解体業者の選び方【価格よりも安心感】
目次
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解体業者の探し方
- ホームページで木造住宅の解体をやっているのかを調べる
- 安い価格位で請け負ったしわ寄せは必ず施工に影響する
- 価格と安心感のどっちを優先する?
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解体工事担当者の対応力
- 連絡不足による施工ミス
- 工事中の騒音、振動、ほこりによる近隣トラブル
- 追加工事発生時に事前に連絡があるか
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解体業者の許可・保険
- 解体業許可
- 損害賠償責任保険
- マニュフェスト発行
- 価格よりも安心感で選択
初めまして!
私、解体ネコが解体に関することをこれから詳しくお伝えしていきますね。
第一回目の内容は、「解体業者の選び方」です!
解体業者だからこそわかる、解体業者と解体業界の秘密をあれもこれも伝えていきます。
さてさて。
戸建の住宅を解体する時には、どんな基準で選べば良いのでしょう?
一般の方にとって、住宅を解体するということは、一生に一回あるかないかのことです。
もちろん、自分ではとても壊すことはできないし、どこか業者に頼むにしても、そもそもホームページもまともにある会社も少なかったり。
ひとまず、情報サイトで解体に関わることを勉強しているところではないでしょうか?
情報が少ない分、解体業者の選択には、注意が必要なのです。
最近のこの業界の流行り。
それは、ズバリ、
「分離発注」
(今ある中古住宅を解体して、新築の注文住宅にするような場合を想定してください。)
住宅メーカーやハウスメーカーに新築の見積もりと一緒に解体の見積もりを見て金額にびっくり!
「あれ??解体するって、結局更地になるんだから、どこに頼んでも同じなんじゃないか。。。新築費用にお金かけたいから、解体は安く済ませたいな。。」
このようなご希望ございませんか?
ハウスメーカーに建て替えの新築だけでなく、解体を頼むと、どうしても20~30%の中間マージンが発生してしまいます。
ですので、最近は、解体工事と新築工事の会社を分けて発注する「分離発注」が注目されているのです。
ところが、、、
ここで落とし穴が。
解体業者の探し方
価格だけで解体業者を選択すると、
思いも寄らない追加費用を請求されたり、
騒音やほこりでこの先も住み続ける土地に、近隣からクレームを受けてしまったり、
実は価格だけで選んでしまうと、トラブルに巻き込まれることがとても多いのです。
そんなことにならないように、なかなか情報の少ないこの業界のことをしっかりと知ってから、発注する業者を決めて欲しいのです。
まずは、解体業者の探し方を知ってみましょう。
ホームページで木造住宅の解体をやっているのかを調べる
そもそも解体業者でホームページを持っていないことも多く、どんな会社でどんな特徴があるのかわかりにくいのです。。。
まずはインターネットでお近くの解体業者のホームページを探してくださいね。
大型の施設の解体技術に自信がある会社、木造の住宅解体が多い会社、挨拶回りなどトラブルを起こさないような安心感が売りの会社だとか、けっこう解体業者によってもそれぞれ特徴があります。
このブログを見てくれている方は、一般の個人の人が多いはずですから、
住宅の解体をやっています!と謳うHPを持つ解体業者さんに頼むのがベター。
大きな会社だと、HPを見ると実は大型の解体ばかりで、木造住宅の解体はやっていないことも多いです。
規模はそこそこでも、自社HPを持っていて、木造住宅の解体施工の実績がわかる会社が、悪徳業者に引っかからない狙い目の会社なのです。
安い価格で請け負ったしわ寄せは必ず施工に影響する
解体業者の情報がなかなかインターネットに出てこない中で、
「業界最安値で解体できます!」
「無料見積もりで価格を安く提示!」
みたいな広告をよくみませんか?
しかし、他社よりも少しでも安く見積もりを取ろうとする業者は、必ず後でしわ寄せが起こります。
価格を安くできるのは、極端に短い工期で壊す可能性があります(短期で壊さないと利益が取れないということです)。
工期が短いとどうなるかというと、突貫工事で、騒音、振動、ほこりがすごくて、隣地に迷惑がかかる施工になりがちです。
もしくは地中埋設物があったのに事前に連絡もなく、追加工事で見積もり以上の金額を後から請求されるなんてことにもなりがちです。
この業界はとにかく個人のお客様とのやりとりに慣れていなくて、悲しいことにこのような悪徳業者はいまだに多い業界なんですよね。。。
価格と安心感のどっちを優先する?
自社HPを持っている会社でも、価格が安いのか、技術に自信があるのか、実績が多くて安心感があるのか、さらに特徴が分かれます。
建物を解体する時に、トラブルを起こさずに解体するには、それ相応の予算が当然必要になります。
安い見積もりで、無茶な工期で施工された現場は、綺麗に整地されることもなく、鉄筋がむき出しで、割れたガラスやコンクリが混ざった土のままで引き渡しされることもあります。
相見積もりを行って、価格で競い合わせるよりも、ホームページや、電話した担当の受け答えから好感を受けた業者があれば、おそらくその後の更地引き渡しまで、丁寧に作業してくれることでしょう。
残念ながら、このような電話の受け答えやマナーが出来ていない業者はたくさんあります。
解体工事が初めてでどうしていいかわからない、解体業者ってこれまで会ったこともなくてどんな人が来るのか不安といった思いがあるはずなので、少しでも人柄や対応がいい会社に決めた方がいいです。
なぜなら、とにかく解体工事は近隣住民にとっては迷惑なものでしかありません。
怖い人たちが、日中大きな音を出して作業したり、地べたに座り込んでタバコを吸っていたり、周辺の住民の方々も不安になってしまうものです。
周りの周辺住民への丁寧な挨拶ができるか、工事中の騒音、振動、ほこりに少しでも周りに暮らす人たちに気を使ってくれているか、そういったところから業者を選んでみてください。
まずは、ホームページで会社の得意とする解体の特徴や雰囲気を確かめてから、電話またはメールでコンタクトをしてみる。その時の対応をみて、安心できそうならば、見積もりをお願いして実際に会って、信頼できそうか見極めてみる。
こういったことが、良い解体業者を見つけることにつながるはず。
次の章は、こういった気配りができるかどうかの解体工事担当者の対応力についてまとめてみました。
解体工事担当者の対応力
それでは実際、解体工事を完了するまでに工事担当者にどんな対応が求められているのか、よく起こり得るケースでそれぞれみていきましょう。
連絡不足による施工ミス
よくあるのが、その場にいた現場作業員に伝えたことが、工事責任者に伝わらずに、壊さないでほしいとこまで壊してしまったケース。現場作業員の中には、日雇いのアルバイトも外国人労働者もいます。
現場の作業員は、現場にいる間の作業中は電話に出られません。デスクワークのように、連絡が即座にされるわけではないため、こういった連絡ミスはよく起こります。
建て替えでは、土地はそのままなので、建物だけ壊して、長年愛着のあった庭木はそのままにしたいといったご要望もあるかと思います。
こういったトラブルは、この工事の責任者は誰なのかが明確ではないため、発生します。まず、見積もりから、近隣の挨拶、工事まで誰が担当するのか、しっかり明確にしてくれる業者に頼みましょう。
当たり前ではありますが、これができていない業者も多いです。このような連絡ミスからの壊さないでほしいところまで壊してしまったトラブルが起こり得ます。
工事中の騒音、振動、ほこりによる近隣トラブル
解体工事は、とにかくうるさくほこりがすごいです。
それもそのはず。
戸建住宅を建てる時には約一カ月〜三カ月かかるものを、壊すとなると約一週間から二週間のスケジュールで壊さなければなりません。
瓦を屋根から下のトラックに投げ入れる時の割れる音。
チェーンソーの音。
重機による大きな騒音と振動。
木造住宅の解体では、重機のアームの先にハサミのようなアタッチメントを取り付けて、柱などの太い木材をハサミで挟んで、折ってはなぎ倒していく作業です。
大きな音、揺れ、ほこりが起こらないはずがありません。
中には、工事車両を隣地に許可なく停めてしまっていたり、作業終了後に、お隣のお家の前面道路を泥だらけにしたまま、帰っていったりすることは本当によくあります。
追加工事発生時に事前に連絡があるか
見積もり時には、低い価格を提示して、追加工事があったからと見積もり金額から大幅に請求されるなんてことがいまだにこの業界では起こり得ます。しかも、事前に連絡もなく、すべて壊してからの請求になるので、確認も取れず仕舞いなんてことも。
もし、追加工事が発生する場合は、事前に連絡があるのか確認してください。
次の章は、解体業者の会社としての信頼性の話をまとめてみました。
解体業者の許可・保険
結構多いのが、契約書を交わさないケース。
これだけトラブルの多い解体工事ですので、何かあった時のために契約書を交わすのは必須なのですが、現場で工事をすることが仕事だけが目的となっていて、契約書も、領収書も、見積もりも明細はなく、工事一式で提示されたりするというは多いです。
例えば、不動産取引など、一般の個人が関わる取引なら業界団体や保証協会が個人を守るための仕組みはありますが、解体業界では、個人のお客様とのお仕事は、ここ10年くらいで増えてきたもので、まだまだ安心して取引ができる仕組みはないのが事実です。
必ず、安心できる解体業者を見つけてみましょう。
解体業許可
まずは、解体工事業もしくは建設業の許可を取得しているか確認してください。
以前は「とび・土工」の許可で解体業を営むことができましたが、平成31年5月31日までとなり、それ以降は「解体工事業」の許可または建設業の「土木」「建築」の許可が必要になります。
500万円未満の工事の場合は、建設業の許可は不要となりますので、まずは解体工事業の許可を取得しているか確認してください。
また産業廃棄物の収集運搬の許可がないと、解体して発生した廃棄物を適正に処理しない可能性も考えられます。
損害賠償責任保険
もし工事で隣地の住宅の外壁を傷つけてしまったようなトラブルが発生した場合、保険に入っていないので保証できない、またはひどいところでは、法人登記がなされていなくて、裁判を起こすこともできないようなことも考えられます。
見積もりの段階で保険加入はあるのかチェックしてみましょう。
マニュフェスト発行
もし、解体で発生した産業廃棄物が適正に処理されているのかチェックされたい場合には、マニュフェストが発行されるのか、事前に確認しましょう。
マニュフェストとは、廃棄物が発生したところの運搬から処理、最終処分場へ運ばれるまでの記録する書類のことで、このマニュフェストを作成するか確認することで、廃棄物が適正に処理されるかがわかります。
この辺りは、業者によって全てのお客様にコピーを渡す場合もあれば、希望されたお客様にだけ渡している業者もあるので、ご確認ください。
価格よりも安心感で選択
解体工事とは、今あるものを壊して、更地にするだけなのだから、安ければ安いほどいいと思われがちです。
しかし、前述の通り、解体工事はトラブルが起こりやすく、書いた業者は、会社としての信頼性が低い会社が多いのが事実です。
安い見積もりで請け負って、後から追加工事で多額を請求されてしまったり、契約書がなかったり、保険に未加入であったり、廃棄物が適正に処理されなかったりします。
まずはホームページを見て、会社の特徴を知って、電話やメール、見積もりのやりとりから、信頼できる会社を探してみてください。
解体業も一般のお客様と関わる限りは、サービス業であります。お客様の望まれるサービスを提供してくれる会社をみなさまの目でしっかりと見極めてくださいね。
【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します
解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。
価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンが10%程度発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術の不安
解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない
・技術力のある職人による施工と豊富な建機所有
解体業者へ直接発注で解体費用を抑えながら、狭い立地、騒音など近隣への配慮や、鉄骨造、RC造など少し難しい現場のご相談ならぜひリプロまでお問合せお待ちしております!
<解体業者の大手と中小の違いって?【住宅解体】>
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