プチ解体のちょっとした話 ~ブロック塀はブロック塀でも型枠ブロック塀撤去~
こんにちは!
プチ解体の職長です!
今回もぽつぽつとつぶやいていく。
ブロック塀。
略してCB塀なんて言ったりします。
工事の予定表に「プチ CB」って書くんですよね。Cはコンクリート、Bはブロック。4文字が2文字で済みます。
予定表に色々と書いていくとき「ブロック塀」って書くより、地味に楽になのです。さて、そんなCBでもCPな塀もあります。
自分でも何言ってんだと、思いつつ今回ご紹介するのは、、、
型枠ブロック塀の撤去
です!
型枠ブロックは、CP型枠とも言います。
Cはコンクリート(Concrete)、Pはプレイシング(Placing)。日本語読みするとこんな感じです。訳すとコンクリート打設と言えばいいでしょうか。
主に擁壁に使われるブロックで、塀として使われる例は珍しいですね。
見積のご依頼でお写真をお客様から頂いたときは、なんじゃこりゃと思いました。
「ブロック塀なのかな、、?なんか太くない?」
なんて。
今回は駐車場の入り口付近を撤去し、車の出し入れをしやすくしたいということで、端の2列のみの撤去ということになりました。
通常のブロックと違うところ その1 サイズ感
うんちくはこの辺にしておいて、通常のブロックと違うところを挙げていきます。弊社でブロック塀撤去があった場合、多くのブロックは厚さが10cm程度なのですが、今回のブロックの厚さは約20cm。2倍の厚さです。
重量ブロックで重さは9kgくらいですが、型枠ブロックは約15kgです、、、
重い―
通常のブロックと違うところ その2 道具
通常のブロック塀撤去の場合、電動ピックという工具で事足りるのですが、今回は型枠ブロックです。
型枠ブロックは普通のブロックと比べても強度が高いため、電動ピックより強力な圧縮空気で作動するエアチッパーとコンプレッサーを用意して工事に臨みます。
準備万端!いざっ―――――――――
ということで、現場についてみたものの、エアチッパーは使えないという判断に、、、
使えないだろうなーとは思ってはいました。理由はこれ
隣地のブロックとぺったり。
しかも、隣地の方の所有物です(泣)
さらによってみましょう。
「むむむ、、、」
くっついてはいませんが、超至近距離。
チッパーは振動が大きいため、隣地のブロックまで壊しかねないので、これでは使えません。
ということで作戦変更。
時間はかかりますが、チッパーより振動の小さい電動ピックで解体していきます。
通常のブロックと違うところ その3 造りと強度
さて、ピックを当てて壊していきます。
サイズ感は通常のブロックとは違いますが、表面の様子はあまり変わりないように見えます。
ピックの先端を当てて、20秒ほどでブロックの角を落とせました。
おっ、意外といけるじゃーん
と、思ったのも束の間。
取れていくのはブロックのガワばかり。
そして内側からはコンクリートの塊がどんどん出てきます。
モルタルではありません。コンクリートです。
一般的なブロックは穴が3つ空いていて、鉄筋を入れるところにモルタルを充填して一体化させますが、鉄筋が入っていないところは大半が空洞になっています。
かたや型枠ブロックはコンクリートを流し込んで、RC擁壁さながらの造り。空洞も壁が分かれておらず、コンクリートがみっちみち、、、
鉄筋の太さもブロック塀とは思えないほどの太さと数で、コンクリートと相まってとにかく強度が半端ありませんでした。
隣地側のブロックに影響を与えないようにするため、隣地側に接しているブロックの枠を残して、中身を削っていくという方法でやっていきました。
通常のブロックならこの状態にはなったらポコンと取れそうなものなのに、壁のようにそびえていました。
なんじゃこりゃーとなりながらも中身をはつって、鉄筋切って、片付けてを繰り返し、なんとかかんとか指定の範囲を撤去しました。
今回はご指定の範囲が2列だけでしたが、もしこれが全部撤去してという依頼だったら、今回の作業条件では2日かかっても完了できるかあやしい現場でした。
とにもかくにも無事に終わってよかったー。隣地の壁も傷つけることなく終われました。
というわけで、今回は型枠ブロック撤去の現場の様子でした。
この世に壊せないものはない!、、、とまでは言いませんが、頑丈な型枠ブロックの塀も解体してみせます。
お問い合わせお待ちしておりまーす
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