老朽化した鉄骨造(S造)の工場解体の流れを実際の施工事例で紹介|東京・埼玉、解体のことなら 株式会社リプロ

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2023/09/12

老朽化した鉄骨造(S造)の工場解体の流れを実際の施工事例で紹介

老朽化した鉄骨造(S造)の工場解体の流れを実際の施工事例で紹介

2026/05/12更新

築30年以上が経過した鉄骨造(S造)の工場・倉庫は、屋根材のアスベスト含有・PCB含有変圧器・鉄骨の腐食・残置物の堆積・土壌汚染など、住宅解体とは性質の異なるリスクが複数絡む現場です。これらは見積もり段階で正しく把握できないと、着工後の追加費用や工期延長、最悪の場合は行政指導につながります。

本記事では、株式会社リプロの躯体解体職長が、実際の老朽化したS造工場の解体事例をもとに、発注前に押さえておくべきポイントと工事の進め方を解説します。

この記事を読むとわかること

  • 老朽化S造工場の解体で増えやすい費用要因
  • 築年数別に注意すべき有害物質(アスベスト・PCB)
  • S造工場解体の工事フローと、鉄スクラップ売却による費用相殺の仕組み
  • 工場・倉庫の解体業者を選ぶ際の判断軸

目次

1 老朽化した工場の解体の特徴

 1.1 草や植栽が生い茂る

 1.2 残置物の処分が必要

 1.3 躯体が腐食している

2 鉄骨造工場の解体工事の流れ

 2.1 植栽の撤去・残置物の運び出し・養生

 2.2 木造倉庫の撤去

 2.3 屋根材・内装材の撤去

 2.4 重機躯体解体

 2.5 基礎解体

 2.6 試掘

 2.6 整地

3 鉄骨造の倉庫はどこに解体を依頼すればいいの?

 3.1 老朽化S造工場の解体に関するよくあるご質問

 3.2 株式会社リプロの中・大型施設解体の実績

老朽化した工場の解体の特徴

老朽化S造工場で確認しておきたい築年数別リスク

老朽化したS造工場・倉庫の解体は、建築時期によって含有材料・規制対応・必要な事前調査が変わります。

築年数(建築時期の目安) 主なリスク・確認事項
築50年以上(1975年以前) アスベスト含有屋根材(スレート波板等)・吹付けアスベストの可能性。PCB含有変圧器・コンデンサが残置されている可能性
築30〜50年(1975〜1990年代) アスベスト含有成形板(屋根・外壁スレート)の使用率が高い。鉄骨の腐食・錆による強度低下
築20〜30年(1990〜2000年代) アスベスト含有レベル3建材の使用例あり。設備配管・タンク内残液の確認が必要
築20年未満(2006年以降) アスベスト含有建材は原則なし。残置物・什器の量がコスト要因の中心

特に、1975年以前のS造工場は、アスベスト・PCB両方の含有可能性があるため、解体着手前の事前調査と専門業者の関与が必須です。

それでは、実際に弊社で解体工事を行なった現場をご紹介しながら、解説していきたいと思います。

こんにちは!

リプロの躯体解体の職長です。

こちらは、HPからお問い合わせをいただいた工場の解体でした。

以前はご親族様が好需要を経営されていたのですが、廃業されてからしばらくそのままにしていたそうです。

今回は、その工場を解体して更地にされたいということで、弊社で解体をさせていただくことになりました。

工場でよくわからない機械がたくさんあると、どういった処分になるのかなどは、なかなかわからないかと思います。

老朽化してしまった工場の解体でどんな問題が起こり得るのか、解説していきましょう。

実際の解体費用の見積りは、下記のブログで公開していますので、ご興味ある方はご覧ください。

老朽化した鉄骨造(S造)の工場の解体費用の見積り公開【見積り費用を項目別に解説】

老朽化S造工場の解体費用に影響する5つの要因

老朽化したS造工場の解体総額は、以下の条件で大きく変動します。見積もり依頼前に把握しておくと、業者からの提案を比較しやすくなります。

  1. アスベスト含有建材の有無・レベル — スレート屋根材(レベル3)か吹付け(レベル1)かで、処分単価が数倍〜十数倍異なります
  2. PCB含有電気機器の残置 — 旧型変圧器・コンデンサ・蛍光灯安定器は微量PCB含有の可能性があり、無害化処理施設での専門処理(高額)が必要です
  3. 残置物の量と内容 — 機械設備・薬品類・タンク内残液は産業廃棄物として処分単価が上がります
  4. 鉄骨の腐食・劣化具合 — 重機解体時の倒壊リスクを抑えるため、養生・解体順序・補強の追加工程が発生する場合があります
  5. 土壌汚染の可能性 — 油・薬品・染料を扱っていた工場では、解体後に土壌汚染対策法に基づく調査が必要になる場合があります

草や植栽が生い茂る

そのまま手付かずの状態にしてあると、1年もすれば雑草ですごいことになってしまうことが多いでしょう。

雑草程度でしたら、仮払い機で刈り取ることができますが、大きめの植栽が植えてあると、枝が伸びていて、処分するにはチェーンソーなど使用して枝などを切り分けての作業になります。

弊社のような解体業者でゴミを排出すると、どうしても産業廃棄物としての処理になって、一般ゴミよりも高い金額になってしまいます。

もし、ご自身である程度植栽を撤去し処分できれば、その分は安くできますので、雑草などでしたらご自身で一般ゴミとして処分されることをおすすめしております。

残置物の処分が必要

工場をされていると、鉄の加工のための専用の機械などが多く置かれています。

これらの残置物は、産廃処分としての処分費用がかかります。

産廃の処分項目に応じて、仕分けしてから産廃ダンプで運搬処理を行なっていきます。

今回は、残置物が多く、産廃処分に一週間かかりました。

このような残置物も、一般ゴミで捨てられるものはあらかじめ捨てておくと、その分見積り金額が安くなりますので、事前に捨てられるものは捨てておかれるのをおすすめしています。

躯体が腐食している

「鉄骨造だったら構造は大丈夫でしょう。」

そんなこともありません。

もちろん木造の方が耐用年数は短いのですが、工場の鉄骨は錆びで腐食していきます。

大型の工場で大きな鉄骨を使用していれば問題ないかもしれませんが、通常の町工場の鉄骨で、数年間そのままになった状態ですと、そこまで耐久性は高くない場合が多いかもしれません。

重機解体では、重機を使用して鉄骨部分を切断しながら、躯体解体を行うのですが、老朽化した鉄骨造はその作業中に鉄骨部分は崩れてくるものだという前提のもと作業する必要があります。

ですので、崩れてもいいように辺り一体にある程度のスペースが必要になるので、先行の手壊し解体や、先行の外構の撤去なども必要になることもありますし、絶対に隣地に倒れないように周辺に気を遣いながらの重機解体作業になります。

この辺りで、シビアな重機操作が必要になるので、もし構造自体に不安がある場合は、できる限りこれまで鉄骨造の工場など実績がある解体業者に依頼されることをおすすめします。

最近では、建設業の職人不足から解体業界では特に外国籍の職人さんも増えてきていて、最近ではニュースでしばし見るようにもなりましたが、日本のルールや重機操作に慣れていないまま、強引に解体作業をしているような現場もよく見かけます。

ぜひ、信頼できる解体業者さんを1社見つけてみてください。

鉄骨造の工場の解体工事の流れ

植栽の撤去・残置物の運び出し・養生

上記でも解説した、植栽の撤去と、残置物の運び出しをあらかじめ行いました。

その上で、建物を養生し、外構部分を一部先行手壊しを行い、スペースを確保して躯体解体の準備を行いました。

2階倉庫の撤去

鉄骨造の工場自体は、1階建てなのですが、一部2階部分の倉庫があったので、倉庫にあった残置物を撤去して、手壊しで先行撤去することで、スペースを作りました。

今回は、鉄骨の躯体部分の腐食があったので、できるだけスペースを確保することが最優先になります。

屋根材・内装材の撤去

屋根材・内装材を重機で解体していきます。

できるだけ、屋根を躯体部分だけになるようにします。

重機躯体解体

屋根の躯体部分をペンチャーで切っていきます。壁部分の躯体を後ろから重機のアームで力をかけ、前側に壁倒しをしていきます。

倒れた鉄骨部分と壁材を分けて、産廃ダンプに乗せていけば、重機の躯体解体は大体完了です。

基礎解体

基礎はコンクリート土間が敷かれていて、構造を支えるためのフーチングが12本埋まっていました。

躯体解体の方が技術がいるのですが、実は、時間も労力も大幅に基礎解体の方がかかってきます。

工場で結構な広さを解体するので、かなりのコンクリートガラが発生し、産廃ダンプで運搬処理を繰り返していきます。

ただ、近くの産廃業者さんがゴミでいっぱいでなかなかコンクリートガラを排出できなく、しばらくコンクリートガラが現場に残ってしまったので、作業に少し遅れが生じることもありました。

試掘・整地

ここで大事になってくるのが試掘です。

丁寧な解体業者と、そうではない解体業者で一番差がつくのが試掘かもしれません。

地中に何か埋まっていないか1.5mほど重機で掘って確かめていきます。

もし、地中に何か埋まったまま建物の新築をする場合、建物が建てることができません。

工務店やハウスメーカーの新築の計画予定がずれ込んでしまい、引越しの予定を見直さなければならなくなったりする場合も考えられます。

土地の売却では、後々揉め事の原因にもなってしまいかねません。

今回は、昔の基礎と思われる構造物が埋まっており、そちらを撤去しました。

整地

試掘を終えた後は、整地といって重機で土地を均(なら)していきます。

道路側に傾斜があったので、土嚢を設置しました。

こちらで、鉄骨造の工場の解体工事は約5週間の工事期間で、完工となります。

S造工場の解体費用と鉄スクラップ売却による相殺

S造工場の解体は、木造住宅と異なり鉄骨・鋼材を有価物(鉄スクラップ)として売却できる点が大きな特徴です。鉄スクラップの市況にもよりますが、1トンあたり数万円で買い取られるため、規模の大きい工場ほど解体費用の相殺効果が大きくなります。

構造規模 鉄骨重量の目安 スクラップ売却の目安
中規模工場(延床500㎡) 約50〜80トン 数百万円規模
大規模工場(延床1,000㎡超) 約100〜200トン 1,000万円規模になる場合あり

※鉄スクラップ価格は市況により大きく変動します。また、有価売却益は解体見積書上で控除項目として明示されるべきものですが、業者によっては不透明な扱いになるケースもあるため、見積書の項目立てを確認することをおすすめします。

老朽化工場の解体前に確認すべきチェックリスト

老朽化S造工場の解体は、書類・有害物質・近隣対応など事前準備の量が住宅解体の数倍に及びます。発注前に以下を確認しておくと、施工中の想定外コストを抑えられます。

書類・履歴の確認

  • 未完了建築確認申請書・竣工図面の有無
  • 未完了過去のアスベスト含有建材調査記録
  • 未完了PCB含有電気機器の保管記録・処分履歴
  • 未完了工場での使用化学物質・取扱品目の履歴

有害物質・環境関連の確認

  • 未完了アスベスト事前調査(2023年10月以降の解体で義務化)
  • 未完了PCB含有可能性のある変圧器・コンデンサ・蛍光灯安定器の有無
  • 未完了フロン類含有機器(業務用エアコン・冷凍庫)の有無 ※フロン排出抑制法に基づく回収が必要
  • 未完了土壌汚染対策法に基づく調査の必要性(特定有害物質を扱っていた工場)

行政手続き・近隣対応

  • 未完了建設リサイクル法に基づく届出(80㎡以上の解体)
  • 未完了大気汚染防止法・石綿障害予防規則に基づく届出
  • 未完了道路使用許可申請(搬出車両用)
  • 未完了近隣事業所・住宅への着工前挨拶

鉄骨造の工場はどこに解体を依頼すればいいの?

老朽化してしまった鉄骨造の工場解体の注意すべきポイントと、実際の解体の流れは掴めましたでしょうか?

最近は、弊社でも工場の解体のご依頼をいただくことも増えてきています。

工場はこれまでご親族が経営されていたり、思い入れの深い大事な資産ですし、老朽化してしまった工場の解体は、気を遣う部分が通常の解体とは異なるポイントもいくつかございます。

工場を解体するって、意外といろんなことに気を遣って工事をしているのがわかっていただけたかもしれません笑

お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。

「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」

そんなことはありません。

費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。

お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。

老朽化S造工場の解体に関するよくあるご質問

Q. 築年数の古い工場ですが、アスベスト調査は必ず必要ですか?


A. はい、2023年10月以降、解体工事ではアスベスト含有建材の事前調査が義務化されています。S造工場の場合、スレート屋根・外壁材・配管被覆材などにアスベスト含有の可能性があるため、有資格者(建築物石綿含有建材調査者)による調査と報告書作成が必須です。

Q. PCB含有変圧器が残っているかもしれません。解体業者に任せられますか?

A. PCB廃棄物はポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法に基づき、処分期限が定められた特別な廃棄物です。弊社では事前調査で疑いのある機器を特定し、JESCO(中間貯蔵・環境安全事業株式会社)等の専門施設への処分まで一貫してご対応いたします。

Q. 工場の機械設備や什器が大量に残っています。解体と一緒に処分できますか?

A. はい、対応可能です。株式会社リプロは産業廃棄物収集運搬業許可を保有し、機械設備・什器・薬品類などをマニフェスト管理のもとで適正処分いたします。解体業者と残置物処分業者を分けると搬出計画が二重になり費用効率が下がるため、ワンストップでのご依頼をおすすめしています。

Q. 鉄スクラップの売却益は解体費用から差し引かれるのですか?

A. 弊社では、鉄骨・鋼材を有価物として売却した分は見積書上で控除項目として明示しています。市況によって買取単価が変動するため、着工前にレンジでご提示し、確定額は搬出後に精算する形を取らせていただいています。

Q. 解体後の更地は、そのまま売却・再活用できますか?

A. アスベスト・PCB処理が適正に終わっていれば、解体後の土地は売却・再活用が可能です。ただし、特定有害物質を扱っていた工場の跡地は、土壌汚染対策法に基づく調査が買主側から求められる場合があるため、解体着手前に確認しておくことをおすすめします。

Q. 工場の解体工事の期間はどのくらいかかりますか?


A. 中規模のS造工場(延床500㎡程度)で約1〜2ヶ月、大規模工場(延床1,000㎡超)で2〜3ヶ月以上が目安です。アスベスト・PCB処理を含む場合は、さらに事前調査・除去工程で1〜2ヶ月が加算されます。

株式会社リプロの中・大型施設解体の実績

株式会社リプロは、東京都練馬区に本社、埼玉県新座市に営業所を構え、中・大型施設解体200件以上の施工実績がある総合解体業者です。建設業許可(解体工事業)、産業廃棄物収集運搬業許可を保有し、自社で大型解体重機・建機を保有・専任オペレーターを抱える体制のため、老朽化工場特有のアスベスト処理・鉄骨重機解体・産廃処理までを一貫してご対応できます。

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工場・倉庫の解体をご検討の際は、まずは無料見積もりフォーム、またはお電話(0120-57-5517)よりお気軽にご相談ください。現地調査・お見積もりは無料で承っております。

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解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。

確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。

ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。

価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
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空き家の解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。

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