機械式駐車場の解体・撤去費用を公開|総額291.5万円の内訳と、撤去後のコンクリート舗装までの費用を解体業者が解説

2026/10/20更新
<解体業者が教える3つのポイント>
- 地上式の立体機械式駐車場を撤去し、平面駐車場としてコンクリートを打設するまでの見積りは、総額2,915,000円(税込)でした
- そのうち、駐車場の撤去にかかる費用が約6割、撤去後のコンクリート舗装が約3割です
- 鉄骨は鉄くずとして買い取り、130,000円を見積りから差し引いています
目次
見積り価格

今回のお見積もり価格は、2,915,000円(税込)となりました。
今回ご相談いただいたのは、立体駐車場の解体と、解体した後の駐車場のコンクリート打設の内容でした。
今回の内容は、ごく一般的な立体駐車場の解体でした。
最寄駅から徒歩10分ほどの場所で、片側1車線の交通量はお昼にはそこそこあるような道路に接道していました。
機械式の駐車場も地下に降りるタイプではなく、作業スペースも確保でき、重機もクレーン車も使用できましたので、特にイレギュラーな内容は入っていないお見積りとなっています。
立体駐車場の解体の注意点

撤去後は機械式を新設か埋め戻しなのか
立体駐車場を解体するにあたって、もし駐車場が地下に降りるタイプだった場合、、、
機械式の駐車場を新設するのか
地下部分を埋め戻すのか
どちらかによって、作業工程もリスクも大きく変わってきますので、地下まで降りるタイプだった場合、下記のブログを参考にしていただければ幸いです。
立体機械式駐車場の撤去で注意すべき3つのポイントと実際の解体方法【解体業者が解説】
機械式駐車場の撤去費用を左右する要因
| 要因 | 費用への影響 |
|---|---|
| 段数・台数 | 鉄骨やリフトの量が増えるほど、解体と吊り下ろしの手間が増える |
| 地上式かピット式か | ピット式は、地下の装置の撤去と埋め戻しが加わる |
| 重機とクレーンを置く場所 | 敷地内に置けない場合は、道路の使用や交通誘導員が必要になる |
| 周りの環境 | 住宅街や商店街では、音や作業時間への配慮が必要になる |
| 撤去後の仕上げ | 土のまま、砕石、アスファルト、コンクリートで費用が変わる |
| 鉄くずの量と相場 | 買取の金額が、見積りの総額から差し引かれる |
今回の現場は、地上式で、敷地内に作業スペースがあり、重機とクレーン車を使えたため、特別な費用がかからない条件でした。ピット式の駐車場や、道路にクレーンを据える必要がある現場では、同じ台数でも費用が大きく増えることがあります。
見積り費用内訳の解説

見積もり費用の内訳はこのようになります。
それではそれぞれ項目ごとに、費用内訳の内容をみていきましょう。
今回の見積り内訳の一覧
| 区分 | 項目 | 金額 |
|---|---|---|
| 駐車場の撤去 | 仮設工事(養生・重機回送) | 585,600円 |
| 鉄骨造ガレージの解体(本体・クレーン車・リフト) | 1,086,500円 | |
| 撤去材の運搬・処分(植栽) | 36,000円 | |
| 有価物の買取(鉄くず) | −130,000円 | |
| 撤去後の舗装 | 土工事・コンクリート打設 | 839,900円 |
| 合計 | 消費税込み | 2,915,000円 |
※記事に記載の項目の合計は2,418,000円(税抜)で、総額との差は諸経費などと思われます(要確認)。
撤去の費用のうち、最も大きいのは鉄骨造ガレージの解体の1,086,500円で、その中でもクレーン車の使用が390,000円を占めています。撤去後の舗装を別の業者に頼む場合は、撤去だけの見積りで比べることもできます。
仮設工事

仮設工事費用は、585,600円です。
仮設工事とは、主に解体工事が始まる前の準備段階の作業のことを言います。
項目ごとにみていきましょう。
建物外周養生組立て・ばらし
養生(ようじょう)の費用は、453,600円です。
建物の解体作業を始める前に、必ず建物の周りを単管パイプと防炎シートで囲い、解体した時に解体材が外に出ないようにする必要があります。
ここ10年で、鳶職の人件費が高騰しており、養生にかかる費用が高くなっている傾向があります。
重機回送
重機の回送は、132,000円です。
重機回送とは、建物を解体する時に使用する重機を専用のダンプやトラックで運搬することを言います。
小さな重機であれば、トラックの上に乗せて運搬することもありますが、8tクラスくらいになると回送車という専用車を使用します。
鉄骨造ガレージ解体工事

鉄骨造ガレージ解体工事費用は、1,086,500円です。
こちらも、内訳をそれぞれみていきましょう。
鉄骨造ガレージ解体
鉄骨造ガレージ解体費用は、556,500円です。
こちらは、立体駐車場の構造そのものを、解体するのにかかる費用のことです。
鉄骨造なので、基本的には全てボルトとナットで止まっています。
職人による手壊しで、ある程度までボルトとナットをインパクトドライバーとセーバーソーで外した後は、重機を2台入れて撤去作業を行いました。
クレーン車使用
クレーン車使用費用は、390,000円です。
クレーン車のレンタル費用と、鉄骨やリフトを重機で吊って降ろしていく作業、そして産廃トラックに乗せる作業を行う費用のことです。
鉄骨リフト解体
鉄骨リフト解体費用は、120,000円です。
今回の立体駐車場には、リフトがついていたのでその解体作業の費用になります。
撤去材運搬・処分

撤去材運搬・処分費用は、36,000円です。
こちらは、植栽を撤去して運搬処分する際の費用を計上しています。
有価物買取

有価物買取収益は、130,000円です。
こちらは、鉄は解体業者側での買取になりますので、お客さまからすると収益となり、お見積り総額から買取金額を引かせていただいています。
鉄くずの買取(有価物)の考え方
機械式駐車場は、鉄骨やリフトなど、大部分が鉄でできています。解体で出た鉄は「有価物」として解体業者が買い取り、その金額を見積りから差し引きます。
- 金額は重さで決まる:鉄くずの量(重さ)に、その時点の買取の単価をかけて計算します
- 相場で変わる:鉄くずの単価は市況によって上下するため、同じ駐車場でも時期によって金額が変わります
- 見積書で確認する:買取の金額が差し引かれているか、項目として書かれているかを確認しましょう
今回は130,000円を差し引きました。鉄の多い工作物では、買取の金額が総額に与える影響も小さくありません。
駐車場コンクリート打設工事

駐車場コンクリート打設工事費用は、839,900円です。
こちらも、それぞれ項目ごとにみていきましょう。
土工事
土工事費用は、350,700円です。
コンクリート打設する箇所の残土の撤去と運搬費用、コンクリート下に敷く敷石と配筋の費用になります。
駐車場コンクリート打設工事
最後に、駐車場コンクリート打設工事費用は、489,200円です。
具体的な作業を見ていくと、生コンを打つ作業、ラインを引く作業、車止め設置作業になります。
後は、鉄板を一部補修する作業と、材料資材を運搬する費用を計上しています。
コンクリート舗装の工程と費用
| 工程 | 内容 | 今回の項目 |
|---|---|---|
| 土工事 | 余分な土を取り除き、砕石を敷いて締め固める | 土工事(350,700円) |
| 配筋 | ひび割れを防ぐため、鉄筋やワイヤーメッシュを敷く | 土工事に含む |
| 打設 | 生コンクリートを流し込み、表面を仕上げる | 打設工事(489,200円) |
| 仕上げ | 区画線を引き、車止めを設置する | 打設工事に含む |
| 養生 | コンクリートが固まるまで、車を乗せずに待つ | ― |
コンクリートは固まるまで数日は車を乗せられないため、利用者の方への案内も含めて、工程を組んでおく必要があります。また、既存の土間を撤去して打ち直すか、残してその上に舗装するかで、土工事の費用が変わります。
見積りの範囲で確認したいこと
機械式駐車場の撤去は、業者によって見積りに含まれる範囲が違うことがあります。比べるときは、次の点を確認しましょう。
- 撤去だけか、舗装まで含むか:今回は舗装が総額の約3割を占めました
- 既存の土間や基礎の扱い:撤去するのか、残してその上に舗装するのか
- 電気と作動油の処理:電源の切り離しや、油圧の作動油の回収が含まれているか
- 区画線・車止め:舗装の後の仕上げまで含まれているか
- 鉄くずの買取:差し引かれているか、金額が書かれているか
よくある質問
Q. 立体機械式駐車場の撤去費用は、いくらかかりますか?
A. 今回の地上式の駐車場では、撤去と撤去後のコンクリート舗装を合わせて、総額291.5万円(税込)でした。段数や台数、ピットの有無、撤去後の仕上げによって大きく変わります。
Q. 撤去にクレーン車は必要ですか?
A. 鉄骨やリフトは重いため、吊り下ろしにクレーン車を使うのが一般的です。今回のクレーン車の費用は390,000円でした。
Q. 鉄くずの買取で、どのくらい費用が下がりますか?
A. 鉄の量と、その時点の相場によって変わります。今回は130,000円を見積りから差し引きました。
Q. マンションの機械式駐車場も撤去できますか?
A. できます。機械式駐車場は共用部分のため、管理組合の総会での決議が必要です。決議の後に、工程や利用者への案内を管理会社と調整して進めます。
Q. 撤去費用の見積りには、何を用意すればいいですか?
A. 駐車場の段数や台数が分かる写真や図面、前面道路の様子、撤去後にどう使いたいかを教えていただくと、見積りの精度が上がります。
Q. 撤去した後、すぐに駐車場として使えますか?
A. コンクリートで舗装する場合は、固まるまで数日は車を乗せられません。すぐに使いたい場合は、アスファルトや砕石を選ぶこともあります。
まとめ
いかがでしょうか?
立体機械式駐車場の解体費用のイメージはつきましたでしょうか?
今回のお見積りは、イレギュラーな費用がないお見積りでしたので、もしこんなケースはどう?などございましたら気兼ねなくリプロまでご相談なさってください。
お見積り時点で、事前に施工計画をしっかり説明してくれる解体業者に発注することをお勧めします。
「建物を壊して更地になってしまえば、どこに頼んでも同じ。」
そんなことはありません。
費用の比較ばかりで解体業者を選ぶと、こんなところで痛い目に合ったりします。
お客様が本当に信頼できる一社を探してみてくださいね。
【解体業者へ直接発注】解体費用を抑えながら高い施工技術を実現します
解体業界では、価格比較サイトがとても増えました。複数業者の相見積もりで価格を比較して、お客様に選んでもらうシステムです。
確かに、業者同士でお見積りを競い合わせれば、お客様のお支払いする解体費用は安くなると思います。
ただ、あまりに行き過ぎた価格競争によって、現在では本来必要とされる正しい施工計画で解体をなされない現場が増えてきている懸念を感じています。
価格比較サイトのデメリット
・価格比較サイトから解体業者に紹介料マージンが10~20%発生している
・一人親方や数人規模の業者が多いため、施工技術にムラがある場合がある
・解体費用は安くなる一方で価格競争になる分、施工管理が煩雑になる場合がある
総合解体業者へ直接発注のメリット
・価格比較サイトへの紹介マージンがかからない分、正しい施工計画を立てられる
・様々な現場を経験した職人による施工で安心した施工ができる
・鉄骨造やRC造の解体に必要な建機を自社保有するためレンタルのマージンをカット
解体業者へ直接発注で紹介料マージンを抑えながら、、、
騒音・粉塵など近隣への配慮が必要な現場
鉄骨造、RC造など専用の建機とアタッチメントが必要な現場
アスベストがあって規則に沿った対応をすべき現場
これらのご相談は特に、総合解体業者であるリプロなら、お客様も納得のいく解体施工をご提供できるかと思います。
立体機械式駐車場の解体は、ぜひリプロにご相談いただけると幸いです。
みなさまからのお問合せ、お待ちしております!
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