ユニットバスの壊し方【必要な工具と解体手順】
目次
- 作業時間を短くするには?
- 新しいユニットバスは解体が難しい!
こんにちは!元設備屋の内装解体職長です!
ユニットバスの解体で問題点とポイントを、元設備屋の視点からまとめてみたいと思います。
ユニットバスの解体で気をつけるポイント
水は怖い((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
内装解体工事中に、一番気をつけなければならない問題はこれです。
例えば、、、
しばらく使っていなかったお風呂に急に水を流すと、配管が詰まっていてオーバーフローしてしまう
解体作業中に配管を切ってしまい、気がついたら下のフロアに漏水してしまう
何度、水回りの解体作業をしても、こればかりは毎回怖いです。
ユニットバスの解体で必要な道具
扉やシャワー、換気扇などのパーツ類の撤去には、、、
パイプレンチ
カッターナイフ
モンキーレンチ
プライヤー
番線カッター
天井・壁・床の撤去には、、、
インパクトドライバー
バール
セーバーソー
カッターナイフ
基本的には、これらで解体を行うことができます。
パーツ類の撤去には、水栓の撤去や、電気配線が通っているので絶縁するためなど住宅設備の構造のバラすための工具が必要になります。
一方で、天井、壁、床は解体屋としてユニットバスの構造をバラすための工具が必要になります。
ユニットバスの解体の手順
それでは、どこから解体するのがいいのでしょうか?
私自身、はじめて解体作業をした時に思ったのがこれです。
現場によっては、ユニットバスを眺めながらどうしたらいいのか、自分自身がフリーズした事もありました。
現場環境にもよりますが、、、
水が止まっていることを確認する
扉やシャワー、換気扇などのパーツ類の撤去
天井と壁の撤去
床の撤去
解体する人やユニットバスの種類によってやり方は違いますが、自分は大体この順番です。
水が止まっていることを確認する
先ほども言った通り、内装解体工事で一番怖いのが漏水です。作業前には、必ず、止水栓が止まっていることを確認しましょう。
マンションであれば、玄関近くのメーターボックスの中の水道メーターのバルブを「時計回り」に締めればOK
戸建であれば、屋外の量水器と書かれたメーターボックスのバルブを「時計回り」に締めればOK
ドアやシャワー、換気扇、湯船などのパーツ類を撤去する
ユニットバスの構造を解体する前に、パーツ類を外してしまいます。
なぜ先にこれらパーツ類を撤去するかというと、この後ユニットバスを解体していく時に、これらのパーツがあると作業の邪魔になるからです。
人によって違うかもしれませんが、作業場所(ユニットバスの中)を広くしてからの方が私はスピーディーに作業できます。
ドア
まずは、ドアに関してはドアに説明書があることが多く、基本的には素手でつまみやレバーを押したり下げたりすることで、外れることが多いです。
お風呂のドアは本当に簡単に外すことができます。
シャワーなどの水栓
パイプレンチという専用工具で掴んで、モンキーレンチで回してバラします。
プライヤーで掴んでモンキーレンチで回そうとすると、プライヤーは四角や六角を掴むための工具で、水栓など丸い形状のものは基本的に滑って掴むことができません。
このようにデカく頑丈なパイプレンチでガッツリ掴んで、モンキーレンチで回すように金具を外すのです。
作業スピードが上がるので、持っている場合には是非使ってみてください。
換気扇・照明・追い炊きリモコン
使う工具はこちら。
番線カッター。なければペンチでもOK。
換気扇や照明、追い炊きリモコンは全て電気配線がつながっています。番線カッターは、この配線を切るためのものです。
換気扇や照明、追い炊きのリモコンは、基本的には素手でカバーを外してみると配線が出てきますので、電気が止まっていることを確認して配線を切って絶縁します。
湯船
湯船は、湯船手前にある点検スペースを外して、排水とユニットバスの固定ビスを外してから、湯船を上に持ち上げれば外れます。
この際、湯船を真上に持ち上げようとしても、外れません。必ず左右どちらか斜めにして持ち上げるようにしてください。
それでは、続いてユニットバスの構造をバラしていきます。
天井と壁の撤去
解体に邪魔なパーツが外れたら、ユニットバスを上から壊していきます。
天井は壁とビスで固定されているので、ビスをインパクトドライバーで外して、ビス以外にコーキングで接着もある場合は、カッターナイフで切ってから、天井を「えいっ」と、持ち上げてずらします。
もし、古くなってビスが潰れている場合は、バールでこじってバラしていきます。
壁は基本パネル工法になっているなので、順番に一枚ずつ外していきます。
床の撤去
ここまでくれば後少しです。
排水菅を床と切り離して、床を外します。
床と配管が固定されている事が多いので、床下を覗くことができればベストです。使う工具はバールで外すか、排水外しという専用工具を使います。
それでも外れない場合は、セーバーソーで排水周りを四角に切断してしまいます。
ここで、切り離した排水菅をそのまま、だらんと下げたままにすると、排水が逆流する事があるので、排水管の勾配に注意が必要です。
だいたい切り離した排水管の下に何か木でもコンクリがらでも挟んで置くことが多いです。
まとめ
ユニットバスを解体するなんて、なかなかないかもしれません。
やり方さえ知っていれば、ユニットバスの解体は出来ます。
ですが、用意する専用工具、作業前の養生、解体時に出た産廃の処分など手間と時間を考えると、解体専門業者に任せるのが楽かもしれませんね。
あと、内装解体の職長からみて、ユニットバスの解体について、2点ほどポイントをご紹介。
作業時間を短くするには?
後輩から「どうすれば、早く解体出来ますか?」と聞かれた事がありました。
「それは、知識と経験だよ!」
と言ったらそれまでなんですが、、、
自分は作業前の段取りが重要だと思っています。
解体作業中に必要な工具を全て揃えておいたり、解体したパーツ類や天井、床などを置く場所をあらかじめ確保したり、前もって作業工程を頭に入れてから作業を開始するようにしています。
後からどうしよう?では時間がもったいないですから。
新しいユニットバスは解体が難しい!
当たり前ですが、毎年新しいタイプのユニットバスが発表されます。
そうすると、自分の知らない機能があったり、ビスの位置が変わっていたり…作業をしていて「あれっ?」と思うことが解体中に度々あります。
グーグル先生に質問もしますが、たまにはネットで今どんなタイプのユニットバスがあるのか勉強しないといけませんね。
まだまだ色々ありますが、自分もまだまだ勉強不足ですので、頑張っていきたいです。
以上、内装解体の職長でした!
<解体現場で使うインパクトドライバーの解説【現場の強い味方】>
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