老朽化した鉄骨造(S造)の工場解体の流れを実際の施工事例で紹介|東京・埼玉、解体のことなら 株式会社リプロ

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職長ブログ

2023/09/12

老朽化した鉄骨造(S造)の工場解体の流れを実際の施工事例で紹介

老朽化した鉄骨造(S造)の工場解体の流れを実際の施工事例で紹介

<解体業者が教える3つのポイント>
・老朽化した工場ならではの特徴を解説
・鉄骨造の工場の解体費用と解体の流れを解説
・実際の解体作業を画像付きで解説

目次

1 老朽化した工場の解体の特徴

 1.1 草や植栽が生い茂る

 1.2 残置物の処分が必要

 1.3 躯体が腐食している

2 鉄骨造工場の解体工事の流れ

 2.1 植栽の撤去・残置物の運び出し・養生

 2.2 木造倉庫の撤去

 2.3 屋根材・内装材の撤去

 2.4 重機躯体解体

 2.5 基礎解体

 2.6 試掘

 2.6 整地

3 鉄骨造の倉庫はどこに解体を依頼すればいいの?

老朽化した工場の解体の特徴

こんにちは!

リプロの躯体解体の職長です。

こちらは、HPからお問い合わせをいただいた工場の解体でした。

以前はご親族様が好需要を経営されていたのですが、廃業されてからしばらくそのままにしていたそうです。

今回は、その工場を解体して更地にされたいということで、弊社で解体をさせていただくことになりました。

工場でよくわからない機械がたくさんあると、どういった処分になるのかなどは、なかなかわからないかと思います。

老朽化してしまった工場の解体でどんな問題が起こり得るのか、解説していきましょう。

実際の解体費用の見積りは、下記のブログで公開していますので、ご興味ある方はご覧ください。

老朽化した鉄骨造(S造)の工場の解体費用の見積り公開【見積り費用を項目別に解説】

草や植栽が生い茂る

そのまま手付かずの状態にしてあると、1年もすれば雑草ですごいことになってしまうことが多いでしょう。

雑草程度でしたら、仮払い機で刈り取ることができますが、大きめの植栽が植えてあると、枝が伸びていて、処分するにはチェーンソーなど使用して枝などを切り分けての作業になります。

弊社のような解体業者でゴミを排出すると、どうしても産業廃棄物としての処理になって、一般ゴミよりも高い金額になってしまいます。

もし、ご自身である程度植栽を撤去し処分できれば、その分は安くできますので、雑草などでしたらご自身で一般ゴミとして処分されることをおすすめしております。

残置物の処分が必要

工場をされていると、鉄の加工のための専用の機械などが多く置かれています。

これらの残置物は、産廃処分としての処分費用がかかります。

産廃の処分項目に応じて、仕分けしてから産廃ダンプで運搬処理を行なっていきます。

今回は、残置物が多く、産廃処分に一週間かかりました。

このような残置物も、一般ゴミで捨てられるものはあらかじめ捨てておくと、その分見積り金額が安くなりますので、事前に捨てられるものは捨てておかれるのをおすすめしています。

躯体が腐食している

「鉄骨造だったら構造は大丈夫でしょう。」

そんなこともありません。

もちろん木造の方が耐用年数は短いのですが、工場の鉄骨は錆びで腐食していきます。

大型の工場で大きな鉄骨を使用していれば問題ないかもしれませんが、通常の町工場の鉄骨で、数年間そのままになった状態ですと、そこまで耐久性は高くない場合が多いかもしれません。

重機解体では、重機を使用して鉄骨部分を切断しながら、躯体解体を行うのですが、老朽化した鉄骨造はその作業中に鉄骨部分は崩れてくるものだという前提のもと作業する必要があります。

ですので、崩れてもいいように辺り一体にある程度のスペースが必要になるので、先行の手壊し解体や、先行の外構の撤去なども必要になることもありますし、絶対に隣地に倒れないように周辺に気を遣いながらの重機解体作業になります。

この辺りで、シビアな重機操作が必要になるので、もし構造自体に不安がある場合は、できる限りこれまで鉄骨造の工場など実績がある解体業者に依頼されることをおすすめします。

最近では、建設業の職人不足から解体業界では特に外国籍の職人さんも増えてきていて、最近ではニュースでしばし見るようにもなりましたが、日本のルールや重機操作に慣れていないまま、強引に解体作業をしているような現場もよく見かけます。

ぜひ、信頼できる解体業者さんを1社見つけてみてください。

鉄骨造の工場の解体工事の流れ

植栽の撤去・残置物の運び出し・養生

上記でも解説した、植栽の撤去と、残置物の運び出しをあらかじめ行いました。

その上で、建物を養生し、外構部分を一部先行手壊しを行い、スペースを確保して躯体解体の準備を行いました。

2階倉庫の撤去

鉄骨造の工場自体は、1階建てなのですが、一部2階部分の倉庫があったので、倉庫にあった残置物を撤去して、手壊しで先行撤去することで、スペースを作りました。

今回は、鉄骨の躯体部分の腐食があったので、できるだけスペースを確保することが最優先になります。

屋根材・内装材の撤去

屋根材・内装材を重機で解体していきます。

できるだけ、屋根を躯体部分だけになるようにします。

重機躯体解体

屋根の躯体部分をペンチャーで切っていきます。壁部分の躯体を後ろから重機のアームで力をかけ、前側に壁倒しをしていきます。

倒れた鉄骨部分と壁材を分けて、産廃ダンプに乗せていけば、重機の躯体解体は大体完了です。

基礎解体

基礎はコンクリート土間が敷かれていて、構造を支えるためのフーチングが12本埋まっていました。

躯体解体の方が技術がいるのですが、実は、時間も労力も大幅に基礎解体の方がかかってきます。

工場で結構な広さを解体するので、かなりのコンクリートガラが発生し、産廃ダンプで運搬処理を繰り返していきます。

ただ、近くの産廃業者さんがゴミでいっぱいでなかなかコンクリートガラを排出できなく、しばらくコンクリートガラが現場に残ってしまったので、作業に少し遅れが生じることもありました。

試掘・整地

ここで大事になってくるのが試掘です。

丁寧な解体業者と、そうではない解体業者で一番差がつくのが試掘かもしれません。

地中に何か埋まっていないか1.5mほど重機で掘って確かめていきます。

もし、地中に何か埋まったまま建物の新築をする場合、建物が建てることができません。

工務店やハウスメーカーの新築の計画予定がずれ込んでしまい、引越しの予定を見直さなければならなくなったりする場合も考えられます。

土地の売却では、後々揉め事の原因にもなってしまいかねません。

今回は、昔の基礎と思われる構造物が埋まっており、そちらを撤去しました。

整地

試掘を終えた後は、整地といって重機で土地を均(なら)していきます。

道路側に傾斜があったので、土嚢を設置しました。

こちらで、鉄骨造の工場の解体工事は約5週間の工事期間で、完工となります。

鉄骨造の工場はどこに解体を依頼すればいいの?

老朽化してしまった鉄骨造の工場解体の注意すべきポイントと、実際の解体の流れは掴めましたでしょうか?

最近は、弊社でも工場の解体のご依頼をいただくことも増えてきています。

工場はこれまでご親族が経営されていたり、思い入れの深い大事な資産ですし、老朽化してしまった工場の解体は、気を遣う部分が通常の解体とは異なるポイントもいくつかございます。

工場を解体するって、意外といろんなことに気を遣って工事をしているのがわかっていただけたかもしれません笑

お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。

「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」

そんなことはありません。

費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。

お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。

【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します


解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。

確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。

ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。

価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある

総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
・鉄骨造やRC造の解体に必要な建機を自社保有するためレンタルのマージンをカット

解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、

騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場

これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。

空き家の解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。

もし、お見積りのご依頼ございましたら、ぜひ弊社までご連絡いただけましたら幸いです!


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<リプロの解体の特徴はこちらをご覧ください>

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