鉄骨造(S造)のマンションの解体費用の見積り公開【鉄骨アスベスト吹き付けアスベストレベル1除去】
<解体業者が教える3つのポイント>
・鉄骨造造マンションの見積もりを大公開
・撤去費用の内訳を項目ごとに細かく解説
・アスベスト除去費用を解体業者がしっかりと解説
1.1 鉄骨造マンションはアスベストレベル1があると非常に高くなる
1.2 鉄骨造マンションはRC造と比較すると解体費用はそこまで高くない
3 鉄骨造マンションの解体はリプロにご連絡お待ちしております!
実際の鉄骨造(S造)のマンションの解体の見積公開
こちらの鉄骨造(S造)のマンションの解体費用は、1,584万円となりました。
金額だけを見ると、マンションの解体だからそのくらいするよなって思ってしまいがちですが、、、
鉄骨造だと、躯体の解体費用や解体材の処分費用もRC造と比較すると安い傾向になります。
RC造だと、大量のコンクリートガラが発生するので、その解体、処分に周辺環境が狭かったり、騒音が出せなかったりと難しい場面は多いのです。
ですが、鉄骨造だと、マンションといえども、解体材の量はそこまで多くはないし、天井はデッキスラブなので、ミニショベルと手壊しで騒音や粉塵問題もそこまで大事にならないケースが多い。
もちろん、地中に予期せぬ杭やフーチングが埋まっていれば、費用面でも大問題になってしまいますが。
今回のブログでは、総額1,584万円の内訳を考えていきたいと思います。
鉄骨造(S造)のマンションの解体費用の相場と、実際の工事の流れを知りたい方はこちらのブログをご覧ください。
鉄骨造(S造)のマンション解体の解体費用と工事の流れを実際の施工事例で紹介
鉄骨造マンションはアスベストレベル1があると非常に高くなる
上の写真の「石綿除去工事」が590万円となっています。
高くないですか!?
「はい、高いのです。」
石綿とは、アスベストのことで、鉄骨造で気をつけたいのが、鉄骨へのアスベスト吹き付けがある場合があることです。
アスベストも様々ですが、建築資材への吹き付けは、アスベストレベル1となり、厳格な隔離養生と除去作業が求められます。
そのため、内装や床全てに養生を行い、作業員は防護服やマスクで身を包み、石綿作業主任者を現場に設置をし、アスベストの濃度を作業前、作業中、作業後にも測定し、報告しなければなりません。
アスベストレベル1は、レベル2、レベル3と比較しても、大変な工数をかけて除去作業を行うことになるのです。
鉄骨造マンションはRC造と比較すると解体費用はそこまで高くない
一方で、「建物・外構解体工事」は、848万円となっています。
こちらは、アスベスト除去以外の解体工事にかかる金額になります。
逆に言うと、アスベストを除けば、鉄骨造の3階建てマンションは、848万円が解体が可能なのです。
RC造の3階建てマンション解体だと、そうはいきません。1,000万円は軽く超えてしまいます。
このように、アスベストの解体費用総額に占める割合は、非常に高いのがお分かりいただけたかと思います。
昨今アスベスト規制も厳しくなってきており、解体業界の中でも、アスベストをしっかり除去工事できているか、解体業者のモラルが求められてきています。
今回は、鉄骨への吹き付けのアスベストレベル1の細かい内訳を、下記で解説していきます。
以上が、今回の見積もりの注目ポイントとして紹介させていただきました。
それでは、実際の見積りの内訳を、それぞれ解説していきたいと思います。
実際の見積りの内訳を解説
石綿除去工事
仮設工事
仮設工事費用に、63万円を計上しています。
仮設工事とは、アスベスト吹き付け除去における、事前の養生や一時保管場所の設置などにあたります。
建物内全ての内装と床に隔離養生をしていくので、この養生費用だけでもこのような金額となります。
石綿除去工事
石綿除去工事費用は、240万円を計上しています。
こちらの項目は、実際にアスベストを除去するのにかかった費用のことで、アスベストがあるデッキと鉄骨を剥き出しにするための天井の解体、アスベストに吹きかける湿潤材の散布、アスベストの除去と袋詰め、固化材の散布などがあたります。
撤去材運搬・処分
廃石綿費用は、141万円を計上しています。
こちらは、10t車による最終処分場へ直行の管理型特別産業廃棄物としての運搬と処分費用になります。
アスベストいうのは、通常のゴミで捨てることはできません。特別な運搬処分を行う必要があり、アスベストの処分自体に多額の費用がかかってしまうのです。
機器・副資材消耗品
機器・副資材消耗品費用は、60万円を計上しています。
作業員が使用するアスベスト専用の保護服、マスク、石綿袋は全て一度使用したら処分することになります。
石綿濃度測定
石綿濃度測定費用は、58万円を計上しています。
アスベストレベル1となると、石綿の濃度を作業前、作業中、作業後と計測して報告する必要があります。その計測にかかる費用がこちらにあたります。
管理費
管理費は、27万円を計上しています。
管理費とは、施工にかかる計画書・報告書の作成と提出、各官庁への届出、現場への石綿作業主任者の常駐費用などがあたります。
いかがでしょうか?
アスベストを除去するだけで、これだけの作業の手間ひまをかけて、除去工事を行う必要があるのです。
建物・外構解体工事
仮設工事
仮設工事は、91万円を計上しています。
こちらの仮設工事費用には、建物を解体するための防音シートの養生、重機の回送費用、散水設備の設置費用があたります。
解体・撤去工事
解体・撤去工事費用は、459万円を計上しています。
天井部分を除く内装の解体費用が58万円、3階躯体の解体費用71万円、1・2階部分の解体費用139万円、基礎の解体費用151万円、その他土間やカーポート、ブロック塀などの外構の撤去費用などがあたります。
解体材運搬・処分
解体材運搬・処分費用は、318万円を計上しています。
解体材運搬・処分は、建物を解体し出てきた解体材の処分のことです。石綿含有建材(内装の一部)に13万円、内装材に105万円、外壁のALCに80万円、コンクリートガラに88万円などを計上しています。
有価物買取
有価物買取は、-20万円を計上しています。
有価物買取とは、今回は、鉄骨が解体材で発生したので、鉄は売却することができますので、弊社の方で買取させていただく金額を見積りから引かせていただいています。
鉄骨造(S造)のマンションの解体はリプロにご連絡お待ちしております!
鉄骨造(S造)のマンションの解体の注意すべきポイントと、実際の解体の流れは掴めましたでしょうか?
最近は、弊社でも鉄骨造(S造)のマンションの解体のご依頼をいただくことも増えてきています。
住宅はこれまでオーナー様が所有されていた大事な資産ですし、鉄骨造(S造)のマンションの解体は、アスベストレベル1の除去など、気を遣う部分が通常の解体とは異なるポイントもいくつかございます。
マンションを解体するって、意外といろんなことに気を遣って工事をしているのがわかっていただけたかもしれません笑
お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。
「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」
そんなことはありません。
費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。
お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。
【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します
解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。
確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。
ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。
価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある
総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
・鉄骨造やRC造の解体に必要な建機を自社保有するためレンタルのマージンをカット
解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、
騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場
これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。
アスベスト吹き付けの可能性のある鉄骨造のマンションの解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。
もし、お見積りのご依頼ございましたら、ぜひ弊社までご連絡いただけましたら幸いです!
<パートナー企業・協力会社様募集♪>
リプロでは、現在協業していただけるパートナー企業・協力会社様を募集しております。
工務店様、設計事務所様、不動産会社様、士業様など、お気軽にご連絡いただけますと幸いでございます。
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