花壇の解体・撤去の流れ
更新日:2022年3月17日更新
<解体業者が教える3つのポイント>
・花壇の撤去費用と費用の根拠をわかりやすく解説
・DIYで撤去できるのか、その場合の確認点と注意点は?
・解体業者の実際の施工を画像付きで紹介
目次
花壇の撤去はどこに頼めば良いの?
新築時には、ガーデニングに憧れてご自宅に花壇を設置されたご家庭も多いことでしょう。
そして、最初はガーデニングも楽しくやっていたけど、だんだんと手入れが難しくなってきて、今では雑草がおおい繁ってしまっているご家庭も多いのではないでしょうか。
このまま放置しておくのもなんかお庭が汚く見えてしまうし、自転車やバイクを駐めるスペースもほしいなあ、いっそ花壇を撤去できないかな。
そんな時は、、、、
解体業者に頼めます!
さて、新築時に外構施工会社さんで設置された花壇の撤去にかかる費用はどのくらいかかるのでしょうか。
花壇の撤去費用は?
4万円〜15万円(弊社施工実績)
が相場となっています。
撤去費用の根拠について
撤去費用の変動の要因はいくつかあります。
理由は、施工範囲、材質、土と植栽の処分のこの3つです。それでは、それぞれ見ていきましょう。
施工範囲
これはどのプチ解体でも共通なのですが、施工の範囲によって金額は変動します。
当然ですが、お庭の一部分だけに簡易の花壇のスペースがある場合と、建物の壁一面に沿って花壇になっていてそれを全て撤去する場合では、施工範囲が異なります。
作業する施工範囲が広くなると、撤去する作業やダンプに積み込みを行う解体材の量が増えるため、作業員数や産廃を運搬するダンプの数を増やす必要があります。また、産廃業者で捨てる産廃の総量が異なってきますので、金額に差が生まれます。
材質
コンクリートブロック・レンガ・ピンコロ石・木製
鉄筋コンクリート製
弊社のような解体業者にお問い合わせいただくのは、材質はこれらになるのですが、コンクリートブロックや、レンガ、ピンコロ石、木製であれば、それ程苦労せずに撤去することができます。
ですが、鉄筋コンクリート製の場合は、コンクリートの密度が高くので、コンクリートハンマーを使用しても、なかなか壊しづらくなりますので、施工範囲が広くなると金額は高くなる傾向にあります。
土と植栽の処分
これを事前に済ませておくと、数万円費用に差が生まれます。
土と植栽の撤去作業自体は難しいことではないのですが、弊社のような解体業者が土と、植栽の処分を行うと、それは産業廃棄物として処分されるため、見積りが高くなる要因となります。
ですので、花壇の撤去を弊社にお問い合わせいただいた場合、こちらから
「できれば、土と植栽は事前にお客様の方で処分をお願いします」
と、お伝えしています。
花壇の種類
新築時からあるコンクリートブロックやレンガのしっかりとした花壇なのか
後付けの柵や、ミニフェンス、プランターによる簡易な花壇なのか
花壇といっても、色々なタイプがありますよね。
お庭のスペースにDIYで、ホームセンターに売っているようなレンガ、柵、ミニフェンスで後付けによって作られたような花壇もあれば、プランターに培養土をのせたものも花壇と言えます。これらの多くはご自身で撤去可能ですので、あまり解体業者には連絡はないのです。
新築時に外構工事会社さんで施工された花壇はコンクリートブロックであったり、レンガであったり、モルタルで土留めされていて、頑丈に作られているケースが多く、弊社にご依頼いただくケースは外構施工会社が作ったものの撤去がほとんどです。
ですので、今回は新築時からあるコンクリートブロックやレンガのモルタルで左官されたしっかりとした花壇をご説明したいと思います。
花壇をDIYで撤去する方法
花壇ですと、ブロック塀やカーポートなどの他のプチ解体と比較しても、あまりに大型のものでない限りは、DIYでも解体しやすいと思います。カーポートなどは、支柱を外していく際には、力のある大人が少なくとも2人は必要ですので、それと比べるとだいぶ楽なのです。
それでは、一体どんな工具を使用すればいいのでしょうか?
DIYで用意する工具と作業工程
石頭ハンマー
平タガネ
バール
革手袋
土のう袋
この5つは必要になります。石頭と書いて「いしあたま」ではなく「せっとう」と読み、現場ではセットと呼ばれることが多いです。
石材には、やはりこれ。レンガやブロックにタガネを置いてハンマーで叩いて割っていくはつり作業になります。はつりとは、コンクリート製の壁や土間を壊したり、形を整えることを言います。
このはつり作業を初めて行う場合、やってみればわかりますが、、、
割った破片があっちこっちに飛び散ります笑
そして、花壇のレンガやブロックを全部撤去する場合は全て壊すのでいいのですが、1段や2段残したいという場合は、ハンマーとタガネの作業では、、、
残すはずのレンガやブロックが欠けたり、割れたりするのでDIYだと難しいです。
レンガやブロックを綺麗に残すのは、電動工具のディスクグラインダーと、刃はダイヤモンドカッターを使用して、はつり面を切断して綺麗に仕上げる必要があります。
カッターを入れる作業では、かなりのほこりが舞ってしまうので、養生や散水が必要になります。また、破片が飛んで来ることもありますので、保護メガネと防塵マスクを用意する必要があるので、この場合は解体業者に頼んでみた方がいいかもしれません。
バールはテコの要領で利用する鉄製の棒状の工具のことで、ハンマーで壊せなかった箇所をバールでこじっていくのに使ったり、出てきたコンクリートの破片を集めるガラかきの時に使います。
革手袋は、厚手で頑丈なので、こういった解体作業、はつり作業には手を守るのに必須のアイテムです。
ゴミの処分問題と撤去部分の補修問題
DIY で行う場合に気を付けたいのが、、、
レンガやブロックを解体して出てきた解体材の処分問題
レンガやコンクリートブロックは、一般ゴミでは通常捨てることができないので、産業廃棄物収集運搬の許可を受けた事業者に取りにきてもらうことになります。
この許可は、不用品回収業者さんや解体業者が持っていることが多いので、DIYで撤去できたとしても、結局はゴミを捨てるのに業者さんに頼まないとならなくなるのですね。
レンガやブロックの撤去部分の補修問題
そして、レンガやブロック撤去した部分が綺麗に剥がせるかというとそうではなく、場合によってはとても汚いままに残ってしまうことがあります。
このような場合、モルタル補修で構わないのでしたら、解体業者などでも可能ですし、本格的に補修して綺麗にしたい場合は、外構エクステリア会社さんにお願いすることになります。
気を付けたい配管類
ここは重要です。
花壇の撤去作業自体は、そこまで難しいものではないのですが、作業を始める前に必ず配管類が花壇の中に埋まっていないか確認してください。
最近の住宅は、狭いスペースに効率的に建てられ、配管のスペースも花壇の中に設置されるケースも多く見られるようになりました。
この場合、レンガやブロックを撤去してしまうと、配管を下げる工事を行わないとならず、この工事は解体業者ではできないので、外構エクステリア会社さんにお願いすることになります。
解体業者に発注する
それでは、DIYではなく、解体業者に発注した場合、どのような工具を用意して作業をするのでしょうか?
解体業者が用意する工具と作業工程
工具
電動ハンマー
ディスクグラインダー
ダイヤモンドカッター
バール
プラ舟
左官道具
モルタル
作業工程
養生を行う
レンガやブロックを電動ハンマーで解体していく
残すレンガやブロックをダイヤモンドカッターで切断
切断部分・撤去部分をモルタルで補修
ダンプに解体材や土、植栽を積み込む
産廃業者に解体材を運搬、処分を行う
解体業者ですと、撤去する花壇のサイズによるので、撤去範囲が狭いと石頭ハンマーとタガネで撤去する場合もございます。が、主には電動工具によって作業を進めていきます。
石頭ハンマーと平タガネの代わりに、電動ハンマーで壊していき、1段や2段残す場合は、はつり面ディスクグラインダーにダイヤモンドカッターで切断していきます。
この時に、作業は電動ハンマーを使う人と、補助の作業員の二人で作業していきます。補助の作業員が散水したり、ほこりを抑えていったり、破片が飛び散らないように革手を着けた手でカバーしていたりします。
出てきた解体材は、土のう袋に入れるのではなく、通称はプラ舟や、トロ舟、または舟と呼ばれる、プラスチック製のコンテナに解体材を集めて、ダンプに積み込みをしていきます。
モルタル補修まで解体業者で可能
モルタルによる補修までは、花壇の撤去と合わせて解体業者でも可能です。
モルタルとはセメント、砂、水が含まれた補修材のことです。このモルタル補修は、感想は数時間で済みますが、硬化するまでは数日かかると思ってください。
ですので、雨の日では作業はできず、日程を改めることになります。
実際の施工事例
こちらが、弊社での実際の花壇撤去の施工事例です。
お客様のほうで玄関前に駐輪スペースをDIYで作りたいため、花壇撤去をご希望で弊社までご連絡いただきました。
工事の内容
施工対象:花壇(約4m2)
地域:杉並区 O様
工期:1日
費用:約9万円
作業の内容
花壇内の土はほとんどお客様のほうで土嚢袋に詰めていただいていたため、枠のブロックと脇のピンコロの花壇と土を撤去しました。
こちらのお客さまの現場でも、やはり花壇内に配管が通っていましたが、少しずつ掘り進めながら配管の全容を確認し、慎重に作業を行いました。
配管を傷つけないように慎重に行った分、時間はかかりました無事作業を終了することが出来ました。
外構撤去は解体業者リプロに写真を送れば見積もりはすぐ!
いかがでしょうか?
簡易な花壇でしたら、そもそもご自身で撤去可能ですが、コンクリートブロックやしっかり左官された花壇でしたら、ご自身で撤去と処分はなかなか難しいのはお分かりになりましたでしょうか?
もし、必要な工具やコンクリートブロックやレンガの処分が難しい場合、解体業者にご連絡くださいね。
外構の撤去を行うプチ解体であれば、住宅解体とは異なり、現地調査を行わずに、写真と電話で見積もり金額のご提示が可能です。
まずは、お気軽に現地の解体対象物の写真をお送りくださいね!
<プチ解体のちょっとした話 ~花壇撤去のお問い合わせ確認事項編~>
花壇のお問い合わせ時に注意したい事項は、こちらのブログでまとめておりますのでご覧になってください♪
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