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空き家の木造住宅の解体費用の見積り公開【見積り費用を項目別に解説】
<解体業者が教える3つのポイント>
・空き家の住宅解体の見積もりを大公開
・解体費用の内訳を項目ごとに細かく解説
・解体業者目線で見積もりの根拠をしっかりと解説
3 前面道路が狭い木造住宅の解体はリプロにご連絡お待ちしております!
空き家の木造住宅の解体の見積公開
実際のお見積り金額は、255万円(税込)となりました。
解体工事のお見積りって、一般の方から見ると何にどれだけお金がかかっているのか、なかなか分かりづらいかもしれません。
空き家の解体費用は決して安くはない金額になりますので、今回は、なぜこのような金額になったのか、その根拠をそれぞれ下記に解説していきたいと思います。
実際の施工の流れを紹介したブログは下記になりますので、ご興味ある方はご覧になってください。
空き家の解体で注意すべきポイントを事例で紹介【解体業者が解説】
木の撤去・抜根の解体費用
今回の現場では、空き家の木造住宅の解体のご依頼で、解体の対象物のすぐそばに大きなしろの木と、くすの木が植えられていました。
今回はこの大きな木の撤去と抜根も解体の対象になってきました。
今回のケースだと、しろの木の撤去に70,000円、くすの木の撤去と抜根に200,000円、その他植栽の撤去に250,250円と、植栽の撤去だけで50万円以上かかってきました。
このような大きな木の撤去となると、その分の職人の人工が必要になりますし、工事日数もどうしても余分にかかってきます。
空き家の場合は安全を優先した解体工事計画
次に見積り費用に影響が考えられるのは、築60年以上の空き家で、柱と梁などの構造が不安定で倒壊の危険性もあったため、安全を優先した工事計画になったことです。
昔は、屋根から重機でぐちゃぐちゃにミンチのように解体することがありましたが、今は分別解体と言って、屋根の瓦や内装材は先に撤去を行なってから躯体を重機で解体していきます。
そのため、屋根材の撤去、内装材の撤去は、安全に手壊し解体を行う計画が必要になったため、重機を使った躯体解体は4日で済んだのですが、先行撤去の分の職人の手壊しの人工が必要になりますし、工事日数もどうしても余分にかかってきました。
弊社では、もし解体作業中に近隣の住民の方が怪我をしてしまったり、解体材が隣地側に崩れるなんてことがあると、大変なことになりますので、安全安心を第一に解体施工を考えて、お見積りを提出させていただいております。
このように、現場の現状に合わせて、安全を確保するため必要な処置が内訳明細書に記載されますので、ここの費用はどのような処置で必要なのか、見積もりをする解体業者に確認なさってください。
残置物は事前に一般ゴミで捨てた方が安くなる
今回は、解体をする建物の中に、残置物がたくさんあり、これらの処分に18万円がかかってきました。
もし、解体する予定の建物の中にゴミがたくさんある場合は、業者が処分するとどうしても産業廃棄物としての処理になってしまうため、処分費用は高額になってしまいます。事前に一般ゴミで捨てた方が処分費用はかからずに済みます。
内訳明細書を見れば、解体業者が解体施工をどのように進めていく予定なのかが、よく分かります。
以上の3点が、空き家の木造住宅の解体で注目すべきポイントの特徴かと言えます。
実際の見積りの内訳を解説
それでは、ここからは実際のお見積りの内訳を項目ごとに説明していきます。
準備工事
準備工事とは、実際に建物を解体する前に、実施する解体の準備作業になります。
今回の現場では、残置物の撤去にに180,000円を計上しています。
今回の特徴として、残置物が非常に多かったというのがあり、ダンプでの運搬と産廃処分場での処分費用に多くの金額がかかってきました。
もし、事前にご自身で一般ゴミで処分することができましたら、残置物の撤去、運搬処分費用はかかってこないことになります。
仮設工事
仮設工事とは、躯体解体を始める前に、躯体解体のための準備工事となります。
実際には、建物の外周を囲う養生の設置・ばらし費用に158,400円、養生の資材の運搬費用に60,000円、重機の現場までの回送費用に60,000円を計上しています。
この辺りはどの解体現場でもかかってくる費用になってきます。
解体・撤去工事
解体・撤去工事とは、建物の構造を解体するのにかかる費用のことです。
木造建物の解体工事として、総額は約109万円を計上しています。
今回は平家の建物の解体としては少しだけ高くなっており、もし空き家でなくて、躯体部分がしっかりしている建物であれば、金額はもっと抑えられることになります。
解体材運搬・処分
解体で発生した解体材のダンプによる運搬と、産廃処分場での処分費用に、建物の構造となる木造の木くずに137,500円、その他混合廃棄物に240,000円、基礎などのコンクリートガラに95,000円、しろの木の撤去に70,000円、くすの木の地上部の撤去に130,000円、抜根部分に70,000円、その他の植栽の撤去に250,250円、庭石、敷石の撤去に44,000円をそれぞれ計上し、総額で100万円以上の運搬・処分費用を計上しています。
これらは、解体の対象物の周囲に大きな木や植栽が植えられていたため、その撤去費用に多くの金額がかかってきました。
いかがでしょうか?
解体費用総額において、空き家で躯体の構造に不安がある場合や、植栽の撤去、残置物の撤去が重なるとけっこう金額がかかっていることもあるというのがわかるかと思います。
このようにお見積りを項目ごとに見ていくと、解体費用総額に何が大きく影響しているのかがわかります。
空き家の住宅はどこに解体を依頼すればいいの?
空き家の木造住宅の解体の注意すべきポイントと、実際の解体の流れは掴めましたでしょうか?
最近は、弊社でもこのような解体のご依頼をいただくことも増えてきています。
空き家の住宅の解体は、気を遣う部分が通常の解体とは異なるポイントもいくつかございます。
建物を解体するって、意外といろんなことに気を遣って工事をしているのがわかっていただけたかもしれません笑
お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。
「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」
そんなことはありません。
費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。
お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。
【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します
解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。
確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。
ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。
価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある
総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
・鉄骨造やRC造の解体に必要な建機を自社保有するためレンタルのマージンをカット
解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、
騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場
これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。
解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。
もし、お見積りのご依頼ございましたら、ぜひ弊社までご連絡いただけましたら幸いです!
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