植栽・庭木の撤去の見積り公開・原価の解説
更新日:2022年3月19日更新
<解体業者が教える3つのポイント>
・植栽・植木撤去の見積もりを大公開
・撤去費用の内訳を項目ごとに細かく解説
・撤去費用の原価を解体業者がしっかりと解説
目次
4 外構の撤去は解体業者リプロに写真を送れば見積もりはすぐ!
昭和の時代には、新築住宅の庭に立派な植栽が植えられたり、芝生の上に敷石が敷かれ、ちょっとした日本庭園をイメージしたお庭が流行しました。
最近では、洋風なガーデニングの住宅が増えてきて、ラティスやフェンスで植栽エリアが設けられていたりします。
「当初は綺麗だなと植栽を剪定してお手入れを楽しんでいたけれど、気づけば毎回のお手入れもしんどくなってきたな、、、」
「植木屋さんにやってもらうのも綺麗に仕上げてくれるけど、お庭の手入れをするたびにお金がかかるのは嫌だな、、、」
植栽に加えて、敷石やラティス、フェンスも撤去したい
「いっそのこと庭の植栽を処分するのと、庭にある敷石やラティス、フェンスを撤去して、車が2台止められる駐車スペースを作ってしまおう!趣味で始めたバイクの駐輪スペースにしたみたい!」
敷石やラティス、フェンスの撤去は植木屋さんには頼めない
「庭木の伐採と抜根は植木屋さんに頼めるけど、一緒に敷石やラティス、フェンスの撤去もやってもらいたいんだよな、、、どこで頼めるのかな、、、?」
こんなお悩みの方はいらっしゃいませんか?
植栽の抜根と処分は、まずは植木屋さんにご相談していただくことが多いかと思いますが、植木屋さんに電話してみると、、、
「ウチは植栽や庭木の抜根と処分はできるけど、植栽の処分だけではなく、敷石やラティス、フェンスの撤去を一緒にされたい場合は、解体業者さんを探してみてください。」
と言われるはずです。
「解体業者?解体業者ってあるんだ!」
でも、解体業者って言っても一般的に馴染みがないし、なんかぼったくられそう、、、
「植栽撤去費用ってどんな計算をしているのだろう。」
はい、今回は、そんな解体業者で発注した場合の撤去費用を、ご紹介してみたいと思います。
植栽・庭木の撤去費用相場
植栽の撤去費用は70,000〜200,000円が相場
※弊社過去10年間における施工実績
解体あるあるなのですが、撤去にかかる相場というのは基本的にはございません。
が、、、現場ごとの撤去範囲と産廃処分量に基づいた原価計算で行われるので、現場ごとに金額を算出させていただいているのですが、弊社の施工実績に基づくと、
植栽・敷石の撤去は、7万円から20万円の範囲に収まる傾向にあります。
「植栽の撤去って、木を抜いて運んで捨てるだけでしょ?高くない!?」
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
実は、弊社のような解体業者にご依頼いただくケースでは、植栽のみの撤去というのはむしろ珍しく、、、
お庭の敷石や、ラティス、フェンス、コンクリートブロックなどと一緒に撤去されるパターンが多いです。
ですので、植栽の処分費用に加えて、敷石、ラティス、フェンス、コンクリートブロックを合わせた見積り金額となっているのです。
それでは、実際のお見積りをご紹介していきたいと思います!
見積り価格
植栽・敷石の撤去処分費用 162,000円
このケースでは、植栽だけではなく、敷石の撤去が含まれていたために、植木屋さんではなく、解体業者である弊社にお問い合わせいただきました。
見積り費用内訳
撤去・処分工事 142,500円
3tクラスミニユンボ利用 37,500円
作業人工 20,000円
発生生木運搬処分 72,000円
発生コンクリートガラ運搬処分 13,000円
植栽と敷石の撤去と処分にかかる費用は142,500円となりました。
その内訳として、
このケースでは作業範囲も広く、庭木を根っこから抜根する必要があるため、重機を使って地面を掘り起こす必要がありました。
ですので、ミニユンボ(3tクラス)の使用料に重機を操作するオペレーターの作業費用を加えて37,500円、オペレーターの相番(工事の補助)として作業員の人工費用20,000円を計上しております。
※ミニユンボの3tクラスは、主に外構の撤去や、狭小地での住宅解体で使用される比較的小さなサイズの重機のことを言います。
さらに、発生生木運搬処分に72,000円、発生コンクリートガラ運搬処分に13,000円を計上しております。
発生生木運搬処分と発生コンクリートガラ運搬処分には、撤去で発生した産廃の運搬にかかる費用と、産廃の処分費用の二つを合わせた費用となります。
運搬費用は、産廃屋さんに2tまたは3tトラックやダンプで運ぶための輸送の費用になっています。
処分費用は、産廃屋さんで発生した解体材を産業廃棄物として処分するための費用です。今回は、4tダンプ1台で産廃の運搬を行い、処分するのに発生した木は生木の処分となり、敷石はコンクリートガラとして産廃屋さんで処分を行いました。
現場諸経費 15,000円
現場にかかる費用として、今回は重機を扱うので、重機の先端のアタッチメントの磨耗する損料を計上させていただいております。
原価の算出方法
原価は、弊社では人工費用、産廃処分費用、運搬費用、現場諸経費を元に、原価計算を行い、お見積もりを作成しております。
人工費用
作業にかかる作業員の人件費のことです。現在(2020年時点)では、建設現場での作業員の人件費は、人手不足の影響から高騰しており、建設業界では東京都内近郊で1人工20,000〜25,000円(法定福利費含む)が相場となっています。
今回のお見積もりのケースでは、植栽・敷石の撤去に重作業に2人、そして重機で植栽の根っこを堀り起こりした後に、ダンプへ積み込みを行う作業員が1人で、合わせて3人で工事が行われたため、人件費で60,000〜75,000円の費用がかかっているということになります。
産廃処分費用
生木の産廃処分費用は高い
2011年の東日本大震災、そして近年の廃プラスチックの輸出が難しくなってきたことで、事業から排出されたような産業廃棄物は、処分にかかる費用が非常に高騰しています。
特に混合廃棄物であったり、木くずであったり、さまざまな産廃費用に高騰が起こっていていますが、特に生木は処分費用が高い品目となっています。
今回は、植栽として植えられていた生木の処分費用と、敷石をコンクリートガラとして処分されたのですが、生木は元々処分費用が高いのと、処分量が多かったので、産廃処分の原価で4〜5万円はかかっています。
植栽や庭木の処分でネックになるのは、この産廃費用に当たるかと思います。
運搬費用
解体で発生した解体材を、ダンプで産廃屋さんに運ぶための費用です。ここには、トラックの購入価格、年間使用した燃料代、メンテナンス費用を稼働日数で割った金額で、一日利用した場合の金額を算出して計上しています。
金額はダンプの大きさにもよりますが、1台5千円から1万円程度ではないでしょうか。
今回は、お客様の現場まで重機を運搬するのに3tダンプを1台使用し、発生した生木を産廃屋さんまで運搬するのに4tダンプを1台使用しました。合わせて、1〜2万円ほどの運搬費用がかかってきています。
経費
現場諸経費は、見積もり内訳の項目と同じになり、重機のアタッチメントの磨耗にかかる費用となっていて、今回は15,000円を計上させていただいております。
いかがでしょうか?
植栽の撤去に162,000円もするの?
高くない?
と、思われるかもしれませんが、原価計算してみると、あれあれ、確かに。
人工費用、産廃処分費用、運搬費用、現場諸経費を合わせると、どうやら少なく見積もっても、原価で10万円台前半の費用はかかりそうです。
外構の撤去は解体業者リプロに写真を送れば見積もりはすぐ!
植栽・庭木の処分費用の相場って、知りたくてもわかりませんよね?
お客様にとって、普段馴染みのない解体業者とのやりとりだからこそ、見積りの公開や処分にかかる原価の仕組みを説明させていただきました。
外構の撤去を行うプチ解体であれば、住宅解体とは異なり、現地調査を行わずに、写真と電話で見積もり金額のご提示が可能です。
まずは、リプロまで、お気軽に現地の解体対象物の写真をお送りくださいね!
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