RC造ビルの解体費用を公開|5階建てで総額2,073万円の見積り内訳と、養生・産廃・杭抜きが高くなる理由【解体業者が解説】

2026/10/15更新
<解体業者が教える3つのポイント>
- 駅から近いRC造5階建てビルの解体見積りは、総額2,073万円、工期は4か月でした
- 費用を押し上げた主な要因は、防音パネルによる養生(約400万円)、コンクリートガラなどの産廃処分(約500万円)、杭の引き抜き(234万円)の3つです
- 人通りの多い場所では、道路の使用許可や交通誘導員の配置も必要になり、その分の費用と準備の期間がかかります
1.1 道路使用許可と道路占用許可の違い、隣地を借りるときの注意
実際の鉄筋コンクリート(RC)造ビルの解体の見積公開

こちらの鉄筋コンクリート(RC)造ビルの解体費用は、2,073万円となりました。
5階建ての駅から近く、歩行者も多いため、周辺環境を意識しながら、解体を進める必要のある現場でした。
工期は、4ヶ月で前面道路を一部使用許可をもらいながら、交通誘導員を1名40日間にわたって配置していました。隣の土地が空き地だったため、こちらも使用許可を得ることができたのは幸いでした。
それでは、RC造のビルの解体で解体費用が高くなってしまいがちなポイントをそれぞれ解説していきたいと思います。
RC造ビルの解体費用の相場と、実際の工事の流れを知りたい方はこちらのブログをご覧ください。
鉄筋コンクリート(RC)造のビルの解体費用と工事の流れを実際の施工事例で紹介
ビルの解体では、敷地の中だけで作業できないことが多く、道路や隣の土地を使わせてもらうことがあります。道路を使うための許可は、目的によって2種類あります。
| 許可 | 申請先 | 必要になる場面 |
|---|---|---|
| 道路使用許可 | 警察署 | 道路上での作業、重機やダンプの一時的な停車など |
| 道路占用許可 | 道路管理者(国・都・区市町村) | 足場や仮囲いなどを、道路に続けて設置する場合 |
どちらも申請から許可までに日数がかかるため、着工の日程から逆算して準備します。交通誘導員は、道路使用許可の条件として配置を求められることもあり、今回は1名を40日間配置しました。
隣の土地を作業スペースとして借りる場合は、所有者の承諾を書面で取り、使う範囲や期間、使った後の戻し方を決めておくと安心です。今回は隣が空き地だったため、使用の許可をいただけたことで、作業を進めやすくなりました。
道路使用許可と道路占用許可の違い、隣地を借りるときの注意
ビルの解体では、敷地の中だけで作業できないことが多く、道路や隣の土地を使わせてもらうことがあります。道路を使うための許可は、目的によって2種類あります。
| 許可 | 申請先 | 必要になる場面 |
|---|---|---|
| 道路使用許可 | 警察署 | 道路上での作業、重機やダンプの一時的な停車など |
| 道路占用許可 | 道路管理者(国・都・区市町村) | 足場や仮囲いなどを、道路に続けて設置する場合 |
どちらも申請から許可までに日数がかかるため、着工の日程から逆算して準備します。交通誘導員は、道路使用許可の条件として配置を求められることもあり、今回は1名を40日間配置しました。
隣の土地を作業スペースとして借りる場合は、所有者の承諾を書面で取り、使う範囲や期間、使った後の戻し方を決めておくと安心です。今回は隣が空き地だったため、使用の許可をいただけたことで、作業を進めやすくなりました。
RC造ビルは養生の費用が高くなる

RC造ビルの解体費用の特徴として、養生の費用が高くなる傾向にあります。
木造住宅では、養生シートを貼るだけでいいのですが、ビルとなると防音パネルを5階建てビルが全て隠れるまで四方を囲う必要があります。
防音パネルはシートと比べて単価が高い上に、ビルだと設置面積も広くなるため、養生をするだけでこの現場では約400万円の費用を計上しています。
特に、最近では鳶職の職人不足から人件費が高騰していることも影響しています。
防音シートと防音パネルは何が違う?
| 項目 | 防音シート | 防音パネル |
|---|---|---|
| つくり | 布やビニール製のシート | 金属などでできた板状のパネル |
| 音を抑える力 | 一定の効果がある | シートより高い |
| 主な現場 | 木造住宅などの解体 | ビル、駅前、住宅や店舗が近い現場 |
| 費用 | 比較的抑えられる | 材料費、設置の手間ともに大きい |
ビルは高さがあるため、足場を組んで建物の上まで囲う必要があり、設置する面積も大きくなります。今回は駅から近く歩行者も多い現場だったため、防音パネルで5階建てのビルの四方を囲い、養生だけで約400万円を計上しました。防音パネルは音だけでなく、粉じんや解体材が外へ飛ぶのを防ぐ役割もあります。
RC造ビルは産廃の費用が高くなる

建物を壊すとなると、当然建物の産業廃棄物を捨てる費用もかかってきます。
木造住宅でしたら、産廃費用は数十万円で済みますが、RC造のビルとなると話は別。
5階建てのビルとなると、大量のコンクリートガラが発生しますので、産廃ダンプが何台も産廃施設を往復することになります。
コンクリートガラだけではなく、内装に使われていた木材は木屑として低単価で搬出しても、それ以外は混合廃棄物での処分になるので、産廃費用全て合わせると、この現場では約500万円の産廃費用を計上しています。
RC造ビルから出る産廃の種類と行き先
| 解体材 | 主な行き先 |
|---|---|
| コンクリートガラ | 中間処理施設で砕かれ、道路の下地などに使う再生砕石になる |
| 鉄筋・鉄骨 | 有価物として売却し、解体費用から差し引く |
| 木くず | チップにして、燃料や製品の材料として再資源化される |
| 混合廃棄物 | 選別してから処分するため、処分単価が高くなりやすい |
床面積の合計が80㎡以上の建物の解体は、建設リサイクル法により、材料ごとに分けて解体し、再資源化することが義務づけられています。工事に着手する7日前までに、自治体への届出も必要です。
現場で丁寧に分別するほど、処分単価の高い混合廃棄物を減らせます。
RC造ビルは杭抜きの費用が高くなる

5階建てのビルでしたので、地中には杭またはフーチングが埋まっていることが想定されます。今回は、設計図面がありましたので、杭が埋まっていることが事前にわかりました。
設計図面のサイズに沿って、杭抜きの施工計画を立てると、その費用は234万円を計上しています。
杭抜きといえども、その大きさ、長さ、本数によって金額は全く異なります。
現場によっては、杭抜きに1,000万円を超える現場もあり得ますので、事前に設計図面を解体業者に見せて、費用を確認しておかれた方がいいかと思います。
以上が今回の見積もりの注目ポイントとして紹介させていただきました。
それでは、見積りの内訳をそれぞれ解説していきたいと思います。
実際の見積りの内訳を解説
今回の見積り内訳の一覧
| 項目 | 金額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 仮設工事 | 584万円 | 防音パネルの養生(約400万円)、資材の運搬、散水設備、仮設事務所・トイレ、交通誘導員、重機の回送 |
| 解体工事 | 944万円 | 躯体・基礎の解体と、解体材の産廃処分(約半分が産廃費用) |
| 付帯工事 | 156万円 | 屋上の工作物、ブロック塀、浄化槽・受水槽の撤去、各種申請 |
| 杭引き抜き工事 | 234万円 | 設計図面をもとにした杭の引き抜き |
| 有価物買取 | 差し引き | 鉄筋の売却分 |
| 総額 | 2,073万円 |
金額の記載がある項目のうち、最も大きいのは解体工事の944万円で、その約半分が産廃費用です。次が仮設工事の584万円で、その大部分を防音パネルの養生が占めています。ビルの解体では、建物を壊す作業そのものと同じくらい、周りへの配慮と処分にかかる費用が大きくなります。
仮設工事

仮設工事の費用は、584万円を計上しております。
仮設工事とは、解体工事を始める前の準備にあたります。
今回でいえば、建物を囲うための養生、資材の運搬、散水設備のレンタル、仮設の事務所、トイレ、交通誘導員、重機の回送費用などがこちらにあたります。
ビルとなると、この仮設工事にも、かなりの金額がかかってくるのがお分かりいただけるかと思います。
解体工事

解体工事の費用は、944万円を計上しております。
こちらは、建物を実際に解体する作業にかかった費用のことで、躯体の解体、基礎の解体、そして解体材の産廃費用がこちらにあたります。
RC造のビルとなると、コンクリートガラが発生するので、解体工事の費用の半分は解体材の産廃費用にあたります。
付帯工事

付帯工事の費用は、156万円を計上しております。
付帯工事とは、躯体や基礎以外の屋上の工作物や建物を囲うブロック塀の撤去、浄化槽や受水槽の撤去、各種申請費用があたります。
杭引き抜き工事・有価物買取

杭引き抜き工事の費用は、234万円を計上しております。
こちらは前述の通りになります。
有価物買取とは、RC造だと鉄筋が構造に含まれるため、鉄は再利用可能なので、一度解体業者で買取をして販売しますので、その収益分をお見積りから引かせていただいております。
今回のRC造ビルの解体を数字でまとめると
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 建物 | 鉄筋コンクリート(RC)造 5階建てのビル(駅から近い立地) |
| 工期 | 4か月 |
| 道路・隣地 | 前面道路の一部と、隣の空き地の使用許可を取得 |
| 交通誘導員 | 1名・40日間 |
| 見積り総額 | 2,073万円 |
よくある質問
Q. 5階建てのRC造ビルの解体費用はいくらですか?
A. 今回の事例では総額2,073万円でした。建物の大きさのほか、養生の方法、産廃の量、杭の有無、道路や隣地の状況によって、費用は大きく変わります。
Q. 防音パネルは、必ず必要ですか?
A. 法律で一律に決まっているわけではありません。建物の高さや周りの環境、自治体の指導などをもとに判断します。駅前や住宅が近い現場では、防音パネルを使うことが多いです。
Q. 道路使用許可は、誰が申請しますか?
A. 一般的には、工事を行う解体業者が申請します。リプロでも、必要な許可の申請を含めて対応しています。
Q. 隣の土地を借りられない場合は、どうなりますか?
A. 敷地の中だけで作業することになり、使える重機の大きさや置き場所が限られます。その分、工期や費用が増えることがあります。
Q. RC造ビルの解体には、どのくらいの期間がかかりますか?
A. 今回の5階建てビルでは、工期は4か月でした。着工の前に、道路の使用許可や建設リサイクル法の届出などの準備期間も見込んでおく必要があります。
Q. コンクリートガラは、どのように処分されますか?
A. 中間処理施設で細かく砕かれ、道路の下地などに使う再生砕石として再利用されます。
Q. 杭は必ず抜かないといけませんか?
A. 土地の売却や建て替えの計画によって判断が変わります。設計図面があれば杭の大きさや本数が分かるため、見積りの前に解体業者へお渡しください。
RC造ビルの解体はリプロにご連絡お待ちしております!
鉄筋コンクリート(RC)造ビル解体の注意すべきポイントと、実際の解体の流れは掴めましたでしょうか?
最近は、弊社でも鉄筋コンクリート(RC)造ビルの解体のご依頼をいただくことも増えてきています。
ビルはこれまでオーナー様が所有されていた大事な資産ですし、ビルの解体は、気を遣う部分が通常の解体とは異なるポイントもいくつかございます。
ビルを解体するって、意外といろんなことに気を遣って工事をしているのがわかっていただけたかもしれません笑
お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。
「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」
そんなことはありません。
費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。
お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。
【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します
解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。
確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。
ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。
価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある
総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
・鉄骨造やRC造の解体に必要な建機を自社保有するためレンタルのマージンをカット
解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、
騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場
これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。
空き家の解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。
もし、お見積りのご依頼ございましたら、ぜひ弊社までご連絡いただけましたら幸いです!
<パートナー企業・協力会社様募集♪>
不動産会社様との協業体制を強化しています!
リプロでは、不動産案件の解体を得意とする施工管理スタッフの採用に伴い、不動産会社様との協業体制をさらに強化しております!
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担当者ベースで、不動産会社の営業のご担当者様から、直接携帯にご連絡いただくのも歓迎です!
土地売却前の上物の解体、建替え、相続案件など、「不動産案件をまず何かと相談ができる解体業者の担当」として、ぜひお気軽にお声がけください!
不動産会社様の施工管理担当:工藤(携帯:090-1672-5517)
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