RC造の戸建ての解体費用を公開|世田谷区で総額2,057万円の見積り内訳と、木造より高くなる3つの理由【解体業者が解説】

2026/10/15更新
<解体業者が教える3つのポイント>
- 世田谷区のRC造2階建ての戸建てと、同じ敷地にある鉄骨造のマンション、2棟の解体見積りは総額2,057万円でした
- 費用が大きくなった主な理由は、コンクリートガラなどの処分費(536万円)、外壁のアスベスト塗膜の除去(318万円)、地中のピット構造の撤去(101万円)です
- RC造は木造に比べて、解体材の量が多く、重機や工期も必要になるため、解体費用は高くなる傾向にあります
1 実際の鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体の見積公開
実際の鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体の見積公開

こちらの鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体費用は、2,057万円となりました。
世田谷区の2階建てのRC造戸建て住宅と、オーナー様所有の鉄骨造のマンションが敷地に建てられており、前面道路は住宅街らしく歩行者も多いため、周辺環境を意識しながら、解体を進める必要のある現場でした。
隣は対象地の敷地ギリギリまで建てられている新築されたばかりのマンションで、後ろは高速道路という立地で、なかなか周辺環境を気にしながらの作業でした。
工期は、約3ヶ月で、前面道路には交通誘導員を配置していました。
とにかく重機や産廃ダンプを入れるスペースが狭かったので、養生が済んだら玄関付近からミニユンボで開口を開けて作業スペースを作らなければならない施工です。
戸建て住宅ならば、木造であればこの1/10ほどの解体費用で解体できるケースも多くありますし、なんでこんなに高くなってしまうのでしょうか。
それでは、RC造の戸建ての解体で、解体費用が高くなってしまいがちなポイントをそれぞれ解説していきたいと思います。
RC造の戸建ての解体費用の相場と、実際の工事の流れを知りたい方はこちらのブログをご覧ください。
鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体費用と工事の流れを実際の施工事例で紹介
木造とRC造で、解体費用に差が出る理由
| 項目 | 木造 | RC造 |
|---|---|---|
| 解体材 | 木くずが中心で、処分単価が比較的低い | コンクリートガラが大量に出る |
| 重機・工期 | 小型の重機で、短い工期で進めやすい | 硬い躯体を壊すため、重機の大きさや台数、日数が必要 |
| アスベスト | 屋根材や外壁材などの成形板が多い | 外壁の塗膜に含まれていることがあり、建物全体の養生が必要 |
| 地中 | 基礎が中心 | ピット構造や地中梁など、地中のコンクリートが多い |
| 有価物 | 少ない | 鉄筋を売却でき、費用から差し引ける |
今回は、この表のRC造の特徴がほぼすべて当てはまった現場でした。
RC造戸建ては解体材の処分費用が高くなる

RC造戸建ての解体費用の特徴として、解体材の処分費用が高くなる傾向にあります。
木造住宅では、木屑(きくず)と言って、木材は比較的単価が安く処分することができ、建物の躯体の柱や梁などで使われる構造となっています。
ですが、RC造となると、建物全体をコンクリートと鉄筋で固めて建てられるため、そもそも排出される躯体の解体材の量が全然違います。さらに、コンクリートガラなので、処分単価も高くなります。
RC造だけでなく、鉄骨造の外壁部分には、外壁材ALC使われており、マンション部分を含むの内装材の処分(マンションは部屋が分かれているので、内装材の量がとにかく多いです)に144万円、ALC外壁材の処分に122万円、コンクリートガラの処分に217万円で、他も含めて総額536万円の解体材処分費用が計上されています。
特に、最近では産廃処分場がいっぱいになってきて、処分費用自体が高騰していることも影響されています。
RC造戸建てはアスベスト塗膜除去の費用が高くなる

アスベストが含まれた建材が出てくるとなると、当然アスベストの特別産廃廃処分の費用もかかってきます。
木造住宅でしたら、屋根材や外壁材そのものにアスベストが含まれていて、ある程度の手間でアスベスト処分ができるので金額にすれば処分面積にもよりますが、おおよそ屋根材ですと5~15万円ほど、外壁材ですと30~50万円ほどで処分することができることが多いです。
ですが、RC造やS造ですと、外壁に塗膜として塗料でアスベストが練り込めれている場合も多いのです。
この場合、アスベストが飛散しないように、建物全面を養生して、防護服やマスクをして、最終処分場への特別産廃処分をして、石綿作業主任者を常駐させてと、総額で318万円を計上しております。
細かい内訳は下記で解説していきます。
RC造戸建てはピット構造撤去の費用が高くなる

RC造の戸建てでしたので、地中にはピット構造が埋まっている可能性があります。今回は、設計図面がありましたので、ピット構造が埋まっていることが事前にわかりました。
設計図面のサイズに沿って、ピット構造撤去の施工計画を立てると、その費用は101万円を計上しています。
ピット構造といえども、その面積、スラブの厚さ、十分な作業スペースの有無によって工期が大きく変わるので金額は全く異なります。
狭く大きな重機が搬入できないような現場によっては、ピット構造の撤去に500万円を超える現場もあり得ますので、事前に設計図面を解体業者に見せて、費用を確認しておかれた方がいいかと思います。
ピット構造とは?図面がない場合の確認方法
ピット構造とは、建物の基礎の下に設けられた、コンクリートで囲まれた空間のことです。主に配管を通したり、点検したりするために使われ、水槽を兼ねていることもあります。
解体では、ピットの床や壁のコンクリートを壊して撤去し、できた空間を土で埋め戻して、締め固めます。
今回は設計図面があったため、ピットの大きさを事前に把握できました。図面がない場合は、次の方法で確認します。
- 床下の点検口から、ピットの有無や深さを確認する
- 建物の外まわりを試しに掘って、地中のコンクリートの状況を確認する
見積りの段階でピットの有無が分からないと、解体中に見つかって追加費用になることがあります。図面が残っていれば、見積りの前に解体業者へお渡しください。
以上が今回の見積もりの注目ポイントとして紹介させていただきました。
それでは、見積りの内訳をそれぞれ解説していきたいと思います。
実際の見積りの内訳を解説

今回の見積り内訳の一覧
| 項目 | 金額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 仮設工事 | 219万円 | 建物を囲う養生、出入り用のゲート、散水設備、重機の回送 |
| 解体・撤去工事 | 722万円 | 内装118万円、躯体285万円、ピット構造101万円、基礎146万円、外構など |
| 解体材運搬・処分 | 536万円 | アスベスト含有建材24万円、内装材144万円、ALC外壁材122万円、コンクリートガラ217万円など |
| 交通誘導員 | 90万円 | 1名・50日間 |
| 有価物買取 | −54万円 | 鉄筋などの売却分を差し引き |
| 外壁アスベスト塗膜除去工事 | 318万円 | 養生、除去、処分、保護具、石綿作業主任者 |
| 総額 | 2,057万円 | RC造戸建てとS造マンションの2棟分 |
最も大きいのは解体・撤去工事の722万円で、次が解体材運搬・処分の536万円です。処分費の大部分は、産廃処分場に支払う費用です。
仮設工事
仮設工事の費用は、219万円を計上しております。
仮設工事とは、解体工事を始める前の準備にあたります。
今回でいえば、建物を囲うための養生、養生を覆っても産廃ダンプや重機が出入りする簡易のゲートの設置、散水設備のレンタル、重機の回送費用などがこちらにあたります。
今回は、施工面積も広かったのでこの仮設工事にも、かなりの金額がかかってくるのがお分かりいただけるかと思います。
解体・撤去工事
解体工事の費用は、722万円を計上しております。
こちらは、建物を実際に解体する作業にかかった費用のことで、躯体の解体、地下のピット構造の撤去、基礎の解体、外構の撤去費用がこちらにあたります。
今回は、マンション部分もあったので、内装解体費用118万円、躯体の先行解体と躯体解体費用を合わせて285万円、ピット構造に101万円、基礎解体に146万円、その他外構の撤去で合わせて総額700万円を超える費用となっています。
解体材運搬・処分

解体材運搬・処分の費用は、536万円を計上しております。
解体材運搬・処分に実際にかかった費用は、アスベスト含有建材に24万円、内装材に144万円、外壁材のALCパネルに122万円、躯体のコンクリートガラに217万円、その他外構部部分があたります。
これらは産廃施設に解体業者が支払う金額なので、解体業者の儲けというわけではありません(運搬費用は別ですが)。
解体で出てしまったゴミを捨てるために必ずかかってしまい費用なので、産廃費用を安くするということは難しいものなのです。
もし、産廃費用を安くできますというと解体業者がいれば、不法投棄の可能性があるので、しっかり処分の内訳費用は確認された方がいいかもしれません(自社で産廃処分場を所有していれば別)。
交通誘導員
交通誘導員の費用は、50日間を1名の設置で90万円を計上しております。
前面道路は歩行者も多い住宅街にありましたので、安全な管理をするには交通誘導員の設置は必要な現場でした。
敷地が狭い・人通りが多い現場で増える費用
今回の現場は、隣に新築のマンションが敷地ぎりぎりまで建ち、裏は高速道路、前面道路は歩行者の多い住宅街でした。こうした条件では、次のような費用が増えます。
| 現場の条件 | 増える費用 |
|---|---|
| 隣の建物が近い | 防音シートなどの養生をしっかり組む仮設工事費 |
| 重機を入れるスペースが狭い | 小型の重機で作業スペースをつくる手間、日数の増加 |
| 前面道路に歩行者が多い | 交通誘導員の費用(今回は50日間で90万円) |
| ダンプを停める場所が限られる | 搬出の回数が増え、運搬費が増える |
これらは現地調査で敷地や道路の状況を確認し、見積りに反映しています。費用が増える理由が見積書の項目から分かるかどうかも、解体業者を選ぶときのポイントです。
有価物買取
有価物買取は、今回は-54万円となりました。
有価物買取とは、RC造だと鉄筋が構造に含まれるため、鉄は再利用可能なので、一度解体業者で買取をして販売しますので、その収益分をお見積りから引かせていただいております。
外壁アスベスト塗膜除去工事


外壁アスベスト塗膜除去の工事費用は、アスベスト用の養生の仮設工事に27万円、実際に剥離材や封じ込めの固化剤散布などのアスベスト除去工事に134万円、アスベストの産廃処分に56万円、作業員が装着する保護服やマスクなどに77万円、石綿作業主任者の設置などに23万円となり、総額は318万円を計上しております。
アスベストの塗膜除去は、期間も手間も本当にかかってしまいます。健康被害への配慮はもちろんなのですが、アスベストへの規制が強くなるに当たって、施主様へのご負担も本当に増えてしまって、解体業者としては複雑な思いでもあります。
今回のRC造戸建ての解体を数字でまとめると
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 東京都世田谷区の住宅街 |
| 建物 | RC造2階建ての戸建て、同じ敷地の鉄骨造マンション |
| 工期 | 約3か月 |
| 交通誘導員 | 1名・50日間 |
| 見積り総額 | 2,057万円 |
よくある質問
Q. RC造の戸建ての解体費用は、木造と比べてどのくらい高いですか?
A. 建物の大きさや現場の条件によりますが、今回の事例のような規模では、木造なら10分の1ほどの費用で解体できるケースもあります。RC造は解体材の量や処分費、重機、工期の分だけ費用が大きくなります。
Q. 地中にピット構造があるかどうかは、どうすれば分かりますか?
A. 設計図面で確認するのが確実です。図面がない場合は、床下の点検口や試し掘りで確認します。
Q. 同じ敷地に複数の建物がある場合、まとめて解体した方がいいですか?
A. まとめて解体すると、養生や重機の回送、交通誘導員などの費用を1回分にまとめられます。今回も、戸建てとマンションを一緒に解体しました。
Q. 交通誘導員は、必ず必要ですか?
A. 前面道路の交通量や歩行者の多さ、重機やダンプの出入りの回数によって判断します。人通りの多い道路では、安全のために配置することが多いです。
Q. 解体材の処分費を抑えることはできますか?
A. 処分費の大部分は産廃処分場に支払う費用のため、大きく下げることは難しいです。鉄筋などの有価物を売却して差し引くことで、総額を抑えることはできます。
Q. 処分がきちんと行われたかは、どうやって確認できますか?
A. 産業廃棄物は、マニフェスト(産業廃棄物管理票)で処分まで管理されています。見積りの段階で、処分費の内訳を確認しておくと安心です。
Q. RC造の戸建ての解体には、どのくらいの期間がかかりますか?
A. 今回の事例では、2棟の解体で約3か月でした。アスベストの除去や地中の構造物の撤去があると、期間は長くなります。
RC造の戸建ての解体はリプロにご連絡お待ちしております!
鉄筋コンクリート(RC)造の戸建ての解体の注意すべきポイントと、実際の解体の流れは掴めましたでしょうか?
最近は、弊社でも鉄筋コンクリート(RC)造戸建ての解体のご依頼をいただくことも増えてきています。
住宅はこれまでオーナー様が所有されていた大事な資産ですし、RC造の戸建ての解体は、気を遣う部分が通常の解体とは異なるポイントもいくつかございます。
RC造を解体するって、意外といろんなことに気を遣って工事をしているのがわかっていただけたかもしれません笑
お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。
「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」
そんなことはありません。
費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に遭ったりします。
お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。
【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します
解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。
確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。
ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。
価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある
総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
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解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、
騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場
これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。
空き家の解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。
もし、お見積りのご依頼ございましたら、ぜひ弊社までご連絡いただけましたら幸いです!
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