空き家となった鉄骨造倉庫の解体の流れを実際の施工事例で紹介|東京・埼玉、解体のことなら 株式会社リプロ

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職長ブログ

2023/01/16

空き家となった鉄骨造倉庫の解体の流れを実際の施工事例で紹介

空き家となった鉄骨造倉庫の解体の流れを実際の施工事例で紹介

<解体業者が教える3つのポイント>
・空き家ならではの特徴を解説
・鉄骨造の大型倉庫の解体費用と解体の流れを解説
・実際の解体作業を画像付きで解説

目次

1 空き家の解体の特徴

 1.1 草や植栽が生い茂る

 1.2 残置物の処分が必要

 1.3 躯体が腐食している(木造の場合)

 1.4 空き家の所有者様とのコミュニケーションが難しい

2 鉄骨造倉庫の解体工事の流れ

 2.1 隣地使用許可申請・各種届出

 2.2 不用品の運び出し・植栽の撤去・養生

 2.3 アスベスト含有外壁材の先行撤去

 2.4 内装材の撤去

 2.5 重機解体

 2.6 基礎解体

 2.7 整地

3 鉄骨造の倉庫はどこに解体を依頼すればいいの?

空き家の解体の特徴

こんにちは!

全国で増え続けている空き家ですが、国は税優遇を見直す方針を立てているようです(2023/01現在)。

「増える空き家、団塊世代の高齢化でさらに 国は税優遇見直し検討」

「全国で空き家が増えている。国の調査では、賃貸用などをのぞいて人が長い間住んでいない家は349万戸あり、人口減の時代を迎え、今後はさらに増えると見込まれる。売りたくても売れず、管理の費用や手間がかさむといった悩みも。相続放棄などで放置され続けると、周辺環境の悪化や倒壊などにつながることもあるため、国も対策に乗り出す。」

引用:Yahoo!JAPANニュース 増える空き家、団塊世代の高齢化でさらに 国は税優遇見直し検討

土地に建物が建てられると固定資産税を減税する措置があるのですが、それがあるために古家を解体せずにそのまま放置してしまっているケースが多いようです。

このように、空き家となった建物の解体をする場合の特徴を解説していきたいと思います。

空き家となった鉄骨造の解体費用に関して知りたい方は、こちらのブログをご確認ください。

空き家となった鉄骨造倉庫の解体費用の見積り公開【見積り費用を項目別に解説】

草や植栽が生い茂る

空き家となると、まずは草や植栽の手入れが進まないので、1~2年放置してしまうだけでびっくりするくらい草が伸びてしまいます。

この場合、解体業者側で草や植栽を撤去しようとすると、その人件費だけでなく、処分・運搬費用も産業廃棄物として計上することになってしまうため、規模にもよりますが数万円〜十数万円の費用負担が発生することになります。

もし、解体の対象物件に草や植栽がある場合は、できる限りご自身で草刈りして一般ごみで処分されることをお勧めしています。

残置物の処分が必要

戸建の場合は、建物の中に椅子やテーブルやタンスなどがそのままにされているケースが多いですし、倉庫では段ボールに入った使わなくなった資材がそのままになっているケースがあります。

この場合も、解体業者で処分するとなると人件費だけでなく、産廃廃棄物としての処分・運搬費用がかかってきますので、残されている残置物の量にもよりますが、残置物が多い場合は10数万円〜30数万円ほどかかってしまうこともあります。

できるだけ、建物の解体の前に、所有者様ご自身で一般ゴミとして処分されることをお勧めしています。

躯体が腐食している(木造の場合)

長い期間放置されてしまうと、一番怖いのが木造の躯体が腐食しているケースです。

躯体部分が腐ってきていると、通常通りの解体施工ができなくなってしまいます。

通常は重機で一気の解体する部分も、職人の手壊しで安全を確保しながら慎重に解体を進めていきますので、結果的に工期が伸びてしまい、数十万円以上は見積もりに上乗せされることもあり得ます。

手壊しなんてせずに、腐っているのだから重機で一気に壊してしまえばいいじゃないか、と言って見積もりが安い解体業者で荒く施工してしまうと、隣地に建物が傾いて倒壊寸前までになった、歩行者もいる道路に2階から解体材が崩れてしまったなんてことになってしまったら一大事です。

解体するにあたって危険が考えられる建物は、安心に施工してもらえる業者さんを探してみましょう。

空き家の所有者様とのコミュニケーションが難しい

空き家というと、何よりも一番が所有者様とのコミュニケーションの難しさです。

まず所有者様ご自身が遠方に住んでいることも多く、現地まで来れないケースがあります。

また、ご実家の相続などでご兄弟で相続されていたりすることも多いので、ご意見をまとめるということ自体に難しさがあるかもしれません。

「思い出のあるご実家なので残したい、解体費用は誰が負担するのか、解体したところで土地が売れる保証なんてないじゃないか。」

このように、なかなか持分所有者様各自のご意見を一つにまとめるのも難しく、、、

せっかっくお問合せをいただいても、解体業者としては現地調査には立ち会いしていただかないと困りますし、持分所有者さま全員のご意見をまとめてからでないと、じゃあ勝手にこっちで壊しておきますねともいきません。

空き家の解体は、実は解体業者としてもうまく進められないことも多いのでとても難しいのです。

それでは、今回は弊社で施工した空き家となった倉庫の解体工事の流れをご紹介していきたいと思います。

鉄骨造倉庫の解体工事の流れ

今回ご紹介する事例は、数年前に土地の区画整理事業で解体することになり、他の建物を既に解体したお客様からのご依頼で鉄骨造の倉庫の解体になります。

空き家と言っても何十年も放置された訳でなく、区画整理の対象になったためであり、さらに木造ではなく鉄骨造だったため、建物自体に大きな損傷もなく、通常通りの施工が可能な現場でした。

何より通常は、空き家となると所有者が遠方であったり、相続で持分が別れていたりして、関係者のコミュニケーションがとても難しいのですが、区画整理事業となるとそのような難しさはありません。

隣地使用許可申請・各種届出

今回は、区画整理事業の対象地で隣地が既に更地になっていました。

この場合、区画整理事業管理事務所に連絡して、隣地の使用許可をもらうことができます。

そうすると、隣地を産廃廃棄物の運搬処分のダンプを置くスペースにできたり、手壊し解体せずとも重機も早い段階から搬入でき、スピーディな施工が可能になります。

工期が数日間は短縮できるので、数十万円ほどは解体費用は安く済む計算になります。

建設リサイクル法や都道府県に書類などを作成し、提出を行います。

また、解体の対象物件の周りご近所に解体する旨を事前周知のご連絡をしていきます。

不用品の運び出し・植栽の撤去・養生

空き家になってしばらく経っていたので、植栽がかなり伸びていました。建物の解体を始める前に事前にこれらの植栽は抜根して運搬処分を済ませておきます。

倉庫内にそのままになっていた残置物も、このタイミングで全て搬出して運搬処分します。

アスベスト含有外壁材の先行撤去

外壁はサイディングでしたので、事前にアスベストの検体検査にかけておきます。

結果が出たところ、含有しているとのことだったので、外壁は先行撤去していきます。

外壁全てで212平米を撤去するので、4日間の日程で解体作業員の手作業で撤去し、撤去した外壁をアスベストが拡散しないように湿潤し、アスベストレベル3として運搬・処分を行いました。

内装材の撤去

外壁の撤去の工程に合わせて、こちらも4日間の日程で内装を、作業員の手壊しでバール・サンダー・セーバーソーで撤去していきます。

壁紙を剥がし、畳を剥がし、床材を剥がし、壁を壊して、室内ができるだけ躯体だけの状態になるように分別解体でどんどん壊していきます。

重機解体

隣地のスペースが使えたため、大きめの重機を搬入することができました。

重機2台で鉄骨を支える役と、切る役に分かれて躯体の解体を進めていきます。隣地が使えるとかなり安全に素早く作業ができます。

基礎解体

厄介だったのは、ベタ基礎だったことですが、大量のコンクリートガラは搬出されましたが、地中には特に障害物もなく、スムーズに撤去することができました。こちらは、5日間の工程で組んで施工していきました。

もし、対象地がベタ基礎の場合で、住宅密集地で全面道路も狭いエリアの解体となると、本当に基礎の撤去は大変なのです。

ここでも、区画整理事業エリアであったのが、幸いしました。

整地

整地された後はこのようになります。

コンクリートなどの解体材はなるべく残さずに、土を返して綺麗にして完了です。

もちろん、区画整理なんだから整地なんてしなくてもいいという意見もあるかとは思いますが、解体業者として最後まで手を抜かずにきっちり施工を仕上げる職人の意地のようなものかもしれません笑

最後は、お客様に現地を確認していただき、完工となります。

鉄骨造の倉庫はどこに解体を依頼すればいいの?

空き家となった鉄骨造の倉庫解体の注意すべきポイントと、実際の解体の流れは掴めましたでしょうか?

最近は、弊社でも空き家の解体のご依頼をいただくことも増えてきています。

空き家はこれまでご家族は所有されていた大事な資産ですし、空き家の解体は、気を遣う部分が通常の解体とは異なるポイントもいくつかございます。

空き家を解体するって、意外といろんなことに気を遣って工事をしているのがわかっていただけたかもしれません笑

お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。

「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」

そんなことはありません。

費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。

お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。

【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します


解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。

確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。

ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。

価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある

総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
・鉄骨造やRC造の解体に必要な建機を自社保有するためレンタルのマージンをカット

解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、

騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場

これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。

空き家の解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。

もし、お見積りのご依頼ございましたら、ぜひ弊社までご連絡いただけましたら幸いです!


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