鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体費用と工事の流れを実際の施工事例で紹介|東京・埼玉、解体のことなら 株式会社リプロ

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職長ブログ

2023/02/08

鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体費用と工事の流れを実際の施工事例で紹介

鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体費用と工事の流れを実際の施工事例で紹介

<解体業者が教える3つのポイント>
・RC造の戸建の解体の特徴を解説
・施工にあたって解体業者の目線で解説
・実際の解体作業を画像付きで解説

目次

1 鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体費用の特徴

 1.1 解体費用の特徴

 1.2 周辺環境によって金額が全然変わる

 1.3 外壁材にアスベスト塗膜の有無で金額が全然変わる

 1.4 地下のピット構造の有無によって金額が全然変わる

2 鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体工事の流れ

 2.1 アスベスト検体検査

 2.2 防音パネル・防音シートの養生

 2.3 残置物と植栽の撤去

 2.4 内装材の撤去

 2.5 外壁ALCのアスベスト塗膜除去

 2.6 重機解体

 2.7 基礎解体・ピット構造撤去

 2.8 整地

3 鉄筋コンクリート(RC)造のビルはどこに解体を依頼すればいいの?

鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体費用の特徴

解体費用の特徴

鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体費用の特徴として、まずは工期が長くなる傾向にあるのと、それに伴って解体費用も高くなる傾向にあります。

鉄筋コンクリート(RC)造の解体費用の相場は、他の解体サイトを見ても坪4~8万円くらいが相場ではないでしょうか。

ただ、坪4~8万円というと、価格に倍の差が発生しています。これって相場って言えますでしょうか笑?

なぜこのようなことが起こるかというと、、、

鉄筋コンクリート(RC)造の戸建て住宅と言っても、周辺の環境、アスベストの有無、ピット構造の有無によって金額は全く異なってくるからです。

「特にRC造の戸建てとなると、都心部の閑静な住宅地で狭い敷地にめいいっぱい建てられていて、隣地も住宅やマンションで、歩行者も多いから時間をかけて壊すしかないよな。」

「そして、RC造の戸建てで多いのがアスベストレベル3でも外壁に塗膜があったら、その処理に建物全体を覆って外にアスベストが舞ってしまうことがないように養生をしてから石綿除去をして、アスベスト用の特別産廃処理をして、作業員の防護服とマスクなど含めてトータルで300万円くらいか、、」

「RC造だと戸建ての住宅といえども、地中にピット構造があると、コンクリート製の地中梁やスラブの撤去に100〜200万円くらいかな、、」

などなど、多くの懸念材料が発生してきます。

現場を知れば知るほど、RC造を坪4万円で安く簡単に壊せます!見積もりを他社と比較すれば安くできます!なんて無責任なことはとても言えません。。

これって、最近は本当に多くなってしまいましたが、何社も解体業者で見積もりを競い合わせて、価格を安くして、、

というより、、、

そもそも原価計算がしっかりできているのか
施工管理計画がしっかりできているのか
懸念材料を見積もり段階で全て洗えていて発注者様に報告できているのか
安請負をして後で不当な追加費用の請求はないのかどうか

など。

解体業者の信頼性の問題の方が大事な気がしてなりません。

RC造のように、解体施工に技術と経験と知識が必要となる場合は、お客様が安心して発注できる解体業者を一社探してみるというのが良いのではないでしょうか。

さて、それでは解体費用が大きく変わってしまう要因を一つ一つ見ていきたいと思います。

RC造戸建ての解体費用について具体的に知りたい方は、実際のお見積りをこちらで公開していますので、ご覧になってください。

鉄筋コンクリート(RC)造戸建ての解体費用の見積り公開【戸建てならではの特徴を項目別に解説】

周辺環境によって金額が全然変わる

RC造の戸建てとなると都内の静かな高級住宅地で、前面道路は歩行者が多い環境が考えられます。

そして、狭い立地で解体にあたって必要な産廃ダンプを置くスペースも限られていて、交通誘導員が必要になるパターンが多いです。

数ヶ月間にわたって戸建て住宅を解体している間、交通誘導員(人件費1名で20,000円前後が相場)を数名置くだけで、百万円前後のコストになることも多いです。

狭い立地のため、産廃の運び出しも丁寧にする必要があり、ダンプも多いなサイズが入らないと小さなサイズで何度も産廃処理場と現場を往復する必要が出てきます。

特に、RC造となると、大量のコンクリートガラが発生してしまいます。

重機の解体は、ビルでしたら屋上から解体を始めますが、戸建てとなると地上から解体を始めます。隣地は住宅やマンションで隣地との距離も狭く、日中は当然大きな音は出せないので、丁寧にゆっくりとした作業になってしまいます。

特に、建て替えの場合、施主様はその土地に一生住み続けます。

見積もりを安くするために、交通誘導員の不設置や、大きな騒音や粉塵など発生させながら短い工期の無理な施工計画で工事を行い、歩行者への事故や近隣トラブルを起こすことの方がよっぽどリスクだと考えています。

このように、周辺環境によって、交通誘導員の設置の必要性や、作業スピードは全く変わってきますので、解体費用に大きな影響が発生します。

外壁材にアスベスト塗膜の有無で金額が全然変わる

通常、木造住宅の解体などでは屋根材または外壁材のアスベストレベル3が多く、金額にして十万数円規模で除去できることも多いので、そこまで大掛かりな工事にはならないのです。

が、RC造やS造の住宅となると外壁にアスベストレベル3ながら、外壁材に上から塗られたアスベスト塗膜が出てしまうケースがあります。

アスベスト塗膜の場合、建物全体をアスベストが飛散しないように養生で覆いながら、作業員はアスベストが付着しないように防護服とマスクを装着し、外壁材一枚一枚から剥離剤で塗膜を剥がして、特別管理の産廃処理を行う必要があります。

この場合、、、

アスベスト塗膜の撤去に、数百万円規模の金額がかかる場合があります。

最近は法令改正もあり、アスベストの除去の規制がとても厳しくなりました。

法令遵守をし、きっちりとした除去をするのはいいのですが、その分発注者様のご負担も増えており、なかなか難しいなとも感じます。

解体をする建物にアスベストが入っている可能性のある建材が含まれている場合は、アスベストが入っているかどうかの検体検査は必ず必要になってきますので、ご注意ください。

地下のピット構造の有無によって金額が全然変わる

RC造となると、戸建て住宅といえども、地盤が緩い土地または近くの水位から浅い土地の場合、建物を支えるためや床下に配管スペースが必要な場合に、地中にピット構造が埋められている可能性が高いです。

ピット構造とは、コンクリート製の地中梁とスラブで空間を作り、建物を強固に支え地盤沈下を抑えつつ、床下に配管などのスペースとしているものです。

もし、建築時の設計図面があれば、事前にお見積り金額に床下基礎の解体費用のご提示ができますので、図面がある場合は解体業者に見せることをお勧めしています。

もし、設計図面がなかった場合、地中に何が埋まっているかわからないので、建物を壊した後になってからピット構造の撤去の追加費用で数百万円以上の請求が発生する場合がありますので、できる限り事前に把握されることをお勧めします。

いかがでしょうか。

さまざまな懸念材料があることがお分かりいただけましたでしょうか?

それでは、実際に弊社で解体した鉄筋コンクリート(RC)造戸建ての工事の流れをご紹介していきたいと思います。

鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体工事の流れ

アスベスト検体検査

まずは、アスベストが入っているかもしれない外壁材を検査しました。

そうすると、外壁材のALCパネルからアスベスト塗膜がありましたので、解体の作業工程にアスベストの除去を入れて解体作業を実施することになりました。

外壁アスベスト塗膜の除去には、養生費用、石綿除去費用、産廃費用、防護服やマスク、現場の石綿作業主任者の常駐費用など含めて約300万円ほどの費用となりました。

金額の詳しい詳細は、鉄筋コンクリート(RC)造戸建ての解体費用の見積り公開【戸建てならではの特徴を項目別に解説】のブログで紹介していますので、こちらをご参照ください。

防音パネル・防音シートの養生

今回は、防音パネルと防音シートで養生をしていきました。

一部防音シートなのは、アスベスト塗膜の剥離作業に必要なスペースを設けているためです。

狭いスペースではありますが、なんとか作業スペースは確保できました。

残置物と植栽の撤去

解体作業に入る前に、残置物と植栽の除去と運搬処理を行っていきます。

解体業者で残置物や植栽を処分すると全て産廃処分となってしまうので、残置物や植栽はできるだけご自身であらかじめ片付けられていた方が、見積もり金額は安くなります。

ですので、事前に一般ゴミなどで捨てられるものは捨てられるのをおすすめしております。

内装材の撤去

建物の養生と、残置物と植栽の処分が済みましたら、今度は内装材を搬出します。

そしてその後、ミニユンボで壁などはある程度壊して道路側へ繋がる開口を開けていきます。

後で大型の重機を入れる際に、重機の作業スペースをミニユンボで作っていきます。

外壁ALCのアスベスト塗膜除去

そして、こちらが外壁材ALCのアスベスト塗膜除去の養生になります。

こちらは、オーナー様はRC造のご自宅の隣に、鉄骨造のマンションを所有されていらっしゃいました。

そのマンションの外壁材からアスベストが出てきたのです。

外にはアスベストが飛散しないのは、もちろん窓枠や廊下もきっちり養生を行います。

その上で、作業員は防護服とマスクで作業を行い除去したアスベストは袋詰めをし完全に封じ込めて、最終処分場へ直行の産廃処理を行います。

こちらが、アスベスト塗膜剥離後の外壁です。

綺麗に塗膜を除去してから、外壁材を取り除いていきます。

重機解体

アスベストの処理が済んだら、今度は躯体部分を重機で壊していきます。

ミニユンボで、開口を開けていたので、狭い立地ですが大型の重機の大割アタッチメントによって、RC部分を壊していきます。

ある程度解体できたら、解体材のコンクリートと鉄筋を分けながら、コンクリートガラを小さく小割して、大量にコンクリートガラと鉄筋をダンプに乗せて産廃運搬処分していきます。

基礎解体・ピット構造撤去

躯体部分の解体が終わったら、今度は床下のピット構造部分の解体に入ります。

場所は敷地の中央部分に位置していたので比較的壊しやすかったです。

ですが、中には浸水もかなりあって、残土を入れながらの作業になり時間を要しました。

普段は、できればブレーカーと呼ばれるコンクリートに打撃を与えて破砕していくアタッチメントは使いたくはありません。

なぜなら、周囲に大きな騒音と振動が発生し、近隣トラブルになる可能性が最も高い作業だからです。

しかし、こちらのように、ピット構造のコンクリートスラブとなると、どうしても短い時間ではありますが、一部ブレーカーを使用しての作業になりました。

整地

最後は、整地をして完工になります。

作業期間は、3ヶ月の長期の現場になりました。

戸建てといえども、RC造だと結構な解体作業工程が必要なのはお分かりいただけましたでしょうか?

確かな施工管理と、解体技術、近隣への配慮が必要なのが、RC造戸建ての解体施工なのです。

鉄筋コンクリート(RC)造のビルはどこに解体を依頼すればいいの?

鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体の注意すべきポイントと、実際の解体の流れは掴めましたでしょうか?

最近は、弊社でも鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体のご依頼をいただくことも増えてきています。

住宅はこれまでオーナー様が所有されていた大事な資産ですし、RC造の解体は、気を遣う部分が通常の解体とは異なるポイントもいくつかございます。

RC造を解体するって、意外といろんなことに気を遣って工事をしているのがわかっていただけたかもしれません笑

お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。

「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」

そんなことはありません。

費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。

お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。

【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します


解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。

確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。

ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。

価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある

総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
・鉄骨造やRC造の解体に必要な建機を自社保有するためレンタルのマージンをカット

解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、

騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場

これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。

空き家の解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。

もし、お見積りのご依頼ございましたら、ぜひ弊社までご連絡いただけましたら幸いです!


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