都内・埼玉近郊の住宅解体で解体費用が安くなるケースと高くなるケースの解説【木造住宅の解体事例紹介】
<解体業者が教える3つのポイント>
・重機のスペースがあると何故解体費用が安くなるのかを解説
・作業の流れがわかるように解体事例で解説
・実際の解体作業を画像付きで解説
目次
1.1 庭や駐車場などのスペースがある重機での作業が早くなるため費用も安くなりがち
都内・埼玉近郊の住宅の解体費用の特徴
こんにちは!
リプロの躯体解体の職長です。
こちらは、普段からお世話になっている産廃会社さんからご紹介された新座市の木造住宅の解体でした。
弊社で対応している東京・埼玉エリアですと、解体の対象の建物の前面道路は狭く、住宅も密集していて、解体業者からすると解体しづらい状況も少なくはありません。
一方で、都市部エリアでは昔に建てられた建物の基礎やコンクリート片など、さまざまな解体材が地中に埋まっているなんてことも珍しくありません。そんなケースでは、追加費用が発生して解体費用が高くなるケースもあります。
ですので、今回はそんな東京・埼玉エリアでも解体費用が比較的安く済む場合、そして比較的高くなってしまう場合を、実際の解体事例で紹介しながらそれぞれ解説できればと思います。
庭や駐車場などのスペースがあると重機での作業が早くなるため費用も安くなりがち
まずは、建物を解体していくにあたって、重機を動かせるスペースの確保がとても重要になります。
都内・埼玉近郊で土地が狭い場合、公道か私道かに限らず、敷地内にそもそも重機を搬入する幅が足りなかったり、重機を搬入できたとしてもとても重機を動かせるスペースがない場合は、重機は最初から使用することが難しくなってきます。
その場合、2階部分と1階部分のある程度までは、職人たちによる手壊し解体になってしまい、手壊し解体ではどうしても時間がかかってしまうため、その分の人工代の作業費用が上乗せされてしまうのです。
今回解体した新座市の現場では、庭のスペースがあったので、庭を先行撤去して重機が入れるスペースを確保して解体を始めることができました。そのため、2階部分から躯体解体で重機を稼働できました。
躯体の解体はできるだけ重機の稼働時間を増やすことが、解体費用を安く抑える秘訣になりますが、このようにもし、1階部分と1階部分のある程度まで手壊し解体で進めた場合、解体費用はざっくりですが20~30万円程高くなる傾向(解体面積によって費用は異なる)にあります。
地中障害があると追加費用が発生して費用が高くりがち
次に、逆に都内・埼玉近郊で住宅解体が高くなってしまう場合で、地中障害が発生すると解体費用が高くなりがちということです。
今からしたら信じられないかもしれませんが、昭和時代には、解体した建物を土地の中に埋めてしまうなんていう解体業者も多かったのです。そのため、壊した建物の下から、昔の基礎やガレキなどが出てくると、それらの産廃処分は追加費用となることが多いのです。
今回の新座市の解体現場では、昔に使っていたと考えられる井戸が出てきました。
このくらいの地中傷がであればそこまで費用はかかりませんが、もしこれが土地一面に昔の基礎やガレキが出てきた場合、解体材の搬出作業と産廃処分費用が加わると、解体費用は追加費用の請求でざっくりですが20~30万円程高くなる傾向(解体面積によって費用は異なる)にあります。
解体工事の流れを実際の事例で紹介
外構・植栽の先行撤去と養生
それでは、実際の新座市の解体の流れをご紹介していきます。
まずは、このように重機を入れるスペースを先に確保するため、外構に撤去から始めました。
庭には植栽があったので、植栽を撤去しつつ、ブロック塀とフェンスの撤去をおこなっていきました。
一部植栽は根っこが地中深くまで入り込んでおり、道路側まで根が伸びていないか心配しましたが、そこは問題なく撤去できました。
続いて、外構の撤去が終わったら、養生をします。
住宅地でかつ道路にも通行する方もいらっしゃいますので、万が一解体材が落下するなんてことはないように、防音シート等でしっかり養生します。
アスベスト含有の屋根材を先行撤去
屋根のスレート材にアスベストが入っていることは多いです。
今回も事前調査の結果、アスベストの含有が認められたので、先に撤去してアスベスト産廃処分を行いました。
内装材撤去
次に、内装を撤去していきます。
以前は、ミンチ解体といって、内装も含めて重機でぐちゃぐちゃに解体する現場もあったようですが、最近では分別解体が当たり前となっており、重機で解体を始める前に内装は撤去していきます。
躯体重機解体
続いて、重機で木造の躯体解体を始めます。
重機解体は手壊し解体と違って、スピーディーに進めることができます。
現場がぐちゃぐちゃにならないように、木くずの搬出も同時並行でおこなっていきます。
搬出が遅れて現場が解体材で溢れてしまうと、怪我や事故の原因にもなってしまうので、安全に進めていきます。
基礎解体
基礎解体を重機で行なっていきます。
昔の布基礎だったので、基礎の解体がそこまで苦戦することはなく、進めることができました。
もし、平成以降のベタ基礎といって、一面コンクリートで覆われる基礎の場合、撤去作業に大きく時間がかかってしまうのと、産廃処分量もかなり増えてしまうので、もしベタ基礎だった場合、解体費用はざっくりですが20~30万円程高くなる傾向(解体面積によって費用は異なる)にあります。
試掘
ここで大事になってくるのが試掘です。
丁寧な解体業者と、そうではない解体業者で一番差がつくのが試掘かもしれません。
地中に何か埋まっていないか重機で掘って確かめていきます。
もし、地中に何か埋まったまま建物の新築をする場合、建物が建てることができません。
工務店やハウスメーカーの新築の計画予定がずれ込んでしまい、引越しの予定を見直さなければならなくなったりする場合も考えられます。
土地の売却では、後々揉め事の原因にもなってしまいかねません。
今回は、前述の通り、昔使用されていたと考えられる井戸の跡が出てきました。
このように地中障害が発生した場合、基本的には追加費用となってしまうことになりますので、リプロではもし地中障害物が出てきてしまったら、発注者様にすぐにお写真でご連絡し、地中障害物があった旨と、その量と、追加費用になることをお伝えしています。
整地
試掘を終えた後は、整地といって重機で土地を均(なら)していきます。
土地のご売却で買主様が気持ちよくご購入してもらえるように、次の新築で施工会社さんが気持ちよく作業できるように、土地はできるだけコンクリートなどの解体材が混ざっていないように、できるだけ平坦にして完工としております。
こちらの解体工事は、約3週間の工事期間となりました。
都内・埼玉近郊の住宅解体はどこに解体を依頼すればいいの?
都内・埼玉近郊の住宅解体の注意すべきポイントと、実際の解体の流れは掴めましたでしょうか?
弊社でも多くの住宅解体のご依頼をいただいています。
都内・埼玉近郊の住宅解体というだけで、解体工事は、気を遣う部分が通常の解体とは異なるポイントもいくつかございます。
住宅を解体するって、意外と解体費用が高くなったり、安くなったり現場ごとでいろんな要因があって費用が決まっているとご理解いただけたら幸いです。
ですので、お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。
「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」
そんなことはありません。
費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。
お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。
【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します
解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。
確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。
ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。
価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある
総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
・鉄骨造やRC造の解体に必要な建機を自社保有するためレンタルのマージンをカット
解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、
騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場
これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。
解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。
もし、お見積りのご依頼ございましたら、ぜひ弊社までご連絡いただけましたら幸いです!
<パートナー企業・協力会社様募集♪>
リプロでは、現在協業していただけるパートナー企業・協力会社様を募集しております。
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