西新宿 飲食店内装解体工事
目次
- 天井・壁内装材撤去
- 床内装材撤去
- 厨房土間コンクリートハツリ
- 看板シール剥がし、エアコン内外期撤去、ダクト類処理
- 電気配線、給排水管処理
- 完了確認
今回の内装撤去の作業内容
今回は西新宿にあるテナントビル地下1階の飲食店の内装解体工事を施工させて頂いた内容をお伝えしていこと思います。
現場の概要は以下の通りです。
西新宿1丁目 RC建物地下1階 約130m2 スケルトン解体
工事の前段階として、着工前にビルの他のテナント様にご挨拶をします。管理会社様にも承認を頂き、今回は日中に作業を行うことができました。
建物は地下1階を擁した5階建てのビルで、今回の現場は最下層の地下1階。エレベーターは無く、解体材は階段での人力荷上げとなりました。
また、繁華街のため常時建物の目の前に搬出車両を駐車するわけにもいかず、朝の早い時間と、お昼の14時~15時頃の隙間時間に搬出作業を行いました。
作業内容は大きく分けると、
・搬出路(階段)養生
・天井内装材撤去
・壁内装材撤去
・床内装材撤去
・厨房部土間コンクリートハツリ
・看板シール剥がし
・エアコン内外機撤去&ダクト類処理
・電気配線処理
・給排水管処理
となります。
椅子・テーブル等の残置物類はお客様の手配でほぼ片付いていましたので、最初から解体作業を行うことが出来ました。
天井・壁内装材撤去
まずは、天井・壁の内装材撤去から作業を行いました。
天井と間仕切壁類はLGS下地にボード仕上げでしたので、ボードを先行して剥がしていき、粗方剥がし終わったら下地の撤去を行いました。
外周の躯体面も同じ仕様でしたので、スムーズに撤去出来て良かったです。
建物の躯体に直貼りするGL工法の場合だと、ボードがボロボロと剥がれてしまう上に、ボンドのダンゴをハツリ取らなければならなくなります。ハツリ取る際に、電動ピックの平ノミを使用するため音も結構出てしまいます。
GLボンドではなくLGS下地が見えたら、私たち内装解体工は大概「ラッキー♪」と呟きます(笑)
写真ではボンドのダンゴの跡が見えますが、こちらは今回のものではなく前回内装材を撤去した時の跡だと思われます。
今回は厨房機器が残っていたのですが、解体3日目にお客様手配の引取り業者さんが来て、解体作業を進めながら厨房機器類の片付けを同時進行で行いました。
内装解体工事前に搬出して頂ければ私たちも楽なのですが、飲食店の場合だと大体カウンターがあって搬出できないと言われるケースが多いようです。
引取り業者さんと日程を調整して、カウンターと搬出に必要なルート確保のための内装材を先行で撤去することは可能です。状況に合わせてご相談下さい。
天井と壁の撤去・処理が終わったら、一度解体材を搬出します。
搬出路である階段は、プラスチックベニヤで養生しました。
時々、「階段は養生をすると滑って危ないから養生はしない!」という方もいます。
色々な考え方があるかと思いますが、当社では、外階段は養生をあまり行いませんが、内階段の場合は必ず養生を行います。
外階段は、風雨にさらされも大丈夫な素材で仕上げてあります。仮に汚してしまっても水洗いが出来ます。
しかし、内階段はそうはいきません。普通に内装材で仕上げてあることがほとんどで、一度汚してしまうと掃除が大変なことになるか、最悪、仕上げ材を交換しないとどうにもならなくなってしまいます。
今回もルール通りに養生を行って大正解です。かなりプラスチックベニヤが汚れているのが分かります。養生をしていなかったら、仕上げ材のPタイル貼替えになっていたでしょう。
床内装材撤去
天井・壁分の解体材を搬出したら、組床を解体しました。床は木組みだったため、電動工具とバールを使い撤去しました。撤去後は、木くずとして搬出・積込を行い運搬しました。
この時点で内装材はほぼ無くなっています。
あとは、メイン作業である厨房の土間コンクリートハツリです。
厨房土間コンクリートハツリ
事前挨拶で1Fにある店舗の方々と調整させて頂いて、ランチタイムの11時~14時を避けて厨房土間コンクリートのハツリ作業を行いました。今回の現場は一番下の階でしたので、場合によっては全てコンクリートの可能性もあると想定していましたが、土間コンクリートの中はスタイロフォームでした。
それでもそれなりの量のコンクリートガラになります。人力で全て階段荷上げを行いました。搬出作業では、これが一番きつかったです。
コンクリートガラを片付けたら、防水層を撤去して厨房土間コンクリート解体作業は完了です。
看板シール剥がし、エアコン内外期撤去、ダクト類処理
続いて、看板のシール剥がしと大きな器具類の撤去を行いました。
看板はシールを剥がすだけでよかったので、糊剥がしスプレーとスクレーパーを使用して簡単に撤去できました。
給排気ダクト類は、管理会社様の方から撤去する範囲をしっかりとご指示頂きましたので、指定範囲を確認しながら作用を行いました。
エアコンは、冷媒管を残して内外機ともに撤去でした。室外機は屋上にあり、まずは、フロンガス回収を行いました。フロンの回収が終わったら、室外機を屋上から手で下せる大きさに解体します。
解体後は気を付けながら屋上から5階まで人力で降ろし、5階から下はエレベーターで荷降ろししました。
室内機は天吊りでしたので、数名で協力して撤去して下ろしました。
電気配線、給排水管処理
最後に電気配線と給排水管の処理を行いました。
電気配線は分電盤を残して、誘導灯・非常灯など必要なものを除き全て撤去しました。
給排水管はいつも通り飛込みの部分でキャップ止めをしました。
電気屋さんが配線処理をしてくれている間に、撤去し忘れた部分はないかダメもチェックしていきます。
最終清掃を行い、養生を撤去して作業完了しました。
完了確認
お施主様と管理会社様に現場を確認して頂き、了承を頂きました。
今回の作業はRC建物の内装スケルトン解体で、且つ管理会社様から撤去範囲の明確な指示がありましたので非常にスムーズに作業を進めることができました。
心配していたハツリ作業による他テナント様のクレームも無く、無事に完工できて良かったです。
まとめ
ビルの店舗の内装解体は他の階のテナント様が入っている場合が多く挨拶や工事に関する説明をしておかないとクレームにつながります。また、管理会社様などと施工範囲をしっかり確認しておくと、追加・やり直し作業も無くて済みます。
工事自体のクオリティはもちろん、お客様のみならず、関係する方々も含め安心・安全の施工をこれからも提供できればと思っております。
お問い合わせ、お待ちしております!
<飲食店の厨房土間解体の確認事項と手順の解説【内装スケルトン】>
飲食店の実際の解体の確認事項や手順をこちらにまとめているので、気になる方はご覧ください。
<リプロの施工事例はこちらをご覧ください♪>
<リプロの解体の特徴はこちらをご覧ください♪>