プチ解体でコンクリート打設まで行った費用内訳を完全公開【物置・プレハブ・花壇の撤去】
更新日:2022年3月19日更新
<解体業者が教える3つのポイント>
・コンクリート打設の見積もりを大公開
・撤去費用の内訳を項目ごとに細かく解説
・撤去費用の原価を解体業者がしっかりと解説
目次
6 外構の撤去は解体業者リプロに写真を送れば見積もりはすぐ!
物置・プレハブ・花壇撤去+コンクリート打設の費用相場
相場:20~80万円(弊社施工実績)
住宅の庭に設置した物置やプレハブ、花壇を撤去した後ってどうされる予定ですか?
バイクの駐車場にしたい
自転車の駐輪場にしたい
土にして植栽を植えたい
など、お客様ごとに様々な理由があるかと思います。
物置やプレハブ、花壇を撤去すると、元にあったスペースには、コンクリート土間が打たれているか、土の上にブロックが置かれていたりします。
もし土の上にブロックが載っているような場合、撤去後の用途がバイクの駐車場にしたい、自転車の駐輪場にしたい場合、コンクリート土間の新設を希望されるお客様もいらっしゃるのではないでしょうか?
物置やプレハブの撤去費用、花壇の撤去費用は施工事例を見れば、だいたいイメージはつくけど、コンクリート土間を新設したらどのくらいの費用になるか想像できませんよね?
自宅の庭のサイズ感とはいえ、コンクリートって中に鉄筋が入っていたり、なんかプロのコンクリート職人さんもいて、コンクリートの素材もお金がかかりそう。。。
はい。今回はそんな方の疑問を解決したいと思います。
プレハブの撤去後に、コンクリート打設をセットで行った場合の見積をご紹介したいと思います。
それでは、見積り金額を公開していきます!
見積り価格
今回のお見積もり金額は、648,000円(税込)です。
こちらのお見積りでは、プレハブの中にあった残置物の処分と、プレハブの撤去を行った後、コンクリート打設まで行っています。
結構高額になっていますね。。。
なぜ、これだけ高額になるのか解説していきたいと思います。さあ、まずは内訳を公開してしまいましょう!
見積り費用内訳の公開
残置物処分工事 133,000円
こちらは残置物片付け・積込みに49,000円、残置物運搬・処分に84,000円の内訳になります。
残置物処分工事とは、プレハブを解体する前に、プレハブ内に残っている不用品の処分のことです。作業員が2名での1日の作業となり、約8m3近い結構な量のゴミが出たので、3tダンプ2台分になりました。
実は、、、こちらはお客様の方であらかじめ一般ゴミ、または粗大ゴミとして処分された方が、全然安く済みます。
一般ゴミで捨てられるものはもちろん無料ですし、自治体に粗大ゴミとして捨てても、1つのゴミで、数百円で済みます。
事業会社から捨てると産業廃棄物になるため、高額になってしまうんですね。できれば、プレハブの撤去前に不用品の処分をおすすめしております。
解体・撤去工事 150,000円
こちらはプレハブの撤去に50,000円、解体発生材小運搬・積込みに25,000円、解体材運搬・処分に75,000円の内訳になります。
プレハブの撤去は、そのままプレハブを解体して、撤去にかかる費用のことで、現地調査でサイズもおおよそ計った上で、価格を算定しております。解体材の小運搬とは、プレハブを解体することで発生した解体材をダンプまで運ぶこと言って、解体材の積込とは、運んだ解体材を作業員の手でダンプの荷台に載せることを言います。
そして、解体材の運搬とは、産廃屋さんに2tまたは3tトラックやダンプで運ぶための輸送の費用になっています。解体材の処分とは、産廃屋さんで、発生した解体材を産業廃棄物として処分するための費用です。
これらは、作業員3名での1日作業となり、3tダンプ2台分のゴミが出ました。
コンクリート打設工事 275,000円
こちらは残土鍬取り・転圧に40,000円、残土運搬・処分に40,000円、砕石運搬・搬入に15,000円、砕石敷均し・転圧に30,000円、ワイヤーメッシュ配筋15,000円、コンクリート打設100,000円、左官仕上げ35,000円の内訳になります。
残土鍬取り・転圧とは、元々あった土を掘り起こして、あらかた掘り起こせたら、その上からランマーという良く道路工事で見る、転圧の電動工具で上から圧をかけていきます。残土運搬・処分とは、そのまま残土を産廃屋さんに捨てるための費用のことです。
こんな感じ。
砕石運搬・搬入、砕石敷均し・転圧とは、砕石をダンプで運び、残土があったところに敷くことで、さらにランマーで転圧していきます。その後に、ワイヤーメッシュというコンクリートの補強材になる溶接金網を配筋し、コンクリートを流して、最後に左官仕上げをして完了です。
これがワイヤーメッシュです。
本当に頑丈にするならば、鉄筋をサイズに合わせて切って、敷いていくこともありますが、そうなるとコストも時間もかかってきます。住宅外構で何トンもの重さがかからないのであれば、ワイヤーメッシュで補強することが多いです。
コンクリートは、引っ張りに弱いのが特徴なので、上から車などで圧がかかった時に、ひび割れや破断が起きることがあります。なので、こういったワイヤーメッシュで補強する日雨ようがあるのです。
普段、普通に私たちは暮らしていると気付きにくいのですが、住宅周りってすごく水の勾配に配慮された設計になっているのです。コンクリートを打つともそれは同様。最後の左官仕上げの時にお客様には、
「雨が降った時、どちらに流しますか?」など、聞きますがそれはこういった理由からなのです。
このコンクリート打設も協力会社さんによって、一日中の作業となりました。
やはり、住宅の外構とはいえ、コンクリート打設費用は結構費用はかかってきますね。
現場諸経費 55,800円
最後に、現場諸経費とは、例えば解体する時に使用したサンダーやセイバーの歯代、解体発生した解体材をまとめるための袋(通称ガラ袋)代、などに当たります。
今回費用がかかったのは、プレハブ撤去後のコンクリート打設する際の、砕石と、砕石を転圧するためのランマー使用料、ワイヤーメッシュ代などに当たります。
以上と、なります。
原価の算出方法
原価は、弊社では人工費用、産廃処分費用、運搬費用、現場諸経費を元に、原価計算を行い、お見積もりを作成しております。
人工費用
作業にかかる作業員の人件費のことです。現在(2020年時点)では、建設現場での作業員の人件費は、人手不足の影響から高騰しており、建設業界では東京都内近郊で1人工20,000〜25,000円(法定福利費含む)が相場となっています。
今回のお見積もりのケースでは、残置物処分、プレハブ撤去合わせて作業に3日間、延べ7人で行われたため、人件費で140,000〜175,000円の費用がかかっているということになります。
作業員の人件費だけで、少なくとも14万円以上もかかるってびっくりですよね、、、
大規模な施工で重機を使えるような現場ならば、実は費用は比較的押さえられるのですが、プチ解体のように小規模で、人力での作業で手壊しとなると、どうしても人件費はかかってきます。
産廃処分費用
2011年の東日本大震災、そして近年の廃プラスチックの輸出が難しくなってきたことで、事業から排出されたような産業廃棄物は、処分にかかる費用が非常に高騰しています。
今回は、プレハブ内の不用品が多く残っていたのと、プレハブ解体材の処分、プレハブ基礎に入っていた残土の処分と、合わせるとかなり処分量が多くなるため、10万円以上の処分費用が発生しています。
この費用は、見積り内訳の残置物処分工事と、解体・撤去工事にそれぞれ割り振ってご提示しております。
運搬費用
解体で発生した解体材を、2tまたは3tトラックで産廃屋さんに運ぶための費用です。それは、トラックの購入価格、年間使用した燃料代、メンテナンス費用を稼働日数で割った金額で、一日利用した場合の金額を算出して計上しています。
金額はトラックの大きさにもよりますが、1台5千円から1万円程度ではないでしょうか。今回は、合わせて6台の3tダンプで運搬を行いましたので、運搬費用は3~6万円ほどになるかと思います。
コンクリート打設費用
さらに、今回はコンクリート打設の作業は、協力会社のプロに依頼しているため、見積り内訳のコンクリート打設工事の費用に計上しています。
いかがでしょうか?
人工費用だけで、14万円以上で、産廃処分費用に10万円以上、運搬費用に3-6万円、現場諸経費、さらにコンクリート打設工事費用を合わせると、どうやら原価はそれなりの高額になりそうです。
続いては、見積りの条件について公開します。
ベランダの見積りで確認してほしい注意点
こちらは、お客様と思いも寄らないトラブルに発展することを避けるために、いくつか条件を提示させていただくことがあります。
とは言っても、一方的にお客様に不利益になるような条件などはなく、主にお互いトラブルにならないようにするためです。
※工事について
1) 工事代金は、着工前50%・完工後(お客様完工確認後)即日50%お支払いお願い致します。
プチ解体では、基本的には工事完了後に全額現金でいただくことが多いです。が、今回は648,000円と、プチ解体の中ではかなり高額になりますので、工事前に半金、工事完成後に半金のお支払いということにさせていただいております。
外構の撤去は解体業者リプロに写真を送れば見積もりはすぐ!
いかがでしょうか?
物置やプレハブ、花壇を撤去した後に、コンクリートを新たに敷きたいと思っても、どのくらいの費用の相場なのかって、知りたくてもわかりませんよね?
お客様にとって、不安のつきまとう解体工事だからこそ、見積りの公開や原価の仕組みを説明させていただきました。
外構の撤去を行うプチ解体であれば、住宅解体とは異なり、現地調査を行わずに、写真と電話で見積もり金額のご提示が可能です。
まずは、リプロまで、お気軽に現地の解体対象物の写真をお送りくださいね!
<お家周りのプチ解体とは【目安の費用を公開!】>
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