木造住宅解体工事における搬入出路【重機と車両】|東京・埼玉、解体のことなら 株式会社リプロ

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職長ブログ

2020/06/22

木造住宅解体工事における搬入出路【重機と車両】

木造住宅解体工事における搬入出路【重機と車両】

目次

こんにちは!木造住宅解体の職長です!

今回は解体工事における搬入出路について解説していきたいと思います。

解体工事における搬入経路とは

お客様と解体前のお打ち合わせで、こんな会話になることがあります。

「ウチは庭や駐車場があって作業スペースがあるから、大きな重機を持って来てワーッと出来るでしょ!?」

お客様から言われることがあるランキングでも結構上位にくるワードです。

確かに、敷地内に作業スペースがあることは手壊し作業等が減り、段取りが組み易くありがたいことです。

ただ、敷地まで搬入できるかどうかは別問題になります

大きな重機・車両を搬入出来るかどうかは、敷地内のスペースではなく搬入出路の状況によります。

敷地そのものが広くても、そこに到達するまでの道路が狭ければ大きな重機・車両は搬入出来ません。

例えば、こんな感じ。

道路の幅員によって、搬入できる重機と車両が決まると覚えておいてください。

それぞれの状況で使用する重機・車両をみてみます。

躯体解体の重機を搬入してみよう

搬入出路が狭い場合

重機は3tクラスのミニユンボになります
乗用車サイズの車両しか出入りが出来ない場合は、3t車で回送できます

ただ、この3tクラスのサイズの重機だと住宅解体では大きな問題がありまして、、、

2階建て家屋の屋根には、基本的には届きません汗

ロングアームの重機を使用したり、フォークで角材をつまんでアームを伸ばせば届きますが、安全に解体するにはちょっと不安定です。

そのため、このような現場では、屋根の下地解体は手壊しになるケースがほとんどです。そうなると、本来は重機で効率的に解体撤去できたはずなのが、手作業による手間が増えるため解体費用も高くなってしまいます。

同じ広さの敷地で同じ延床の建物を解体する工事であっても、搬入可能な重機のサイズによって作業内容・工程・工期が異なってきます。

そうなると当然、解体費用も変わってきてしまいます。

弊社では見積りご提出の前に、搬入経路を必ず確認させていただいています

それは、こういった道路の幅員などの要因により、見積り価格にダイレクトに反映されてしまうために、概算でお出しすることはせずに、現地で道路状況を確認の上で見積りを出させていただいております。
 

搬入出路が広い場合

5tクラスや8tクラスの重機を搬入できます
重機を運搬するための回送車で回送します

この5tや8tクラスの重機になれば、2階の屋根も楽々届きます。

屋根葺き材を手作業で撤去したあとは、屋根の下地は重機で解体できます。また、3tクラスの重機よりもパワーがあるため、躯体・基礎の解体作業もスムーズに進みます。

手作業の手間を省けて、且つ作業がスムーズに出来るようになるのでミニユンボクラスの重機を使用する現場より解体費用を抑えられます。

大きな重機を使うと、重機のレンタル代や回送費用が高くなるイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には逆で、解体作業が早く進むため、解体費用の総額は安く抑えることができるのです。

産廃運搬の車両を搬入してみよう

搬入出路が狭い場合

2t車・3t車を使用します

2t車・3t車を使用した場合、一度に搬出できる量が少なくなってしいます。車両の積載可能な重量と各解体材の比重を考慮して、一台で運搬が可能な搬出量はおおよそ下記の通りです。

木くず=6m3~8m3
混合廃棄物類=2m3~4m3
コンクリートガラ=1.5m3~2m3

搬入出路が広い場合

4t車を使用できます

一台に積込み・搬出が可能な数量は、乗用車サイズの2t~3t車を使用した場合より多くなります。

木くず=8m3~12m3
混合廃棄物類=3m3~6m3
コンクリートガラ=2m3~3m3

さらに、7t車や10t車を使用すれば、一度に搬出できる量はもっと増えます。

「解体工事は搬出が肝だ」と言う人もいます。

壊すだけ壊して搬出が進まないと、現場内は片付かずにスペースが無くなっていき、どんどん作業がしにくくなってしまいます。

また、2t車を使用しても4t車を使用しても、、、

運搬するドライバーが使う時間と処分費は同じです

一度に多くの数量を搬出できた方が、1m3あたりの運搬・処分費は安くできるのです。

稀に、2tダンプにコンクリートガラを3m3・4m3積んで走っている車両を見かけますが、これは完全に法令違反。

現場周辺が狭い道路状況でも、一台で多くの解体材を搬出したい気持ちは分かります。しかし、過積載は法令違反なだけではなく、ハンドル操作が通常通りにいかなかったり、ブレーキがききにくくなったりします。

そのような状態で走行しては、事故を起こしてしまう可能性が高く非常に危険ではないでしょうか。

まとめ


 

いかがでしたでしょうか?

解体工事においては、敷地内に作業スペースがある・無いも重要な要因ですが、それと同じくらい搬入出路の状況も重要です。

作業スペースが敷地内にあり、大きな重機を使用して一度に多くの解体材を搬出できる環境であれば、手作業が減り機械作業がメインになります。

そうなると工期も短縮でき、そこにかかってくる人件費を抑えることができるようになります。

逆に、ミニユンボクラスしか搬入できない状況で作業スペースも無い場合は、手壊し・手運び作業がメインになり、重機解体に比べて工期は長くなってしまいます。手作業がメインになりますので、大きな重機を使用できる現場より人件費も多くかかってきます。

ご客様の方でも、ご依頼の現場の搬入出路の状況を一度ご確認されてみてはどうでしょうか?

<住宅解体の事例紹介 その1【解体業者の心配りと気遣い編】>

木造住宅の解体の事例をこちらで紹介しているので、気になる方はご覧ください。

<リプロの施工事例はこちらをご覧ください>

<リプロの解体の特徴はこちらをご覧ください>

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