木製ベランダ・バルコニーの撤去手順について
<解体業者が教える3つのポイント>
・木製ベランダ・バルコニー撤去の一部始終を公開
・撤去手順を細かく解体業者が解説
・ベランダ・バルコニー撤去のご発注の注意点を解説
目次
4 外構の撤去は解体業者リプロに写真を送れば見積もりはすぐ!
木製ベランダ・バルコニーの撤去手順
今回は、解体業者による木製ベランダ・バルコニーの撤去の一部始終をご紹介していきます。
解体業者が普段どのような手順で撤去を進めているのか、どなたでもわかるように解説していきます。
デッキ床下の波板の撤去
今回の木製ベランダ・バルコニーは、デッキの床下に波板があったので、構造を撤去する前に先行で下から脚立を使用して、波板を撤去していきました。
その際、木のくずが落ちてくるのが想定されましたので、このように養生をして後でまとめて掃除がしやすいようにしました。
大引き(おおびき)の撤去
木製のウッドデッキ調のバルコニーでしたので、構造は束柱(つかばしら)と梁で支えられ、梁の下に大引き(おおびき)でさらに支えを保持しています。
いきなり、束柱(つかばしら)と梁を切断してしまうと、構造が支えられなくなるので、支えの影響が比較的弱い大引きから、セーバーソーで切断していきます。
解体における高所作業では、フルハーネスが義務付けられるようになりました。
弊社では、フルハーネスを高所による現場作業で導入を行なっています。
最初は大雑把にセーバーソーで切断していきますが、大引きと梁の接続部分のビスを外す必要があるので、写真のようにバールを使ってビスを外して撤去することもあります。
もしくは、ビスが効いている箇所は、インパクトドライバーを使用して撤去することもあります。
デッキ部の柵の撤去
デッキ下の波板と大引きの撤去が完了したら、続いては2階バルコニーのデッキ部分の柵を撤去していきます。
通常は、デッキの柵とデッキの床材から解体を始めることが多いのですが、今回のように波板が設置されているような場合は、現場の状況に応じて臨機応変に作業の手順を変更することがあります。
こちらも高所作業になるので、デッキ部分に乗る作業員はフルハーネスを装着していきます。
脚立を補助の人が支えながら、セーバーソーで柵を切断して、デッキ部分の開口部を開けていきます。
できるだけ、インパクトドライバーとバールで解体できれば綺麗に解体を進められるのですが、ビスが効いている箇所が多い場合、セーバーソーをいかに効率的に使用していくかが、このような住宅外構の撤去の早さに大きく影響していきます。
開口が取れたら、2名はデッキで、1名はデッキの下で解体材を積み込みする役割で進めていきます。
このように、解体したデッキの床材を下の作業員に渡していきます。
隣地側の柵は解体材が落下するようなことは絶対ないように、1名が支えて、1名がセーバーソーで切断をしていきます。
セーバーソーで柵を細かくバラすことなく切断すると、そのまま積み込みできるので、作業時間が短縮できます。
床板・梁・束柱の撤去
続いて、梁をセーバーソーで半分に切断しながら、デッキの床材を撤去していきます。
梁の接続部は、かなり頑丈にビスで止められているので、インパクトドライバーやバールを使用しての解体は時間がかかってしまいます。
職人目線では、できればインパクトドライバーとバールで綺麗に外していければいいのですが、このようにセーバーソーで切断することで時間の短縮をはかっています。
大胆に真ん中から、梁を真っ二つに切断していきます。
ここで大事なのが、下にいる作業員が支える役割をすることです。
あらかやデッキ部分が解体できたら、作業員は2名は下から支え、1名が切断をする役割になります。
住宅との接地部分の撤去
続いて、実はここが難関。
住宅外壁との接地部分は、ビスも長くて多いため、かなり頑丈に止まっているため、インパクトドライバーが回らないことが多いのです。
セーバーソーで部分的に切断したりして、バールでてこを利用しながら、インパクトドライバーが回りやすい状況を作りながら進めていきます。
外すことができなかったビスは、サンダーで切断を行います。
外れたビスのボルト穴は、コーキング(防水)を行なって補修をしていきます。
コーキングを丁寧にしておかないと、住宅の外壁から雨水が侵入することにもなりますので、コーキングは非常に大事な作業です。
ベランダ・バルコニーの撤去を発注する際に、解体業者がコーキング作業まで行うのか必ずご確認ください。
束石の撤去
最後に束石を作業員二人がかりで撤去していきます。
半分ほど地中に埋まっていたので、一人では持ち上げられずにバールを利用しながら二人で撤去しました。
搬出した解体材は3tダンプいっぱいになりました。
以上で完工となりました。
途中、雨も降ってきたため、安全を確認しながら解体作業を進めました。
木製ベランダ・バルコニーの注意点
欧米で多い木製ベランダ・バルコニーに対する憧れから、洋風の新築住宅などでは木製によるベランダ・バルコニーで新築されることもあります。
新築時は、すごく綺麗で木の温もりを感じられるベランダ・バルコニーですが、ここは高温多湿の日本。
しばらくすると、構造に問題が発生してきてしまうことになります。
木製だと木が腐食してくる
通気や日当たりなどの状況にもよりますが、安価な海外産の木材は、日本の気候には合わずに、塗装を塗ってメンテナンスをしないとだいたい10~15年で劣化してしまいます。
場合によっては、床が抜けてしまうようなことも起こり得るでしょう。
木製の支柱が劣化してきたら早めに撤去を
もし、柱に劣化が生じてしまったら、歩くと軋んでしまったり、傾いてきてしまったりします。
場合によっては倒壊してしまうような危険な状態もありえますので、早めの撤去を行なってください。
ベランダ・バルコニーの撤去で注意してほしい点
ベランダ・バルコニーの撤去をご検討される方は、どこでお願いができるかと言うと、解体業者で撤去をすることができます!
特に、新設する外構エクステリア屋さんでは、新設の工事はできるのですが、撤去まで行なっている会社はあまり多くはなく、協力会社の解体業者にお願いしていることが多いので、マージンが乗っかってしまうこともあるかもしれません。
解体屋さんは解体・撤去
外構施工会社さんは新築と補修・メンテナンス
このようにそれぞれ役割が分かれているので、もし少しでも金額を安くしたいなどあれば、ぜひ解体業者のリプロまでご連絡ください。
外構の撤去は解体業者リプロに写真を送れば見積もりはすぐ!
今回は、ベランダ・バルコニーの構造による劣化についてお伝えしてきました。
外構の撤去を行うプチ解体であれば、住宅解体とは異なり、現地調査を行わずに、写真と電話で見積もり金額のご提示が可能です。
まずは、リプロまで、お気軽に現地の解体対象物の写真をお送りくださいね!
<老朽化したベランダ・バルコニーの撤去が必要になるケース>
<リプロの施工事例はこちらをご覧ください>
<リプロの解体の特徴はこちらをご覧ください>