ウッドデッキの撤去費用公開【撤去費用が高額になるケース】
更新日:2022年3月19日更新
<解体業者が教える3つのポイント>
・ウッドデッキ撤去の見積もりを大公開
・撤去費用の内訳を項目ごとに細かく解説
・撤去費用の原価を解体業者がしっかりと解説
目次
5.2 ウッドデッキの一部がコンクリート支柱で支えられていたケース
6 外構の撤去は解体業者リプロに写真を送れば見積もりはすぐ!
見積り価格
ウッドデッキの撤去費用総額は、226,800円となります。
今回公開するお見積りは平成26年のものですので、現在では作業員の人件費の高騰、ウッドデッキの解体で発生する木くずの産廃処分費用の高騰から、数万円は高くなると思います。ですので、今回の金額はであくまで参考になります。
見積り費用内訳
仮設工事 30,000円
この仮設工事では、簡易養生となり、単管パイプをコの字型に設置し、防炎シートで覆ったものになります(一部プラスチックベニア)。
この簡易養生の目的は、コンクリート製の支柱を電動ピックで削っていく際に割ったコンクリが建物側に飛んでいくのを防ぐためです。今回は、特に窓ガラスがあったので、このような簡易の養生は必要になり、お見積り金額に入れさせていただきました。
ウッドデッキ撤去工事 116,000円
こちらは、さらに、ウッドデッキ撤去に80,000円、発生材運搬・処分に36,000円と分けられています。
ウッドデッキ撤去は、ウッドデッキをバラすためにかかった費用のことで、作業員の人件費(今回は4人)、電動工具の使用料がこれに当たります。発生材運搬・処分は、ウッドデッキの解体から出てきた木くずなどを、ダンプに積み込むための費用、そして産廃屋さんまで輸送するのにかかった費用のことを言います。
コンクリート支柱撤去工事 62,000円
コンクリート支柱撤去に50,000円と、発生材運搬・処分に12,000円と分けられています。コンクリート支柱撤去では、支柱を上から電動ピックで削っていき、最後は地上面でカットするのにかかった施工費用のことを言います。発生材運搬・処分は、支柱をはつり作業で出てきたコンクリート片をダンプに積み込み、産廃屋さんまで輸送するのにかかった費用に当たります。
現場諸経費 6,240円
こちらは主に、ウッドデッキを解体する際に、セーバーソーという電動工具を使うのですが、こちらの刃代になります。セーバーソーの刃は、頻繁に摩耗して交換が必要なので、道具の損料として刃代の金額を計上させていただいております。
原価の算出方法
原価は、弊社では人工費用、産廃処分費用、運搬費用、現場諸経費を元に、原価計算を行い、お見積もりを作成しております。
人工費用
作業にかかる作業員の人件費のことで、平成26年時点でも建設現場での作業員の人件費は、人手不足の影響から高騰しており、建設業界では東京都内近郊で1人工20,000円(法定福利費含む)ほどでしょう。
今回のお見積もりのケースでは、4人の作業員による工事だったので80,000円ほどの人件費が計上されております。
産廃処分費用
2011年の東日本大震災、そして近年の廃プラスチックの輸出が難しくなってきたことで、事業から排出されたような産業廃棄物は、処分にかかる費用が非常に高騰しているのです。
このケースでは、ウッドデッキから発生した木くずと混合ゴミで1〜2万円、コンクリート支柱(このケースでは実際には撤去していないのですが)は1〜2万円ではないでしょうか。
運搬費用
解体で発生した解体材を、軽トラで産廃屋さんに運ぶための費用です。ここには、トラックの購入価格、年間使用した燃料代、メンテナンス費用を稼働日数で割った金額で、一日利用した場合の金額を算出して計上しています。
今回は3tダンプ2台を使用して運搬したので、1万円程度ではないでしょうか。
経費
現場諸経費は、見積もり内訳の項目と同じになり、の磨耗にかかる費用となっていて、今回は6,240円を計上させていただいております。
いかがでしょうか?
人工費用、産廃処分費用、運搬費用、現場諸経費を合わせると、どうやら少なく見積もっても、原価で12万円台の費用はかかりそうです。
※今回は、実際にはコンクリート支柱は撤去せずにそのまま残しました。もし、撤去する場合、さらに1名の作業員とダンプは必要になりそうで、その金額を追加してみると、原価で15万円程になりそうです。
ウッドデッキの撤去事例【高額になるケースの解説】
以前のブログでは、お庭の一部分に設置されたようなウッドデッキで、撤去範囲が小さく、撤去費用が5万円程度で済んだケースをご紹介させていただきました。
今回は、撤去範囲が広く、費用が高額になってしまうケースをご紹介したいと思います。
2階でバルコニー利用のウッドデッキは撤去費用が高い
この場合で多いのは、2階でバルコニー利用していたウッドデッキなどは撤去範囲が広くなり、費用が高額になる傾向にあります。
バルコニー利用のウッドデッキは2階部分の屋根やひさしがない状態で設置されるので、10年20年と雨と風にうたれ続けると、頻繁にメンテナンスを行わないと、どうしても腐食していってしまいます。
例えば、こんなケース。
ウッドデッキの一部がコンクリート支柱で支えられていたケース
5棟ほど並んで建てられたおしゃれな木製バルコニーが目立つ建売住宅にお住まいのお客様だったのですが、ウッドデッキを下の方から覗きこむと腐食は進んでいて、足を踏み外すと危険な状態でした。
ウッドデッキ自体は、デッキに設置されたフェンスのパイプと支柱をセーバーソーまたはサンダーで切断し、床の木製デッキ部分を全て剥がして、構造だけにします。
後は、建物との接続部分のボルトとナットが回るようでしたら、インパクトレンチで取り外します。
そして、このケースで特殊だったのが、ウッドデッキを支える一部がコンクリート製の支柱だったのです。
このコンクリート製支柱を撤去しようとなると、、、
ウッドデッキの解体・撤去した後に、支柱の周りをコの字型に単管パイプの仮設と防炎シートで養生して、電動ピックで上から突いて削っていく作業となります。
このように、ウッドデッキの撤去に合わせて、コンクリート製の支柱やコンクリート製の土間の撤去がある場合、撤去費用は高額になることが多いです。
このケースでは、ウッドデッキを撤去してこのようになりました。
※今回は、コンクリート支柱は残すことになりましたが、お見積りでは、ウッドデッキ撤去にコンクリート支柱を撤去した想定で費用を出させていただいております。
外構の撤去は解体業者リプロに写真を送れば見積もりはすぐ!
ウッドデッキの処分費用の相場って、知りたくてもわかりませんよね?
お客様にとって、普段馴染みのない解体業者とのやりとりだからこそ、見積りの公開や処分にかかる原価の仕組みを説明させていただきました。
外構の撤去を行うプチ解体であれば、住宅解体とは異なり、現地調査を行わずに、写真と電話で見積もり金額のご提示が可能です。
まずは、リプロまで、お気軽に現地の解体対象物の写真をお送りくださいね!
ウッドデッキ撤去の費用が一般的な金額に収まるケースと、お問い合わせ時に解体業者から確認したい内容をこちらにまとめていますので見てみてくださいね♪
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