軽量鉄骨造住宅 解体工事の見積公開【外壁材=アスベスト含有サイディング】
更新日:2022年3月19日更新
<解体業者が教える3つのポイント>
・軽量鉄骨造住宅の見積もりを大公開
・撤去費用の内訳を項目ごとに細かく解説
・撤去費用の原価を解体業者がしっかりと解説
目次
6 軽量鉄骨造住宅は解体業者リプロにご連絡お待ちしております!
現状解体されている軽量鉄骨造
軽量鉄骨造は、鉄骨造の一種で、梁や柱に軽量の鉄骨を用いて造られた建物です。
木造の梁や柱の一部(又は全部)が軽量の鉄骨になっていると考えて頂ければ、イメージしやすいかと思います。現状、私たちが解体している軽量鉄骨造は、プレハブ工法のアパートや各ハウスメーカーさんの住宅が多いです。
解体するにあたっては、軽量鉄骨の使用量にもよりますが、木造家屋よりやはり手間がかかります。
木造の梁や柱は、ものにより重機の力(アタッチメント=フォーク)でバキッと折ることが出来ます。
しかし、鉄骨となると、そういうわけにもいきません。
アタッチメントを鉄骨カッターに切替えるか、電動工具や酸素で溶断するしかありません。軽量鉄骨造の建物は、木材と組み合わせて造られていることがほとんどなので、出来れば火花が出る工具や酸素による溶断は控えたいものです。
木材に燃え移ってしまって・・・なんて事になりかねません。
同じく鉄骨造でも重量鉄骨造は、全ての梁・柱が重量鉄骨で、テナントビルやマンションで多く見かけます。こちらの場合だと、解体する際には、耐火被覆材の石綿含有が心配になってくることが多いです。
軽量鉄骨造住宅解体費用の目安
軽量鉄骨造建物の解体費用の目安ですが、約5万円~8万円/坪という感じでしょうか。
木造住宅解体工事時と同じく、立地や敷地内のスペース等の諸条件で金額は変わってきます。
それに加えて、使用されている鉄骨の量等によっても解体し易さが変わってきます。
また、軽量鉄骨造の場合は、外壁材や屋根材に石綿含有建材(=レベル3)が使用されていることが多いような気がします。木造住宅に比べて、建物で使用されている建材の量・質によって、金額に振れ幅があると思って頂いた方が良いかもしれません。
実際の見積
こちらが実際の見積書になります。
軽量鉄骨造2階建て・延床=約88m2(約27坪)・屋根=鋼板葺き。
建物+外構撤去で、税別184万円です。
見積の項目から、建物解体部分だけを抽出すると、約163万円となります。
坪単価は約5.8万円です。
これがもし、同じ形・広さ・屋根材の木造住宅であったならば、恐らく140万円代まで下がってくるのではないでしょうか?
木造住宅解体の見積書と比較すると、内装解体・躯体重機解体・基礎重機解体の単価が違います。
内装解体は、1,500円/m2となっています。木造解体の場合は、800円~1000円/m2くらいです。
躯体重機解体は、3,500円/m2です。これが木造住宅の場合は、2,800円~3,000円/m2でしょうか。
基礎重機解体は、3,100円/m2。木造の基礎であれば、2,700円~2,900円/m2。
軽量鉄骨造を解体するには、木造を解体するより手間がかかるために、見積金額も木造解体工事より高額になるケースがほとんどです。
外壁材がアスベスト含有建材の場合
実はこちらの現場は、もう一パターン見積書を作成しておりました。
それがこちらになります。
税別で240万円の見積書です。
現場調査時に外壁材のサイディングが、レベル3の石綿含有建材の可能性があることが分かりました。お客様にご説明し、今回は二パターンの見積を作成しておりました。
外壁材が調査の結果、石綿含有建材の場合は、こちらの金額になってしまうことをご了承頂いた上で、お話しを進めさせて頂きました。
外壁材が石綿含有建材となると、金額が大きく変わってしまいます。後出しでお客様がビックリされることが無いように、当社では、この様な建物の場合は、二通りの見積書を作成致します。
元の税別総額184万円の見積書と違うところを見てみましょう。
アスベスト撤去(外壁材/レベル3)という項目ができています。
数量は10m3みていて、撤去・積込単価は32,000円となっています。外壁材の撤去・積込作業に約14~16人工はかかる想定です。
外壁サイディングが石綿含有建材の場合は、レベル3の撤去手順に沿って撤去作業を進めなければなりません。
原形のまま撤去し破断等を極力、行わないように取り外していきます。そして、一度現場内で集積し、梱包してから搬出します。
これらの手間に上記人工が必要であるという見積になります。
躯体重機解体の単価が逆に下がっているのは、内装解体を行い・外壁材も撤去してある状態であれば、元の見積の状況よりも解体し易いと判断したためです。
撤去した外壁材は、当然、石綿含有建材として処分しなければなりません。このことも、見積金額が上がってしまう要因です。
元々、外壁材を含め混合廃棄物は、約20m3出ると想定していました。この内の半分が外壁サイディング分として、計上してあります。混合廃棄物の数量はその分減っています。
解体材運搬・処分の項目で見ると、最初の見積との差額は25万円です。
外壁材を石綿含有建材として運搬・処分しただけで、当初見積の10%以上高くなってしまいました。
石綿(アスベスト)含有調査結果
こちらの案件は、実際に施工までさせて頂いた案件です。
上記の流れで見積書をお客様に提出して、ご納得頂いた上で、外壁サイディングのアスベスト含有調査を行いました。
果たして・・・
上がってきた調査書にはアスベストを検出しましたとの結果が・・・。クリソタイルとアモサイトが検出されたようです。
この結果をお客様にご報告し、外壁サイディングが石綿含有建材の場合の見積金額でご契約させて頂きました。
軽量鉄骨造住宅は解体業者リプロにご連絡お待ちしております!
軽量鉄骨造住宅の解体工事の見積をまとめてみました。
基本的には、軽量とはいえ鉄骨造であり、木造住宅解体の見積金額より高くなる。
アスベスト含有建材(レベル3)が屋根や外壁に使用されているケースも多く、それによって金額が大きく変わってしまうことがある。
「一度に色々言われても、分からない・・・。」
当然です!
軽量鉄骨造建物の解体工事は、当社にまずご相談下さい。
受付け~現地調査を行いながら、お客様の疑問点や不安な点を解消致します。
「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」
そんなことはありません。
費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。
お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。
【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します
解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。
確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。
ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。
価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある
総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
・鉄骨造やRC造の解体に必要な建機を自社保有するためレンタルのマージンをカット
解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、
騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場
これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。
軽量鉄骨造住宅の解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。
みなさまからのお問合せ、お待ちしております!
<アパート解体費用の目安>
アパート解体費用の目安については、こちらにまとめてありますのでご覧になってください。
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