屋根です。
瓦を撤去し、屋根の下地を一部開口して2階部に集積します。そのあと、1階にあるダンプの荷台に積込んでいきます。
瓦の撤去が終わったら、続いて下地部分を解体します。
順番を間違えてしまうと、一気に屋根が落ちてしまうので、手順を踏んで確実に作業を行います。
解体した木くずを積込んで屋根の解体は完了です。
屋根を片付けるのに、2日程かかりました。
その5 2階と1階の躯体を一部手壊し
まだまだ手作業が続きます。
重機を搬入した際に、現場内にすんなりと入れるようにスペースを確保していきます。
木造建物の構造を理解して解体作業を行わないと、こちらの作業も一歩間違えれば、危険な作業になります。
皆で声を掛け合いながら進めていきます。
躯体手壊し・片付け作業に2日程要しました。
その次は、重機の搬入です。
といっても、狭い敷地の住宅の解体なので、3tクラスのミニユンボです。
ここまでくるのに約1週間かかっています。
今回の現場は敷地に空きスペースが無く、それだけ作業性が良くない環境でした。
その6 残りの躯体を重機と手壊し併用作業で解体
解体した木くずと混合廃棄物類を分別積込み・搬出します。
躯体重機解体・片付け作業で、2日間かかりました。
本来であれば、工事の最後まで養生は残しておきたいところですが、今回は、躯体の解体・片付けが完了した段階で養生を払し(バラし)ました。
しかし、作業スペースが狭い木造家屋解体工事では養生がある状態だと敷地際の基礎が撤去出来ない場合が多く、この段階で払してしまうケースがほとんどです。
その7 基礎の解体作業
店舗部分は土間コンクリートがありましたが、基本的に布基礎でしたので、重機でサクサク撤去していきます。
ただ、養生を払しているので、隣地際の作業は慎重におこないます。
時には、作業員がコンパネを持って隣地のフェンス・物置等を養生しながら作業していきます。
集積しておくスペースが無いので、撤去したコンクリートガラはどんどん搬出していきます。
基礎解体・搬出作業で2日かかりました。
さあ、終わりが見えてきました。
その8 試堀と整地
あとは敷地全体を試掘していき、不用埋設管類の撤去を行いながら地中障害物が無いか確認して、整地作業を行って完了です。
今回は多少の大谷石が出てきたものの、その他は問題無く、スムーズに整地作業に移れました。
重機を搬出して、立入り禁止用の区画の杭とロープを設置します。
最後は特に入念に前面道路を清掃します。
試掘・整地作業で1日かかりました。
今回の現場は、着工から約2週間で完工です。
車両と作業員の手配出来る数にもよりますが、今回のような現場では、凡そこの位は日数がかかります。
もっと早く終わらせろと言われれば、出来なくは無いでしょうが、どうしても作業が荒くなってしまいます。
その結果、近隣の方からクレームを頂いたり、作業員が怪我をしてしまったりと良いことはありません。
適切な作業方法を選択し、手順を守って作業を進めていく事がスムーズに現場を完了させる一番の近道だと思います。
工事前に工程・工期(納期)をしっかりと打ち合わせさせて頂きますので、ご相談下さい。
いかがでしたでしょうか?
住宅の解体をするって、意外といろんなことに気を遣って工事をしているのがわかっていただけたかもしれません笑
お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。
「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」
そんなことはありません。
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