万年塀の撤去工事の手順【解体業者が解説】|東京・埼玉、解体のことなら 株式会社リプロ

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職長ブログ

2022/03/21

万年塀の撤去工事の手順【解体業者が解説】

万年塀の撤去工事の手順【解体業者が解説】

<解体業者が教える3つのポイント>
・万年塀の撤去の流れを解説
・撤去に当たって何に気をつけて施工しているのかわかる
・実際の撤去作業を画像付きで解説

目次

1 今回の工事の概要

 1.1 工事のポイント

 1.2 万年塀の位置と作業スペースの確認

 1.3 隣地の方への事前に立ち入りの許可をとるべき

 1.4 撤去は3人1組で

 1.5 使用する工具

2 作業手順

 2.1 養生

 2.2 笠木・板・支柱の順で撤去

 2.3 支柱のカット

 2.4 モルタル補修

3 まとめ

今回の工事の概要

【地域】埼玉県川口市
【内容】万年塀・目隠しフェンス撤去
【範囲】目隠しフェンス・万年塀上部4段 × 5スパン(約9m)

お疲れ様です!

石垣です。

私自身、久しぶりのプチ解体に行ってきました!

川口市のお客様で、万年塀撤去のご依頼でした。

目隠しの波板フェンスと万年塀を5スパン・上部4段撤去する作業でした。

万年塀の現状の高さは、地上面から約1.7m。

さらに万年塀の上部に、約1mの目隠しフェンスがります。

強風時には、このフェンスが風を受ける帆になって万年塀全体が揺れていたかも知れませんね・・・。

昨今の強風は、今までになかったような強さの時もありますからね。

お客様が不安に思われるのも分かります。

万年塀は建てられてから40~50年すると、高さもあり、重たいため、自重から傾いていくことも多くあります。その場合、地震などで道路側にもし倒れてしまうなんてことがあると、歩行者の方に大怪我をさせてしまうこともあり得ます。

もし、ご所有の土地に古くなって傾いた万年塀がある場合は、早めに我々のような解体業者にご相談をいただけるといいかと思います。

工事のポイント

作業を始める前に、今回の工事のポイントを押さえていきましょう!

万年塀の位置と作業スペースの確認

まずは、万年塀の位置を確認します。

万年塀は、隣地との境界にありました。

お客様側の敷地内は、撤去に支障があるものはありません。

用意した立馬で、高い部分のフェンスも問題無く撤去出来そうです。

工事(搬出)車両も直ぐ近くに駐車できます。

ところが、、、

ご覧のように、隣地のブロック塀との隙間がほとんどありませんでした。

万年塀は、隣地や道路との境界線に建てられることが多いです。隣地との境界線の場合、このようなケースがよくあります。

隣地の方への事前に立ち入りの許可をとるべき

隣地の家屋の壁も近く、一歩間違えてしまうと、隣地のブロック塀と建物の壁を傷めてしまう可能性がありました。

このようなケースの場合には、事前にお客様の方で隣地の方とお話し頂き、隣地への立ち入り許可を頂きます。

作業時に隣地側に入らせて頂き、何かしらの飛散養生を行わなければなりません。

このように、事前に万年塀の位置と、作業スペースが確保できるかどうかを確認するのはとても大事です。

撤去は3人1組で

万年塀は、ブロック塀と違って一枚が非常に重たいです。

また、撤去している万年塀を隣地側で作業員が手で押さえておかないと、もしもの時に支えきれなくなってしまいます。崩れた平板が、お隣の家屋の外壁に倒れてしまって傷をつけてしまったとならないようにしないとなりません。

弊社では、必ず3人1組となって、安全を第一に作業を行います。

使用する工具

セットハンマー
電動ピック
ダイヤモンドカッター
モルタルと水

万年塀の撤去の際には、セットハンマーと電動ピックを使用します。そして、解体したコンクリを集める舟と、支柱のカットのためのダイヤモンドカッター、カット部分の補修のためのモルタルと水があればOKでしょう。

以上のポイントに留意して、作業をしていきます!

作業手順

養生

まずは、養生です。

細かいコンクリートガラが、多少なりとも飛び散りますので、お客様側の敷地には、土間コンクリート面に防炎シートを敷きました。

電動ピックで塀を解体していくと、作業現場が非常に汚れやすくなります。自分たちの足あとやホコリで汚してしまうのを防ぎます。

また、撤去の際の飛び散ったコンクリートガラを掃除する時に、シートをまとめれば自然と細かいものまで集めることが出来きます。

隣地側は、コンパネで万年塀の撤去ガラが隣地に飛散しないように養生をしながら作業を進めることにしました。

笠木・板・支柱の順で撤去

万年塀の基本的な撤去手順は、

①上部の笠木(かさぎ)
②板
③支柱

の順番に撤去していきます。

時々、②と③を逆に施工する職人がいますが、先に支柱を撤去してしまうと中に残った板がバラけてしまい大変危険です。

万年塀の笠木・板の部分は、一枚で約40kg近くあります。

油断して作業し、落としてしまったら大変危険です。

必ず2人で両端を持って、もう1人がセットハンマーや電動ピックを使用して取り外していき、3人1組で作業をしていきます。

万年塀の撤去を3人で行うのは、このためです。もし、人件費カットで1人や2人で撤去しようとするなら、どこかで思わぬ事故や隣地の構造物の破損などトラブルにつながってきてしまいます。

そして、支柱は地中に埋まっているため、笠木・板を取っても基本的には自立するので、支柱の撤去は最後にするのです。

撤去範囲の板を全て取り除き、最後にまとめて不用な部分の支柱を撤去しても良いですし、一本ずつ処理してもどちらでも問題ありません。

支柱のカット

今回の現場は上部4段のみの撤去でしたので、不用な部分の支柱にダイヤモンドカッターを入れてカットしました。

万年塀の撤去は、支柱を地中に埋まった根巻きコンクリートから全て撤去するには、あまりに重たいため人力では難しく、重機を使った作業になります。

この場合、重機の使用料と重機の回送費用、補修作業、場合によっては交通誘導員の配置などで、お見積りに15~30万円程は加算されてしまいます。

塀の撤去でそこまで施工しているかというとそうではなく、実際には地上面に出ている支柱をカットするというのが多いです。

モルタル補修

カット面をモルタルで簡易補修して、撤去作業完了です。

最後に作業場をしっかりと清掃して、工事完了です!

まとめ

敷地境界にある万年塀の撤去(カット)作業をご紹介しました。

万年塀の撤去は、しっかりとした知識と手順で行わないと危険です。

これでお客様が心配されていた倒壊の恐れは無くなりました。

お役に立てて良かったです!

外構のちょっとした撤去工事も当社にお任せください!

お客様のお悩み解決に私たちが伺います!

<プチ解体のちょっとした話〜万年塀の基礎撤去の事例紹介編~>

万年塀の基礎撤去については、こちらにまとめていますのでご覧くださいね。

<リプロの施工事例はこちらをご覧ください>

<リプロの解体の特徴はこちらをご覧ください>
 

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